“ハートフェルト”なクラシック音楽を目指す“THPO”を紹介します

3年前から参加していて、今回で4度目の参加となる東京ハートフェルトハーモニック管弦楽団(THPO)の、第12回公演に向けての練習が先週から始まりました。

東京ハートフェルトフィルハーモニック管弦楽団 第12回演奏会 〜オーケストラ入門〜

日時
2014年10月13日(月・祝) 昼公演
会場
練馬文化センター 大ホール
指揮
山下伸介
曲目
ブリテン / 青少年のための管弦楽入門
ラフマニノフ / ピアノ協奏曲第2番
ブラームス / 交響曲第1番
東京ハートフェルトハーモニック管弦楽団(THPO) 団員募集フライヤー
THPO 団員募集フライヤー

今回も魅力的な曲目を取り揃えているのですが、弦楽器のメンバーはまだ人員が足りないようです。そこで、メンバー募集の意図も込めて、私が参加しているこのTHPOという団体をちょっと詳しく紹介してみようと思います。

THPOの公演の特徴の一つが、司会者による演目の進行、そしてコンセプト重視の選曲でしょう。過去何回かの演奏会の曲目を並べてみましょう。

第7回演奏会 ファミリーコンサート(2009.11.03)
〜オーケストラとお話で綴る物語〜『ロミオとジュリエット』
  • プロコフィエフ/バレエ音楽「ロミオとジュリエット」組曲
  • チャイコフスキー/序曲「ロミオとジュリエット」
  • バーンスタイン/「ウエストサイド/ストーリー」組曲
第8回演奏会 ファミリーコンサート(2010.10.11)
オーケストラとおとぎの世界
  • プロコフィエフ/バレエ組曲「シンデレラ」
  • チャイコフスキー/「眠りの森の美女」組曲
  • 分パーティンク/ヘンゼルとグレーテル 序曲
第9回演奏会 ファミリーコンサート(2011.12.03)
夢と幻のオーケストラナイト
  • ムソルグスキー、リムスキー=コルサコフ編/交響詩「禿山の一夜」
  • メンデルスゾーン/劇付随音楽「夏の夜の夢」より
  • ベルリオーズ/幻想交響曲
第10回演奏会 ファミリーコンサート(2012.12.23)
Bon Voyage!
  • メンデルスゾーン/「フィンガルの洞窟」作品26
  • ドビュッシー/交響詩「海」
  • リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェヘラザード」作品35
  • (アンコール)クラウス・バデルト | テッド・リケッツ 編/パイレーツ・オブ・カビリアン
第11回演奏会(2013.10.13)
HOPE
  • ブラームス/悲劇的序曲 作品81
  • ラヴェル/組曲「クープランの墓」
  • ショスタコーヴィチ/交響曲第5番 作品47

それぞれの演目、演奏会毎に設けられたテーマに沿いつつ、クラシックに馴染みの無い方でも楽しめる構成になっています。

またこれらの曲を紹介しつつ、曲の世界へと観客を誘うのが、司会者の存在です。単なる曲紹介や見どころ紹介でなく、作曲家の意図した中身、曲に出てくる登場人物になりきったナレーションなどで、演奏会を盛り上げます。第9回演奏会の「幻想交響曲」では曲に出てくる『ある芸術家』になりきり、女性に想いを寄せ、最後には地獄に落ちてしまう、ロマンチックかつグロテスクな役柄を演じてくれました(その時のブログの記事)。

このように、クラシック音楽に馴染みのない方にもお楽しみいただける」というコンセプトなのがTHPOです。なお奏者にとっては必ずしも易しい曲ばかりではなく、第8回演奏会のシンデレラなどはかなり鬼畜な曲だったとか。次回第12回演奏会の「青少年のための管弦楽入門」も、奏者にとっては入門どころかかなりハイレベルな技量を求められる曲です。

ところで、自分が初めてTHPOを知った第7回演奏会で、鑑賞したあと自分はこのように書いています。

あとこの「THPO」というオーケストラ、どういう経緯で結成されたのかプロファイルを見ると、こんなことが書いてある:

音楽を通じた社会貢献を主眼として2005 年に指揮者の西谷亮を中心として設立。音楽による地域社会活性化、低年齢層への音楽文化定着、音楽に触れる機会を持つことが困難な方々への積極的アクセス等を団の活動方針とし、非営利を前提として、高品質な音楽体験を提供することを目的としているアマチュアオーケストラです。

・・・うーん、なんだか一歩間違えると宗教団体っぽいのが、いささか気になります。ただ、理念自体は悪くないし、今日聴いた限りでも技術は非常に高かったので、これからも頑張ってほしいですね。

