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ほかにはない情報が、ここにはある(かも)。

四分音にドイツ音名が定義される、ライプツィヒ発

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3日ほど前、facebookで以下のような投稿が、複数人から共有されてきました。発信者は合唱指揮者である本山秀毅さんです(Wikipediaに記事もありました)。

微分音(のうちの四分音)に、ドイツ音名が定義された、ということである。今までは「ドの四分の一だけ高く」とか「B♭の四半だけ下」とか呼んでいた、のであろうか(何せ自分は今まで微分音を使う曲を扱ったことがない)。これにドイツ音名が付いたのなら、今度から「eif」とか「af」とか言えばいいんでしょうか、確かにこれは使いやすいですね。

ところがこの投稿、一体どこの誰が「オーソライズ」したのか分かりません。

この記事を目にした瞬間、私も即座にシェアさせていただいたが、その後「いいね」の数も、シェアしたものにすればかなりの数に上ることが皆さんの関心の高さを物語る。発信された方は「友達の友達」ということで、私は直接面識はないが、ライプチヒのメンデルスゾーン音楽大学で学んでおられる方で、所載されていたドイツの音楽研究雑誌の名前も示されていた。

ええと、じゃあ元の発信者は誰なの?この投稿だけ眺めていても分からないので、この人のタイムラインを辿って探してみました。

TLを遡ると、わりとアッサリと見つかりました。フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学ライプツィヒでAssistantをしている松崎ゆりさんの、3月2日の投稿でした。

この記事の21:41(日本時間)のコメントで以下のようにコメントしており、同大学の教授であるクラウス・シュテファン・マーンコプフ氏からの情報であることが記されています。

Yuri Matsuzaki @みなさま こんなにたくさんシェアしてくださってビックリ&大変恐縮です!まさかこんなにたくさんの方が興味をもってくださるとは思わず、わたしのしょぼい譜例と拙い内容で大変失礼いたしました・・・・・情報源は、ライプツィヒ音大の作曲教授で学者のC-S.Mahnkopf氏から直に頂いたeメールですので転載は致しかねますが、現代音楽を扱った論文では早速使われ始めているとのことです(こちらも購読のみの論文ですので転載致しかねますが、興味のある方はこちらをどうぞhttp://volltext.musikundaesthetik.de/)。ちなみにライプツィヒ音大では早速この名称で授業が義務づけられるそうです・・・うはー・・・・汗汗汗

というわけで、四部音のドイツ音名はフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学ライプツィヒ(ライプツィヒ音楽大学)発信と分かりました。

何故私がここまで時間と文章を裂いて、この話の出処を突き止めたかといえば、最近は特に出処がどこだか分からない情報(有り体に言えばデマ)が飛び交っていて、ソースの無いニュースに対して受け身をとってしまうから。今回は誰が発信し始めたかまで突き止められたので良かったですが、情報を拡散させようとする人は、どうか情報源を添えてくださいませ。根拠の無いニュースに躍らされるのは嫌ですので。

  • 微分音 – Wikipedia
  • 四分音 – Wikipedia – クラリネットやリコーダーと並んで、ファゴットも「特別な指使いやフィンガー・ビブラートを使用した時」に四分音が演奏できることになっています

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