去る4月6日、私は以下の2つの演奏会に出演してきました。
Hynemos Wind Orchestra 第5回定期演奏会
- 日時
- 2013年4月6日(土) 14:00開演(13:30開場)
- 会場
- ルネこだいら 中ホール
- 入場料
- 無料
- 曲目
- フィリップ・スパーク / ジュビリー序曲
- アルフレッド・リード / グリーンスリーヴス
- グスターヴ・ホルスト / 吹奏楽のための第二組曲 作品28b
- ウィリアム・ウォルトン / 戴冠式行進曲『王冠』
- レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ / 吹奏楽のための変奏曲
- パーシー・グレインジャー / コロニアル・ソング
- パーシー・グレインジャー / 組曲『リンカーンシャーの花束』
- アンコール : レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ / イギリス民謡組曲 第2曲「間奏曲「私の素敵な人」」
- アンコール : ジョン・フィリップ・スーザ / 行進曲「雷神」
- 公式サイト
- Hynemos Wind Orchestra | ヒネモス・ウインド・オーケストラ
オーケストラコンサート『ワルプルギスの夜の夢』
- 日時
- 2013年4月6日(土) 17:30開演(17:00開場)
- 会場
- いちょうホール (八王子市芸術文化会館) 大ホール
- 指揮
- 志村健一
- 演奏
- 交響楽団「ワルプルギスの夜」
- 司会
- やよいさん
- 曲目
- 第1部〈はじまりのメロディー〉
- シークレット:梶浦由記 / Magia (編曲 : tayannu)
- 原曲作曲 : 梶浦由記 | 構成 : THE SAME / 交響組曲『魔法少女まどか☆マギカ』
- 第1曲「夢」 Signum malum 〜 Sis puella magica! 〜 Signum malum (編曲 : 萬田宮)
- 第2曲「魔法」 Salve, terrae magicae (編曲 : 萬田宮)
- 第3曲「巴マミ」 Gradus prohibitus 〜 Credens justitiam (編曲 : RIORU)
- 第4曲「日常」 Scaena felix 〜 Postmeridie 〜 Desiderium 〜 Amicae carae meae 〜 Clementia 〜 Scaena felix (編曲 : ば柏駅長)
- 第5曲「魔女」 Umbra nigra 〜 Venari strigas 〜 Agmen clientum (編曲 : 萬田宮)
- 第6曲「佐倉杏子」 Anima mala 〜 Confessio (編曲 : Souhei Kano)
- 第7曲「美樹さやか」 Conturbatio 〜 Decretum (編曲 : RIORU)
- シークレット : セルゲイ・ラフマニノフ / ヴォカリーズ 作品34 第14番 嬰ハ短調
- 第2部〈永遠のハーモニー〉
- シークレット : クロード・ドビュッシー / 前奏曲 第1巻 第8曲亜麻色の髪の乙女
- 原曲作曲 : 梶浦由記 | 構成 : THE SAME / 交響組曲『魔法少女まどか☆マギカ』
- 第8曲「心」 Cor destructum 〜 Incretus 〜 Serena ira 〜 Pugna infinitia (編曲 : Souhei Kano)
- 第9曲「饗宴」 Symposium magarum (編曲 : 萬田宮)
- 第10曲「対話――なぜ?」 Quamobrem? (編曲 : ば柏駅長)
- 第11曲「対決」 Pugna cum maga 〜 Numquam vincar (編曲 : たけぞう (TOMAS music labo.))
- 第12曲「暁美ほむら」 Inevitabilis 〜 Puella in somnio 〜 Inevitabilis (編曲 : 萬田宮)
- 第13曲「ワルプルギスの夜」 Terror adhaerens 〜 Surgam identidem 〜 Nux Walpurgis (編曲 : 萬田宮)
- 第14曲「鹿目まどか」 Sagitta luminis 〜 Cubilulum album 〜 Sagitta luminis (編曲 : ば柏駅長)
- 第15曲「思い出」 Taenia memoriae 〜 Pergo pugnare (編曲 : たけぞう (TOMAS music labo.))
