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東工大すずかけ台キャンパスでまたまた爆発、なぜ事故は減らないのか

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既にテレビや新聞で報じられていますが、東工大すずかけ台キャンパスにて、実験中に爆発事故が起こり、1名重傷、2名が軽傷を負ったようです。

東工大で爆発、学生3人重軽傷 実験中か

2011.5.16 18:37

16日午後4時40分ごろ、横浜市緑区長津田の東京工業大学すずかけ台キャンパスの総合理工学研究科の実験室で爆発があった。消防などによると、同大学院修士課程2年の男子学生(23)が、全身にやけどを負い重傷。ほか大学院生の男子学生2人が顔などに軽いやけどを負った。

県警緑署によると、実験室は建物の6階。実験に使ったナトリウムを廃棄するため、有機溶媒のヘキサン溶液に入れてメタノールで中和処理していたところ、爆発した。室内には当時、学生6人がいたという。

実験終わって歩いてたらG1から爆音→火が出てたless than a minute ago via Keitai Web Favorite Retweet Reply

なにそれ怖い。詳細キボンヌ RT @Y_Sakam0t0: 実験終わって歩いてたらG1から爆音→火が出てたless than a minute ago via モバツイ / www.movatwi.jp Favorite Retweet Reply

@DAUDAUDA 火事って感じではないので消防車は来てないですが、今救急車来ましたless than a minute ago via Keitai Web Favorite Retweet Reply

破裂するような音がしたあと窓ガラスが割れて、そこからものが落ちたみたいless than a minute ago via Keitai Web Favorite Retweet Reply

現場には消防車やパトカーが出動し、テレビ局のヘリコプター中継もされたようです。

東工大のすずかけ台キャンパスでの爆発事故は、これが初めてではありません。例えば2002年8月にはG5棟の地下1階で、炭化装置を用いた燃焼実験中に出火しています。

東工大が火事、毒ガスでキャンパス騒然
大学院生1人が病院に運ばれる

[東工大が火事]

東工大が火事  14日午前10時半ごろ、横浜市緑区長津田町、東京工大すずかけ台キャンパスで、大学院5号館G5棟(地下1階地上9階建て)の地下1階実験室付近から出火、実験室や隣接の準備室、ベニヤなどの廃材を焼いた=写真。

地下1階にいた6人のうち、大学院1年柴崎健一さん(25)が煙を吸って病院に運ばれたが軽症。キャンパス内には煙が充満。地下1階には薬品類があるため、横浜市消防局は「有毒ガスが発生した可能性もある」と注意を呼び掛け、学生ら数十人が避難する騒ぎになった。

緑署の調べや大学側の説明によると、学生らは13日から実験室にある炭化装置を使って燃焼実験をしていたらしい。同署などは、炭化装置付近から出火したとみて原因を調べている。

現場は東急田園都市線すずかけ台駅の東約500メートル。

2007年9月にはJ2棟の8階で、シリコンオイルを加熱中に引火、そこに液体窒素を注入したために爆発しました。

実験中に爆発事故で学生2人がやけど/横浜・東工大キャンパス

十七日午後三時二十分ごろ、横浜市緑区長津田町の東京工業大学すずかけ台キャンパスの実験室で爆発事故が起き、男子学生二人が顔や胸などにやけどを負った。病院に運ばれたが命に別条はないという。緑署で原因を調べている。

調べでは、やけどしたのは同大大学院生命理工学研究科大学院生(24)と生命理工学部四年生(22)。

爆発があったのはJ2総合研究棟の八階にある生物有機化学実験室。大学の説明によると、二人はDNAの研究中で、検体をビーカーに入れて保温する準備のため、鉄製器具にシリコンオイルを入れ加熱していた。発火したため液体窒素を注入したところ、突然爆発したという。

同署は、オイルの温度を一定に保つためのセンサーの役割を果たす線が何らかの要因で外れたとみて調べている。

当時室内には学生四人がいたが、他の二人にけがはなかった。指導の助教は別室にいたという。

現場は東急田園都市線すずかけ台駅の東側で、キャンパス内には研究施設などが多くある。

同キャンパスでは二〇〇二年八月にも実験中に火災が発生し、大学院生一人が軽傷を負う事故が発生している。

2008年12月にはG1棟7階のエレベーターホールで、液体オゾン入り試験管と冷却用の液体窒素が入ったポットを移動中に、かぶせていた木製のふたが爆発したようです。

東工大でポット爆発 学生軽傷

29日午後11時10分頃、横浜市緑区長津田町の東京工業大すずかけ台キャンパス・大学院1号館7階エレベーター前で、理学部4年の男子学生(22)が手に持っていたポットが突然、爆発し、顔や手に軽傷を負った。ほかにけが人はなかった。

