「ベートーヴェンは、『俺がこれだけ苦しんでいるんだ、こんな譜面の難しさなんて小さいもんだ!』と思って曲を書いている」ということを、どこぞの指揮者に言われたことがあります。
自分は非常に納得しました。誰もが知っている「歓喜の歌」――ベートーヴェン交響曲第9番ニ短調作品125。その中身は、どこをとっても素晴らしい音楽で、しかしどこをとっても難しい楽譜で、こんな曲を書いたベートーヴェンは、よっぽどの偏屈か変態か天才なんだろうと思います。
まあ何はともあれ、ヴァールシャインリヒ・シンフォニカー第5回演奏会、無事に終了いたしました。