「名称なんて飾りです!」を体現したかのような大学統合 – 東京医科歯科大学と東京工業大学は東京科学大学へ

最近は当ブログの更新頻度が著しく下がっておりました。ただ、特に東工大の在学中は連日取り上げていた私ですから、このネタは一応は触れておこうと思いました。

東京工業大学+東京医科歯科大学=東京科学大学 ロゴ
東京工業大学+東京医科歯科大学=東京科学大学 ロゴ

東京工業大学と東京医科歯科大学が統合、2024年10月1日より東京科学大学となります。

大学統合の背景とか、これからどうなるんだとか、そういうことは既に報道されているので良いとして。私は大学の名前が変わることで、在学中に私の研究室の教授が話したことを思い出しました。

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似非科学は「科学」を装う限り批判されなければならない

木村すらいむ君のブログ「文脈をつなぐ」に9月16日に書かれた記事が、わりと多くの注目を浴びているようです。有り体に言えばちょっと炎上しています。

私がこの記事を見つけてブックマークしたのが10月14日と、記事公開から随分と日が経っている。私が見つけるのがたまたま遅かったか、もしくは誰かがピックアップして俄然注目を集める用になったのか、それはわからないけれども。

ブックマークコメントも批判的なものが多いほか、批判するエントリもいくつかあったようだ。

で、それを受けてか、それの続編エントリが数日前に公開されています。

(ていうか彼のブログ、「アナタドウ?」から「文脈をつなぐ」に変えていたんですね。文脈ねぇ、文脈…)

彼、木村君はブックマークコメントもある程度目を通した上で続編エントリを書いたようですが、どうも伝わっていないというか、数多くの批判で伝えたかったことが彼に伝わっているか疑問だったので、改めて「似非科学がなぜ批判されるのか」を、私なりの言葉で書いてみたいと思います。

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温泉は硫黄の匂いではなく硫化水素の匂い、って絶対にツッコミしないとやっぱり駄目ですか?

温泉地に特有のあの卵の腐ったような臭いの元は、硫化水素であることが知られています。

これを「硫黄の臭い」と言ってしまうと、厳密には間違いである、ということになるのですが、わりと使われる表現です。先日も御嶽山噴火に関する報道において、メディアが使用したところ「硫黄は無臭です」と東大教授がツッコミを入れたことがちょっと話題になっています。

科学的には確かに「硫化水素」です。それは正しい。でも、メディアが「硫黄の臭い」と使いたい気持ちも分かるのですよね。だってほら、「りゅうかすいそ」って言うより、「いおう」って短いし、「硫黄の臭い」と言えば皆さん伝わるでしょう?

「そうは言っても…」とまだまだ一言言いたい皆さん、では他の例で考えてみましょう。

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ハウステンボスが導入しようとしている「磁力発電」、これは永久機関なのか?

職場で回覧している購読誌の中で、気になる記事を見つけました。日経BP社が発行する建築総合情報誌「日経アーキテクチュア」の2013年6月10日号、「進化に挑むハウステンボス – 「HIS澤田流」スマートハウスにみる未来都市への布石」という4ページの特集です。

スマートハウス――省エネだけでなく、発電・蓄電設備を家屋自体が所有することで、家の消費するエネルギーを少なくする、という試みは他でも多く行われています。それを観光地に隣接する場所に建て、ロー・コスト・ホテルとして売り出す、という取り組みはおそらく初めてのことなので、その着目点は素晴らしい、と思います。

問題はこのスマートハウスに、「磁力発電」という、何やら聞いたことのないエネルギー装置が設置されていること、そして「実用化に初挑戦」と題打って結構本格的に取り組もうとしている点です。

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那須野が原博物館に行ってきた

5月から那須塩原市に転勤する事となり、先日西那須野に引越しました。西那須野の街は駅前にコンビニも無いぐらいの小さな街ではありますが、ちょっと足を伸ばして奥州街道沿いを歩けば、コンビニは勿論ファストフードやホームセンターに電器店など、一通り退く生活に必要なものは揃えられることが出来ます。

那須野が原博物館
那須野が原博物館

それらの店舗がある奥州街道よりさらに西、西那須野駅から伸びるメインストリート・湯の香ライン(市道塩原街道線、バイパスができるまでは国道400号)沿いに、那須塩原市 那須野が原博物館はあります。散策したついでに、この博物館を見学してきました。

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東工大 エネルギー環境イノベーション棟、2011年末竣工を目指して建設中

東京工業大学 エネルギー環境イノベーション棟 建設中以前は自動車部のコースがあった大岡山北地区の線路脇の土地は、現在工事現場となっています。2009年11月に全学横断組織として発足した東京工業大学環境エネルギー機構の、最先端の省エネルギー技術を用いたシステムのモデルとして、また融合研究推進を行うための創造的コミュニケーションの場として期待される、エネルギー環境イノベーション棟の建設工事中で、2011年末に竣工する予定です。

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渋谷の電力館、リニューアルオープンすることなく閉館

2011年3月20日に「DENRYOKU KAN(電力館)」として全面改装・リニューアルオープンが予定が、東日本大震災の影響によりオープン延期,5月末に閉館決定. http://t.co/z5vJbgf こんなのってないよ…less than a minute ago via web Favorite Retweet Reply

電力館
これまた6月中頃には報道されていたことで、自分もTwitterなどで反応しましたが、改めて記事にまとめておきます。

東電、PR子会社を7月末で解散へ 土地建物の売却進める(SankeiBiz)

東京電力は14日、電気に関する知識やオール電化のPR施設を運営する100%子会社「東電ピーアール」を7月末で解散することを明らかにした。同社は、28施設を運営していたが5月末ですべて閉館している。東電は今後、土地建物の売却を進める。

福島第1原子力発電所事故の被災者への損害賠償などを進めるためのリストラの一環。施設は「Switch!Station」などショールームが中心で、火力や水力発電所の見学者向けの施設もある。

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東工大すずかけ台キャンパスでまたまた爆発、なぜ事故は減らないのか

既にテレビや新聞で報じられていますが、東工大すずかけ台キャンパスにて、実験中に爆発事故が起こり、1名重傷、2名が軽傷を負ったようです。

東工大で爆発、学生3人重軽傷 実験中か

2011.5.16 18:37

16日午後4時40分ごろ、横浜市緑区長津田の東京工業大学すずかけ台キャンパスの総合理工学研究科の実験室で爆発があった。消防などによると、同大学院修士課程2年の男子学生(23)が、全身にやけどを負い重傷。ほか大学院生の男子学生2人が顔などに軽いやけどを負った。

県警緑署によると、実験室は建物の6階。実験に使ったナトリウムを廃棄するため、有機溶媒のヘキサン溶液に入れてメタノールで中和処理していたところ、爆発した。室内には当時、学生6人がいたという。

実験終わって歩いてたらG1から爆音→火が出てたless than a minute ago via Keitai Web Favorite Retweet Reply

なにそれ怖い。詳細キボンヌ RT @Y_Sakam0t0: 実験終わって歩いてたらG1から爆音→火が出てたless than a minute ago via モバツイ / www.movatwi.jp Favorite Retweet Reply


@DAUDAUDA 火事って感じではないので消防車は来てないですが、今救急車来ましたless than a minute ago via Keitai Web Favorite Retweet Reply

破裂するような音がしたあと窓ガラスが割れて、そこからものが落ちたみたいless than a minute ago via Keitai Web Favorite Retweet Reply

現場には消防車やパトカーが出動し、テレビ局のヘリコプター中継もされたようです。

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