「宗教っぽい」というのは些か言いすぎだけれども、生い立ちがよくわからないのはそうかもしれません。

創設された2005年の時点では、THPOはメンバーの半分がプロ、半分がアマチュアというセミプロのような団体だったようです。詳しいことは私もよくしらないのですが、セミプロという団体方針での運営はまあり上手くいかず、団体が存続の危機に陥ったとか。その状況を、現在の団長などの人達がアマチュア・オーケストラとして組み立てなおし、「親しみやすいクラシック音楽」というコンセプトで再スタートしたそうです。第1回公演から第6回公演までは年2回公演、その後は年1回のファミリーコンサートのみという履歴は、団体のそういった経緯もあるのでしょう。

現在の団員の構成は、3名ほど「プロ団員」が参加していますが、ほとんどは(私のような)社会人や大学生などのアマチュア奏者ばかりです。多くは大学オケを卒団したメンバーで、東京理科大学とか国際基督教大学(ICU)とか上智大学とか東京工業大学が多いようです。

団長や財務などの運営チームは通年で演奏会の企画などを行っていますが、奏者については演奏会毎に募集をかける形を採っています。かかる費用も演奏会ごとの費用(毎回おおよそ2万円ほど)の他には、団費のような活動費用はかかりません。

今年10月に行われる第12回公演については、管楽器のパートは全てメンバーが決定しています。しかし弦楽器はどのパートもまだ募集中で、参加メンバーの人づてでは確保しづらい状況のようです。

もし弦楽器の方で秋季の予定が空いていて、こういったちょっとおもしろい企画モノの演奏会に興味がある方は、是非とも以下のページからコンタクトしてみてください!

  • THPO Home Page
    • THPO 団員募集第10回コンサート出演者募集中!となっていますが、第12回演奏会も同様のパートを継続して募集中です

ブラスオルケスタ八王子#1 聞いてきました

中学の同級生が出演するという情報をfacebookで得たので、ブラスオルケスタ八王子という吹奏楽団の演奏会を聴きに行ってきました。

ブラスオルケスタ八王子 第1回定期演奏会

日時
2014年6月22日(日) 開場13:30 開演14:00
会場
八王子市南大沢文化会館 主ホール
曲目
第1部

  • ヤン・ファン=デル=ロースト / アルセナール
  • ヤン・ファン=デル=ロースト / カンタベリーコラール
  • 福島弘和 / 風のソネット
  • ナイジェル・ヘス / イーストコーストの風景
第1部

  • P. カーペンター | 真島俊夫 編曲 / カーペンターズ・フォーエバー
  • アラン・メンケン / 魔法にかけられて
  • B. クルー、ガウディオ | 真島俊夫 編曲 / 君の瞳に恋してる
  • L. バーンスタイン | P. ラベンダー 編曲 / Symphonic Dances from WEST SIDE STORY
  • (アンコール) クリスティン・アンダーソン=ロペス、ロバート・ロペス / Let It Go
  • (アンコール) 伊藤誠一、いずみ・たく / 太陽おどり (新八王子音頭)
指揮
星野舞子

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“まどマギ”オケ大阪再演は2015.01.17、座席数1820のあましんアルカイックホールにて

魔法少女まどか☆マギカ(まどマギ)で使われている楽曲をオーケストラにて演奏するアマチュアの一発オーケストラ、交響楽団「ワルプルギスの夜」が大阪での再演、東京での『叛逆の物語』楽曲の公演を行うことについて、以前当ブログでもお伝えしましたが、そのうち大阪での公演、「ワルプルギスの夜の夢《転生篇》」の詳細が決定したようです。

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チェコ・ハンガリー特集、TBSK#3 聞いてきました

6月8日はいろんなところでオーケストラの演奏会があったようなのですが、私は大学の後輩が多く出ていて、会場が実家から30分ほどという至近距離であるパルテノン多摩に行きました。

TBSK管弦楽団 第三回定期演奏会

日時
2014年6月8日(日) 13:30開場 14:00開演
会場
パルテノン多摩 大ホール
曲目
(ロビーコンサート) ファルカシュ / 17世紀の古いハンガリーの舞曲 より 第1・2・5楽章
リスト / メフィスト・ワルツ 第1番
バルトーク / 管弦楽のための協奏曲
ドヴォルザーク / 交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」
(アンコール) ドヴォルザーク / スラブ舞曲 第15番
指揮者
久世武志
管弦楽
TBSK管弦楽団

