5月から那須塩原市に転勤する事となり、先日西那須野に引越しました。西那須野の街は駅前にコンビニも無いぐらいの小さな街ではありますが、ちょっと足を伸ばして奥州街道沿いを歩けば、コンビニは勿論ファストフードやホームセンターに電器店など、一通り退く生活に必要なものは揃えられることが出来ます。
それらの店舗がある奥州街道よりさらに西、西那須野駅から伸びるメインストリート・湯の香ライン(市道塩原街道線、バイパスができるまでは国道400号)沿いに、那須塩原市 那須野が原博物館はあります。散策したついでに、この博物館を見学してきました。
那須野が原博物館は道の駅が併設されており、24時間利用可能な駐車場やトイレ、道路情報館が整備されています。この地は元々三島農場という、那須野が原を開拓した民間農場の事務所があった場所であり、付近には隣接して公民館やホール、体育センターなどもあります。
博物館は主に常設展示室と企画展示室の2つのスペースに分けられています。常設展示室では「那須野が原の開拓と自然・文化のいとなみ」をテーマに、那須野が原が形成されてきた地層から、明治以降の那須野が原の開拓や那須疎水の整備などの歴史を、当時の資料など共に解説しています。コーナーの一つ、「開拓民家の復元」では本物の大きさの藁葺き屋根の民家を建物内に作って展示していました。
企画展で現在行われていたのは、「特別展 東京国立近代美術館工芸館名品展Ⅲ 素材の美 木工・竹工・金工・ガラスの世界」。東京国立近代美術館の収蔵物を展示していました。ケースに入れられた展示品本体と、作者および年代が書かれたプレートだけでなく、展示室には「鑑賞の友」と書かれた展示解説の冊子が置かれていました。注目してほしいポイントや製作方法についての説明も書かれていて、鑑賞者の鑑賞を手助けしてくれました。
博物館には併設して研修室や体験学習室があり(こちらの部屋は「田園空間博物館」の施設のようです)、企画展と連動した講演会やワークショップなどがこれらの部屋で時折行われています。
展示品をすべてじっくり眺めても2時間ほどで見終えてしまえるような、こじんまりとした博物館です。しかし、道の駅と併設されていますし、ホールでの演奏を聴くついでや体育センターで試合の応援に行った帰り際など、隣接している他の施設を利用したついでに鑑賞できる、適度な位置関係と展示内容だと思います。来年の開館10周年を迎えるにあたってリニューアルするそうですし、今後も地域に密着した博物館として、運営を続けてほしいですね。
posted by (C)B4たかし
- 那須野が原博物館 Nasunogahara Museum
- 田園空間博物館
- 道の駅 那須野が原博物館
- 三島公民館 |那須塩原市
- 三島体育センター |那須塩原市
- 那須野が原博物館、10周年に向け 常設展示室リニューアル 栃木+(1/2ページ) – MSN産経ニュース