緑署の発表や同大の説明によると、爆発したポットには、液体オゾン入り試験管(直径約1センチ、長さ約15センチ)と、冷却用の液体窒素が入っており、学生は7階の実験室から、2階の検査室に運ぶ途中だったという。通常は使用しない木製のふたをポットにかぶせていたといい、同署はポットが密閉されずに内部で何らかの化学反応が起きたとみて、詳しく調べている。

同大によると、負傷した学生は総合理工学研究科の研究室に所属し、地球温暖化をテーマにした卒業研究の実験中。事故前に実験室で、大学院生らと、検査用の液体オゾンを作っていたという。研究室責任者の吉田尚弘教授(54)(環境理工学創造専攻)は「安全には気をつけていたはずだが、不十分な点があった。今後は徹底させたい」と話している。

(2008年12月31日 読売新聞)

そして今回はG1棟の6階実験室内、ナトリウムのクエンチ中に爆発したそうです。今まで知らなかったのですが、実験に用いる不安定な材料を安定化させる作業を「クエンチ」(quench)と言うそうですね。

横浜・緑区の東工大実験室で爆発、院生3人が重軽傷

2011年5月17日

16日午後4時35分ごろ、横浜市緑区長津田町の東京工業大学すずかけ台キャンパスG1棟(大学院総合理工学研究科校舎、10階建て)6階の実験室内で爆発が起き、男子大学院生3人が顔のやけどなどで重軽傷を負った。命に別条はないという。緑署が爆発の原因を調べている。

同署によると、重傷は同大大学院2年の男子大学院生(23)。軽傷はいずれも大学院1年で、22歳と23歳の男子大学院生2人。当時室内には学生6人がいた。指導の男性准教授は近くの別室にいたという。

同署や指導する男性准教授の説明によると、学生は実験で使用して残った金属ナトリウムを廃棄処理するための作業をしていた。ヘキサン溶液の入った1リットルのガラス製ビーカーに金属ナトリウムを入れ、メタノールを注入しながら安定化させる作業中に爆発したという。爆発の影響でごみ箱が燃え、窓ガラスも割れた。

金属ナトリウムは可燃性が高いため、溶液入りのビーカーでメタノールを入れながら溶かし、溶液とともに廃棄する必要がある。今回の作業では、何らかの原因で別の化学物質が混入、金属ナトリウムと反応した可能性もあるという。

男性准教授は「上級生らに指導もしており、安全と考えていた。原因を調査したい」などと話した。

同キャンパスでは2002年8月に、実験中に火災があり、大学院生1人が軽傷を負う事故が発生。07年9月にも、同キャンパスの実験室で爆発があり、男子大学院生2人が顔や胸などにやけどを負う事故が起きていた。

定期的にすずかけ台で事故が起こっているようですが、対して大岡山キャンパスではこういった事故が発生したような話は聞きません。特にすずかけ台に危険な実験室が集中しているというわけでもないはずですが、何故なのでしょう。

すずかけ台の爆発が起きたのは大学院の総合理工研究科、外部から編入して東工大院生になった人が多い研究科だ。外部からの編入生は学部で化学実験などを履修しておらず、実験に対する慣れや知識が少ないために、たびたび事故を起こしてしまうのではないか、と100%勝手な憶測を立ててみた。less than a minute ago via Echofon Favorite Retweet Reply

自分なりに考えてみたところ、こういった仮説に至りました。外部から院に編入した学生が、大学の学部ではどのようなカリキュラムを経て東工大の大学院に進んだかは分かりませんが、東工大の学部カリキュラムを経験しないことで、実験に対する対策がなされていなかったのではないか、と。

ただし、2007年の事故は生命理工の大学院生・学部生ですし、2008年の事故は理学部の学生だそうで、外部生という要因はあまり当たっていないような気もします。

兎にも角にも、今後も実験中に事故が発生することのないように、学生は何時も注意を払って実験しなければなりませんね。

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