b4log

ほかにはない情報が、ここにはある(かも)。

大岡山駅前に、蔵前工業会と東京工業大学の新名所 — 東工大蔵前会館 (Tokyo Tech Front) オープン!

| 5件のコメント

東工大蔵前会館 (Tokyo Tech Front) 入口先日お伝えした通り、国立大学法人 東京工業大学と 社団法人 蔵前工業会 が共同で建設していた東工大蔵前会館 (Tokyo Tech Front) が26日に竣工しオープンしました。

建物の構成は以下のようになっています。4階建てである北側のA館、3階建ての東急ストア側のB館を渡り廊下で結んでいます。また、A棟より北側の階段から2階に上がることが出来、将来的にこの通路は東急ストアを跨いで、新附属図書館の上を通り、本館正面の桜並木まで通路を延ばすという壮大な計画です。

また両棟の間から東工大のキャンパス内へ直接入構出来るため、大岡山北地区へはこちらのルートがこれからは便利になります。

B館A館
4階 蔵前工業会事務室
談話室
会議室
3階男女共同参画推進センター渡り廊下130年事業事務室
就職資料室手島精一記念会議室
L・S
定員40人
(L: 24, S: 16)
キャリアアドバイザールーム
2階小会議室定員12人渡り廊下アートメディアルーム
大会議室定員20人ロイアルブルー精養軒
1階インフォメーション吹き抜け

モニュメント
「飛翔」
くらまえホール定員360人
エクセルシオール カフェギャラリー
ロイアルブルー ホール定員120人

東工大蔵前会館 (Tokyo Tech Front) モニュメント「飛翔」TTFの正面入口には、東京藝術大学の学長で彫金師の宮田亮平氏が制作したモニュメント「飛翔」が設置されています。科学・技術と文化・芸術の協奏と未来への更なる飛翔を願って、上部は東工大のシンボルマークである「ツバメ」、下部は宮田氏の制作テーマである「イルカ」を象っている。ぐるなび創業者で現在は会長の滝久雄 蔵前工業会副理事長より寄贈されました。

東工大蔵前会館 エクセルシオールカフェ 大岡山駅前店TTFの1階B棟には、ドトールコーヒーショップよりワンランク上のエクセルシオール カフェが入店していて、平日は7:30、土休日は8:00から21:00まで営業している。39席あり、中央の吹き抜けの通路にテラス席も用意されています。

東工大蔵前会館 (Tokyo Tech Front) ロイアルブルー精養軒入口A棟2階に入店しているのは、上野精養軒の支店、ロイアルブルー精養軒。11時から21時まで営業しており、14時までは「TTFランチ」を提供している。リーズナブルなランチが1,680円と、学生お断りなふいんき(←なぜか変換できない)ですが、ここ2〜3日の様子を眺めると84の客席はそれなりに埋まっています。

東工大蔵前会館 (Tokyo Tech Front) ロイアルブルーホールA棟1階には2つのホールがあります。一つは駅前広場に面したロイアルブルーホール。120名収容できる。2面がガラス張りで、ロールスクリーンを下げても昼間は明るい。一応こんなんでもちゃんとプロジェクタで投影された画面は視られるように高輝度なものを使っている、らしいです。

東工大蔵前会館 (Tokyo Tech Front) くらまえホールもう一つは360人も入れるくらまえホール。2階分の天井の高さは開放感がありますが、2階部分に地上の通路を(斜めに)通しているため、音響的には疑問が。まあ国際会議や講演会などには十分な設備といえるでしょう。

両ホールは総務課の管轄で、6ヶ月前(学会・学術団体主催の会合は1年2ヶ月前)から予約が可能です。1時間ごとの料金が、くらまえホールが13,500円、ロイアルブルーホールが5,700円(大学関係者が半数以上の場合)はちょっと高め。179.16 m2のロイアルブルーホールを一日借りて68,400円なのに対し、中目黒駅前の中目黒GTプラザホール(160 m2)は全日借り切っても32,000円・・・って考えるのは元渉外ホール担当の悪い癖ですね。

自分がなぜくらまえホールやロイアルブルーホールの内部の写真を持っているかというと、白星会の総会の下見に付き添ったため。東工大機械系の同窓会である白星会の総会は、従来は西9号館のディジタル多目的ホールなどで行われていたのですが、今度6月13日の総会は東工大蔵前会館で行います。下見をするまで、くらまえ・ロイアルブルーのどちらのホールを使うかさえも未定だったようです(会場の開放感や広さ、「竣工記念式典を行った場所」というステータスからくらまえホールに決まりました)。