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プロメテウス聞いてきた – 日本フィル東京定期#660

先週の土曜は、日本フィルの定期を聴きに行ってきました。曲目は「プロメテウス」2曲にダフクロ。

日本フィルハーモニー交響楽団 第660回東京定期演奏会
【ラザレフが刻むロシアの魂《Season2スクリャービン3》】

日時
2014年 5月 30日(金)午後7時開演(午後6時20分開場) / 2014年 5月 31日(土)午後2時開演(午後1時開場)
会場
サントリーホール 大ホール
指揮者
アレクサンドル・ラザレフ[首席指揮者]
ピアノ
若林顕
合唱
晋友会合唱団
曲目
リスト / 交響詩『プロメテウス』
スクリャービン / 交響曲第5番『プロメテウス』
ラヴェル /
アンコール : ボロディン / オペラ『イーゴリ公』から「ダッタン人の踊り」

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世に蔓延る数多の「告白の日」の由来を調べてみた

Twitterで、「6月1日は告白の日」という話題が駆け巡っていました。

ただ、6月1日がなぜ告白の日と言われるようになったかについては不明で、秒刊SUNDAYでは「謎拡」とまで言われています。

先ほどの「君に恋をした」アカウントでは、「告白の日」として制定されているのは5月9日だったとして、後に訂正ツイートを載せています。

また、告白の日とされている日は、この他にもあるようです。

うん、たしかに多すぎなんですが…

これらの「告白の日」、本当に告白の日なのか、どんな由来があるのか調べてみました。

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東工大オケ150回定期 聞いてきました

東工大オケの第150回となる定期演奏会が先週末にあったので聞いてきました。

東京工業大学管弦楽団 第150回定期演奏会チラシ
東京工業大学管弦楽団 第150回定期演奏会チラシ

東京工業大学管弦楽団 第150回定期演奏会

日時
2014年5月24日 開場17:30 開演18:00
会場
江戸川区総合文化センター 大ホール
指揮
末永隆一
ピアノ独奏
川村文雄
曲目
G. ヴェルディ / 歌劇『ナブッコ』への序曲
S. ラフマニノフ / ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op. 18
アンコール : S. ラフマニノフ / 前奏曲ト短調 Op. 32-5
A. ドヴォルジャーク / 交響曲第8番ト長調 Op. 88
アンコール : A. ドヴォルジャーク / スラブ舞曲第8番ト短調

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楽しく世界一周、楽しく吹奏楽…?

自分が出演した4月のヒネモス定期のパンフレットに挟み込みされていた、東芝府中吹奏楽団(TFWO)の演奏会を聴きに行ってきました。

東芝府中吹奏楽団 第44回定期演奏会

日時
2014年5月17日(土) 13:15開場 14:00開演
会場
府中の森芸術劇場 どりーむホール
入場
全席自由 入場無料
曲目
第1部

  • 建部知弘、藤田玄播[補作]/コンサートマーチ「テイク・オフ」
  • 谷地村博人/2014年度全日本吹奏楽コンクール課題曲 きみは林檎の樹を植える
  • アルフレッド・リード/オセロ
第2部「音楽で巡る世界一周」

  • 佐藤直紀/デパーチャー
  • ハワイアン メドレー(ブルーハワイ、アロハ・オエ、真珠貝の歌、マリヒニ・メレ、南国の夜)
  • アリー・バーロッソ/ブラジル
  • ポール・マカートニー/イエスタデイ
  • マイク・ディーガン/オー シャンゼリゼ
  • ヴァン・マッコイ/アフリカン シンフォニー
  • 喜多郎/シルクロード
  • 文部省唱歌/ふじの山 (*)
  • シャーマン兄弟/小さな世界 (*)
  • (アンコール)スーザ/星条旗よ永遠なれ
  • (アンコール)林春生/サザエさん (*)
客演指揮
大河内雅彦
合唱共演(*)
府中少年少女合唱団
主催
東芝府中吹奏楽団

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四分音にドイツ音名が定義される、ライプツィヒ発

3日ほど前、facebookで以下のような投稿が、複数人から共有されてきました。発信者は合唱指揮者である本山秀毅さんです(Wikipediaに記事もありました)。

微分音(のうちの四分音)に、ドイツ音名が定義された、ということである。今までは「ドの四分の一だけ高く」とか「B♭の四半だけ下」とか呼んでいた、のであろうか(何せ自分は今まで微分音を使う曲を扱ったことがない)。これにドイツ音名が付いたのなら、今度から「eif」とか「af」とか言えばいいんでしょうか、確かにこれは使いやすいですね。

ところがこの投稿、一体どこの誰が「オーソライズ」したのか分かりません。

この記事を目にした瞬間、私も即座にシェアさせていただいたが、その後「いいね」の数も、シェアしたものにすればかなりの数に上ることが皆さんの関心の高さを物語る。発信された方は「友達の友達」ということで、私は直接面識はないが、ライプチヒのメンデルスゾーン音楽大学で学んでおられる方で、所載されていたドイツの音楽研究雑誌の名前も示されていた。

ええと、じゃあ元の発信者は誰なの?この投稿だけ眺めていても分からないので、この人のタイムラインを辿って探してみました。

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