「ガルパンオケ」が同時に2団体発足するも無事に両団体が合流しパンツァー・フォー

戦車を扱う武道「戦車道」で奮闘する女子校生を描いたアニメ「ガールズ&パンツァー」(ガルパン)、2012年にオリジナルのTVアニメとして放映されてから人気が出始め、2015年11月に劇場版も上映されるとその人気は更に上昇、上映から30週を超えてもなお映画館で上映され、他の深夜アニメ劇場版と比べても興行収入の伸びが異常であると話題が尽きません。ニコニコ大百科を引用すると、『女子高生が戦車に乗って戦う』という荒唐無稽なオタク的足し算の作品という下馬評を覆し、深夜アニメ特有のお色気シーンが極めて少ないながら程よい青春パートと手に汗握る戦車戦が組み合わさった見ごたえ十分なアニメ作品なのです。

…「そんなに言われても良さが分からない」って?百聞は一見に如かず。劇場版の本編序盤が公式で公開されておりますので、こちらを視て「おっ面白そうじゃん?」と思った貴方、是非ともガルパン、見ましょう。

ガルパンはいいぞ。

さて、本編。大ヒットしたガルパン、随所に良い所があるのですが、作中で使われている劇伴曲も良さの一つ。「聞くだけじゃなく演奏したい!」という人も、少なからず存在します。

(アニメの劇伴をオーケストラ演奏で聴いて楽しいのか?という疑問には、『魔法少女まどか☆マギカ』楽曲コンサートを行ったワル響のまとめが回答と成り得るでしょう。劇伴をコンサートで行うのは、ビゼー「カルメン」を組曲で演奏するのと同じように、それはそれで良さがあるものです。)

「ガールズ&パンツァー 劇場版」DVD&BD発売のちょっと前の日に、ガルパンの劇中音楽を演奏する団体が現れました。

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#日経私のアマオケ で語られたのは「個の楽しみ」であって「演奏の向上と共有」ではなかった

中井豊記者による「(体・験・学)私のアマオケ 探して」という連載が、6月6日から10日まで、日経夕刊に連載されていました。

(この記事は中井豊記者による「私のアマオケ 探して」(2016-06-08)の続きです。)

学生オケでやっていたクラリネットを再びアマチュア・オーケストラでやろうとするも枠が埋まっておらず挫折、ヴァイオリンに転向し楽団に所属するも難曲に音を上げて逃げ出し、平日に主に活動する楽団でようやく自分らしい演奏ができることが判明、後にそこからスピンアウトして室内楽を始め、最終的に発表会を行う、というストーリーです。

Twitterでの観測範囲内ですが、あまり評判は良くないようです。

で、私が読んでみた感想なのですけれども、この連載に「聴いた人が楽しんでくれるか」という聴衆側からの観点や、「曲をどう成り立たせるか」といった指揮者および運営側からの視点、いわば全体を俯瞰したものがないのですよね。全て「私がどう楽しむか」「参加した人が楽しんでいるか」という、個々の主観止まり。

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東工大オケ#154を聴きに行こうとしましたが

5月21日とちょっと前のことですが、東工大オケの第154回定期演奏会があり、チケットを後輩から頂いたので折角なので聴きに行ってきました。

いえ、聴きに行こうとしたのです、が。

東京工業大学管弦楽団 第154回定期演奏会

曲目
アントニン・ドヴォルザーク / 交響曲第9番『新世界より』
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン / ピアノ協奏曲第5番『皇帝』
カール・マリア・フォン・ウェーバー / 『魔弾の射手』より序曲
指揮
末永隆一
ピアノ独奏
川村文雄
日時
2016年5月21日 開場17:30 開演18:00
会場
めぐろパーシモンホール 大ホール
入場料
全席自由 1000円


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日経夕刊「体・験・学 私のアマオケ探して」、アマオケ界隈から批判が大・殺・到

記者の体験した事柄を綴る連載「体・験・学」が、日本経済新聞の夕刊で連載されています。6月6日からの連載は、中井豊記者による「私のアマオケ 探して」です。

高校オケから十数年、社会人になってからオーケストラに復帰した顛末を記しているのですが、その奮闘ぶりが一部のアマオケ界隈でちょっとした騒動になっています。

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