東工大蔵前会館を管理している総務課の人と下見をしたのですが、総務課自体もまだTTFについてきちんと把握していないようでした。ロイアルブルーホールには机が十数台もあるのに、くらまえホールには椅子しか備え付けていないとか、鍵がマスターしかないため貸し出しが上手く行かないとか、空調の操作板の位置の把握もまだのようでした。まあ、これから徐々にこなれていくのでしょう。

東工大蔵前会館 (Tokyo Tech Front) 会館説明下見のときに先生が口にしたのが、「会館について説明するものが建物の入口にない」というもの。そういえばTTF入口にはキャンパスマップは設置されていても、この建物が蔵前工業会によって建てられたことを示すものがありません(というかキャンパスマップも大きくないので、この建物が東工大蔵前会館と気づかない人もいるかも)。TTFの説明はくらまえホールの脇に書かれていますが、モニュメント「飛翔」の横にでも置いてくれると、初訪問者には嬉しいですね。

東工大蔵前会館 (Tokyo Tech Front) 2階渡り廊下またこれは建物の仕様なのかもしれませんが、「建物の入口が無駄に広くて、自転車置き場と化しそう」とも言っていました。確かに1階のエントランスは広すぎます、修学旅行の生徒の集合場所にできるぐらい広いです。「開かれた大学」という絶好のアピールにはなっていますが、近所の人も乗り入れしやすいので、そのままチャリンコを放置しかねません。でも目の前に地下自転車駐車場、すぐ横の東急ストアにも駐輪場があるから、杞憂に終わる、といいなあ。

東工大蔵前会館 (Tokyo Tech Front) 4階エレベータホール ちゃっぷさんのブログのコメントやtelescoweb の記事によると、2X4工法での構造材であるPC材を覆わずにそのまま見せるのは、設計した坂本氏が意図した手法らしい。ただ、そのせいか建物の屋上に照る太陽のせいで、最上階がかなり暑いです。天井のPC材も変な装飾せずそのまま剥き出しだからでしょうが、5月下旬でこの暑さだと、夏真っ盛りな時期は大変そうです。



現在TTFが建っている場所は、元々体育館と武道館があったのですが、大岡山駅の地下化に伴い取り壊され(それによって元々東急病院側にあったホームを西側に大きく移設しています)、跡地はプレハブの情報ネットワーク演習棟などが建っていました。

Kuramae Journal 1013号(2009年 初夏号)の「東工大蔵前会館竣工記念座談会」によれば、蔵前工業会の事務所は1931(昭和6)年に新橋駅前に建設された蔵前工業会館を1993(平成5)年に改築したのですが、バブルの影響で2003年にはこの建物を売却せざるを得ないことになりました(現在の新橋マリンビル)。そのためその後は八重洲共同ビルの3階を賃貸して事務所としていました。

そんなアクセスが微妙な場所での状況を変えるため、また大学の卒業生の拠点を大学キャンパス内に置くことで双方の結びつきを強化するため、2005年末に東京工業大学・蔵前工業会が共同で「地域国際交流プラザ(仮称)」を建設するという計画が持ち上がりました(なお、2006年10月には東工大田町キャンパス内のCIC東京8階に移転しています)。

[Tokyo Tech Front 東工大蔵前会館]建設する資金については、大学・蔵前双方が8億円ずつ出資していますが、蔵前工業会が占有するのは4階のみで、それ以外の設備は大学に寄付という形になったらしい。地域国際交流プラザ、後に「Tokyo Tech Front」と名称が変わったが、最終的に「東工大蔵前会館」という名称になったのは、財政的な支援があった蔵前工業会に感謝を表してのものでしょうか、というかそこぐらいは譲歩してかまわないよね。

設計は東工大の坂本一成教授と日建設計が、建設には清水建設が携わっていますが、これらの会社の社員の蔵前工業会員(つまり東工大OB)もプロジェクトに大いに協力したようです。

意外なところで障害となったのは、地元の反対が結構大きかったこと。

街に優しい建物を利用することで開かれた大学を実感してほしい

本房

当初は19年の秋ごろに地鎮祭の予定でしたが,住民の方との話し合いがなかなかまとまらず,延び延びになりましたね。反対署名903名とも聞きました。GOサインが出るまでの約半年間,大変だったことと思います。

大倉

もちろん合法的な計画ではありましたが,この建物の北側が道路を隔てて住宅街に隣接していることで,住民の方から日照やプライバシーの問題,工事の騒音などが不安だと強硬な反対意見がありました。

坂本

私ども設計サイドでも地域や街並みの関係の中で優しい設計にしたいという思いを最初から持っておりました。もっと大きなものを建てるべきだという意見が学内にもありましあが,当初から許容容積率の6割程度と,容積も高さもできるだけ抑えた計画になりました。これだけでの配慮をした計画ですから,大学でなく一般的な建物だったらすぐに工事が開始されたことと思います。

