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渋谷の電力館、リニューアルオープンすることなく閉館

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2011年3月20日に「DENRYOKU KAN(電力館)」として全面改装・リニューアルオープンが予定が、東日本大震災の影響によりオープン延期,5月末に閉館決定. http://t.co/z5vJbgf こんなのってないよ…less than a minute ago via web Favorite Retweet Reply

電力館 これまた6月中頃には報道されていたことで、自分もTwitterなどで反応しましたが、改めて記事にまとめておきます。

東電、PR子会社を7月末で解散へ 土地建物の売却進める(SankeiBiz)

東京電力は14日、電気に関する知識やオール電化のPR施設を運営する100%子会社「東電ピーアール」を7月末で解散することを明らかにした。同社は、28施設を運営していたが5月末ですべて閉館している。東電は今後、土地建物の売却を進める。

福島第1原子力発電所事故の被災者への損害賠償などを進めるためのリストラの一環。施設は「Switch!Station」などショールームが中心で、火力や水力発電所の見学者向けの施設もある。

Wikipediaによれば、渋谷にある電力館は2010年から改装工事が始まり、2011年3月にリニューアルオープンする予定だったそうです。

電力館 閉館案内 2010年(平成22年)には大規模な改装工事が行われ、同年4月1日より各階が順次閉鎖されていた。表記も『Denryoku Kan(電力館)』と改め、翌2011年の3月20日に新装開館する予定となっていたものの[2]、直前に発生した東日本大震災に伴って再開を延期[3]、翌4月時点で全館休館となった。東京電力では震災に伴う福島第一原子力発電所事故なども発生したことから事業の見直しが行われ、同年5月31日をもってそのまま閉館、東京電力の広報子会社であり運営者であった東電ピーアール株式会社も清算されることとなった。

リニューアル工事が殆ど終わった3月11日に東日本大震災が発生し、原発の損害賠償などを捻出するためでしょう、渋谷駅に近い一等地である電力館は閉館ということになってしまいました。

リバネスのインターンシップで電力館の副館長さんである楠和博さんにインタビューしたことがあり、自分は特に思い入れが強い博物館でした。

自分が執筆した記事の中で、東京電力のPR館としての電力館の現在と未来を、楠さんは以下のように話してくれました。

コミュニケーションを忘れない科学技術者に 東京工業大学 新エネルギー人材育成プログラム/東電ピーアール株式会社

電力館で、科学技術を伝えたい

東京電力を55歳で退職した後、東京電力の関連会社である東電ピーアール株式会社に再就職、現在は電力館に勤めている。ここでは東京電力の電力事業についての広報活動を行っており、社内の事業について幅広い知識を持ち、小学生などにも理解できるようなわかりやすい教え方ができる、まさに楠さんにピッタリの仕事場である。

今年で開館25周年を迎えた電力館では、原子炉の1/3の模型や実際に火力発電所で使われていたタービンの羽を展示するフロア、子どもが電気の不思議や電気の力を学べるコーナーがあるほか、4階のIHクッキングルームではオール電化の暮らしの体験として料理教室を開催している。まさにここは「東京電力の広告塔」である。

「今電力館にいるのは営業系の社員ばかりで、科学技術については詳しくない。東京電力の各セクションから若手の技術社員が電力館などに赴いて、子どもたちに科学技術について説明すれば、東京電力のPR館としての意義がもっと深まる」と、電力館についての未来を語ってくれた。プラントの模型をただ展示するだけでなく、現場で使われている技術や開発中の研究を、技術者の視点からわかりやすく教えてほしいと考えている。「自分の専門分野に凝り固まっていないで、いろんな学問にも興味を持って、他の分野の研究者がどう考えどう取り組んでいるのかを知ると、ネットワークが広がるし、自身の研究に関しても柔軟な発想ができると思う。そうして学んだ知識を自主的に教え合う勉強会が自然と発生してくると、なお良いと思うね」と、研究者が幅広い知識を持つ必要性も語ってくれた。

ずっと同じ専門分野に留まらず、非専門家と専門家、また異業種の専門家同士でコミュニケーションすることの重要性を話してくれた楠さん。研究するだけでなく、社会に対して研究者自らも情報を発信し、お互いの知識を共有することが、これからの研究者に求められそうだ。

渋谷という地の利を生かして、普段は科学に興味のない人でも気軽に訪れることが出来る電力館は、東京電力のPRだけでなく、広く科学技術を広報できる施設、だったと思います。この情勢で仕方が無いこととはいえ、やはり残念でなりません。

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