- シークレット : ヨハン・ゼバスティアン・バッハ | シャルル・グノー編曲 / アヴェ・マリア
- アンコール : 渡辺翔 / コネクト (編曲 : tayannu)
- アンコール : 梶浦由記 / Magia (編曲 : tayannu)
- 公式サイト
- 交響楽団「ワルプルギスの夜」
ヒネモスは第2回の出演を機に所属している吹奏楽団です。市民吹奏楽にしては珍しい、演奏会でポップスを取り上げず、クラシック音楽ばかりという構成、しかもオーケストラ曲の編曲モノを中心に据えることもしていない(今回のウォルトンは元々管弦楽曲なのですが)、コンクールにも出場しないという非常にストイックな?楽団です。
今回の演奏会はイギリスにまつわる曲目ばかり、ということで広報係でもある私、チラシはユニオン・ジャックをモチーフとした作りにしました。ついでにパンフレットも私が制作しました。今回は曲紹介の文章が前回の1.5倍ぐらいの長さになったので、8ページの冊子形式となりました。
ちなみに今回の乗り番、1曲目以外は全てコントラファゴットで出演しました。リードとホルスト、ウォルトンはコントラバスクラリネットの譜面を読み替えて、ヴォーン=ウィリアムズとグレインジャーの2曲が本来のコントラファゴットの譜面で出演しました。そう言えば第2回もコントラファゴットを吹きましたが、ソロがなかった分だけ精神的には楽でした。でもどの曲も難しく、少ない練習時間でこなすのは大変でした。
演奏会全体としては、かなりまとまった良い演奏が出来ていたんじゃないか、と思います。楽団員も安定して増えてきたし、アンサンブル大会などの成果が出てきたということでしょうか。チューバが3人もいたおかげで、コントラファゴットの私の下手さをカバーしてくれていました。
入場人数は222人、昨年の第4回は291人だったので、3/4ほどになっています。協奏曲であるラプソディー・イン・ブルーが無かったというのもありますが、団員による広報活動を思うように活性化出来なかったこと、告知サイトにあまり掲載できなかったこと、インターネットを使った広報が出来なかったことが挙げられるでしょうか。アンケートでの評判は良かっただけに、非常に残念であります。
さて、ヒネモスの本番を終えた私は、演奏会が終わった感傷に浸る間もなく(会場の片付けも手伝うこと無く)小平駅前へ直行、1時間に1本しかない都バス[梅70丙]系統の16:05発に飛び乗り新小平駅まで乗車、そこから1日に3本しか設定されていない「むさしの号」の16:21発に乗って八王子駅へ。いちょうホール(八王子市芸術文化会館)に17時に着くことが出来ました。
一時間に一本の[梅70]箱根ヶ崎行き都営バス(しかも日祝日はさらに本数減)から、一日に4本くらいしか走ってない武蔵野線むさしの号八王子行きに乗換。
この乗り継ぎの良さはもはや奇跡だ。「奇跡も、魔法も、あるんだよ」#ワル響
— B4たかし (@b4takashi) April 6, 2013
大雨にもかかわらず、バスも電車も遅延なく乗り継ぐことが出来ました。本当に奇跡だったかも。
交響楽団「ワルプルギスの夜」、通称「まどマギオケ」もしくは「ワル響」は、TVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」で使われている楽曲をフルオーケストラで演奏するため、一度限りの演奏会のために結成されたアマチュアのオーケストラ。ゲーム音楽を演奏する団体としてはコスモスカイオーケストラやGAMEバンド、オータムリーフ管弦楽団などが既にあるそうなのですが、アニメ音楽を行う団体は少ないそうです(参照:主催者を含む方々による対談)。知り合いが団体運営に関わっていたこと、コントラファゴットの選択肢が出演者応募のページにあったこと、自分自身がまどマギの作品自体を好きだったこと―といった理由から、昨年の8月に「契約」、私の人生で発の同人系音楽団体に参加することとなりました。
@cookloow 譜面があるなら本当に乗りますん
— B4たかしさん (@b4takashi) 2012年8月13日
こちらの演奏は、ファゴット・アシスタントとコントラファゴットの持ち替えで出演しました。当初の段階ではコントラファゴットが編成に含まれていない設定だったようですが、第5曲「魔女」でコントラファゴットとコントラバスのソリがあったのを皮切りに、あっちにこっちに低音の補強としてコントラファゴットの譜面が増えていきました。最終的には半分ぐらいの曲でコントラファゴットを使用していましたっけ。
出身も経歴もバラバラの人たちが集まった演奏会でしたが、「魔法少女まどか☆マギカ」の世界をオーケストラで作る、という目的のために非常にまとまって演奏ができたと思います。個人的に、MCの紹介が控えめだったのも好みでした。全くないのも寂しいですし、あれぐらいが丁度良いかな。
最初のアンコールが終わった後の熱狂、そしてスタンディングオベーションは、あの場にいなければ味わうことの出来なかった悦びでしょう。整理券が開場の7時間前に配布終了となったそうで、演奏会を聴くことが出来なかった人も多かったようです。次の演奏の機会がもしもあるなら、もっと大きいホールで演奏してみたいですね。
こちらの演奏は、ファゴット・アシスタントとコントラファゴットの持ち替えで出演しました。当初の段階ではコントラファゴットが編成に含まれていない設定だったようですが、第5曲「魔女」でコントラファゴットとコントラバスのソリがあったのを皮切りに、あっちにこっちに低音の補強としてコントラファゴットの譜面が増えていきました。最終的には半分ぐらいの曲でコントラファゴットを使用していましたっけ。
出身も経歴もバラバラの人たちが集まった演奏会でしたが、「魔法少女まどか☆マギカ」の世界をオーケストラで作る、という目的のために非常にまとまって演奏ができたと思います。個人的に、MCの紹介が控えめだったのも好みでした。全くないのも寂しいですし、あれぐらいが丁度良いかな。
最初のアンコールが終わった後の熱狂、そしてスタンディングオベーションは、あの場にいなければ味わうことの出来なかった悦びでしょう。整理券が開場の7時間前に配布終了となったそうで、演奏会を聴くことが出来なかった人も多かったようです。次の演奏の機会がもしもあるなら、もっと大きいホールで演奏してみたいですね。
ただ、まあ…、同じ日に演奏会を2つ予定するのは、これっきりにしましょう。