大倉

反対を受けて,当初の計画よりも建物を1m南側に移動し,建物の高さも低くして日陰の影響を減らしました。また,可能な限り既存の樹木を残しました。手すりを高くし,窓ガラスに目隠しを張るなど環境やプライバシー問題に配慮した結果,最終的な理解を得ることが出来ました。

坂本

大学としてはなるべく地域の方々と仲良くやっていきたいというスタンスだったわけです。

大倉

その後も工事協定書を取り交わして作業時間や搬入経路を取り決めたり,毎週工程表を地域の方にお渡しし,クレームにもすぐ対応をすることで無地工事ができたそうです。

また,電車が通っているトンネルの上に建築するわけですから,振動が電車に与える影響も測定しながらの大変な工事だったそうです。しかも,ちょうどこの建物を建てるときに姉歯耐震偽装事件がありまして,急きょ建築基準法が改正されたり,石油が高騰したために建築資材,鉄骨鉄筋が高騰したりと,施設運営部の苦労は大変なものだったと聞いています。

本房

この季節には多くの地域の方々が本館前に桜を眺めにきておられる。大変開かれ,愛される大学だという印象を持ってきましたが。

大倉

一般的に外国では町の中に大学があるという間隔だと思います。そのために大学が住民へのサービスや開放をかなり行っている。それに引き換え,従来,日本の大学はかなり閉鎖的でした。今後,東工大が住民に開かれていると実感していただくためにもこの会館の果たす役割は大きいと思っています。

藤江

確かに今まで見た外国の大学は,街とキャンパスが一帯となって街区を構成しているものが多いですね。でも,この大岡山駅前のキャンパスの街に対する開かれ方は,日本では稀有なものではないですか。街と大学の画期的な関係がつくられたと感じています。

坂本

大学や蔵前の活動だけでなく,例えば,一般の方々がレストランやカフェで楽しんでいただくなかに様々な接触があり,新たな交流の場所になります。このように学生や大学の関係者,OBと地域の方々,あるいは海外の方々とが触れ合える場所を,町から直接来られる連続した所に空間的に形成したいと思っていました。そのために丁寧に計画したつもりです。

Kuramae Journal 1013号(2009年 初夏号)「東工大蔵前会館竣工記念座談会」

[Tokyo Tech Front 完成予想図] たかが4階建ての建物にも反対運動がおきたとは初めて聞きました。そいえば大岡山周辺に9階建てのマンションが建設されるときも周辺に幟がたてられたり反対運動があったようだし(そちらは建設を強行したようです)。地域の意見をしっかり聞くことも大事!ってことで、最大限の譲歩していたんですね。そいえば建設の騒音もほとんどなかったし、工事用車両は大岡山駅前のロータリーからではなく、正門からわざわざ橋を渡って侵入していたし、地域に対してけっこう配慮していたんだね。

そういえば東京理科大学の神楽坂キャンパスに124mのビルを立てる計画が頓挫していて葛飾区は金町に移転する計画があるとか。あっちも再来年には130周年なんだけど、どうなるんだろう。

  • itimonium

    Re: 大岡山駅前に、蔵前工業会と東京工業大学の新名所 東工大蔵前会館 (Tokyo Tech Front) オープン!

    ふいんき、ではなく、ふんいき、ですよ

  • Re: 大岡山駅前に、蔵前工業会と東京工業大学の新名所 ? 東工大蔵前会館 (Tokyo Tech Front) オープン!

    To : itimonium

    本気でツッコまれても困ります><

    http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%CA%A4%BC%A4%AB%CA%D1%B4%B9%A4%C7%A4%AD%A4%CA%A4%A4(なぜか変換できないとは – はてなキーワード)

  • S野

    Re: 大岡山駅前に、蔵前工業会と東京工業大学の新名所 ? 東工大蔵前会館 (Tokyo Tech Front) オープン!

    最近、
    「東工大の目新しい情報が知りたいな」
    →「b4logを検索するか・・・」
    という感じになってきたよ。

  • Re: 大岡山駅前に、蔵前工業会と東京工業大学の新名所 ? 東工大蔵前会館 (Tokyo Tech Front) オープン!

    To : S野

    うーん、東工大のサイトに全部まとめて載っていたら、「b4logで自分が書こう」なんて思わないんだけどね。
    それに「Tokyo Tech Front」で検索すると自分のブログが最初に出てくるようになって、後に引けなくなったというか 🙁

  • ああ

    それを言うなら「ふんいき」でしょ!

Pingback / Trackback

この記事のトラックバック用URL