私が所属するHynemos Wind Orchestra(ヒネモス・ウインド・オーケストラ)の第10回となる定期演奏会が4月15日にありました。
Hynemos Wind Orchestra 第10回定期演奏会
- 日時
- 2018年4月15日(日) 13:15開場 14:00開演
- 13:30よりロビーコンサートを開催予定
- 会場
- ルネこだいら 大ホール
- 入場料
- 入場無料、全席自由
- 入場には入場整理券が必要です、当日受付にて配布予定
- 指揮
- 岡田渉
- 曲目
- (ロビーコンサート)ドメニコ・スカルラッティ(Arno Bornkamp 編曲) / ソナタ K87 (L33)
- (ロビーコンサート)ドメニコ・スカルラッティ(Johan van der Linden 編曲) / ソナタ K519 (L475)
- 間宮芳生 / マーチ『カタロニアの栄光』
- ヴィンセント・パーシケッティ / ああ 涼しい谷間
- アルフレッド・リード / オセロ
- ヨハン・デ=メイ / 交響曲第1番『指輪物語』
- (アンコール)ジョン・フィリップ・スーザ / 行進曲「雷神」
- 主催
- Hynemos Wind Orchestra
ヒネモスの広報に就任した第3回定期演奏会以降、チラシ・パンフレット・ポスター・チケットのデザインは私が担当していました。曲目のコンセプトがより明確になった第4回の定期演奏会以降、デザインは以下のように演奏会コンセプトに沿ったものに統一していました:
- 第4回定期:アメリカ特集 → 星条旗モチーフ
- 第5回定期:イギリス特集 → ユニオンジャックモチーフ
- 第6回定期:ドイツ・オーストリア特集 → ベルリン王宮
- 第7回定期:日本特集 → 浜野浦の棚田
- 第8回定期:ロシア・ソ連特集 → シューホフタワー
- 第9回定期:アメリカ特集 → アポロ11号
記念すべき第10回定期のコンセプトは、というと、前半が過去の演奏会での演奏曲再演(カタロニアの栄光→第1回定期、ああ 涼しい谷間、オセロ→第4回定期でそれぞれ演奏)で、後半が指輪物語。演奏会統一でのテーマはなくて(敢えて言うなら10周年記念?)、それでデザインするのは困難です。
そこで後半のメイン曲、デ=メイ作曲「指輪物語」を主軸としてデザインすることにしました。といってもフリー素材で指輪物語らしいものはあまり見当たらず。指輪以外を使って指輪物語らしさを表現するというのも難しいし…。
というわけで、指輪物語に出てくる「一つの指輪」のレプリカをAmazonで購入。2000円ちょっとで買えちゃうんです、わりと質感も良いです。
この指輪を使って屋外で撮影することとしました。折しも12月、那須塩原で初雪が降った日。平地の那須野ヶ原では雪は積もらず溶けてしまいましたが、山奥に行けば雪景色と一緒に撮影できるだろう、と車を走らせました。
山さ行がねがという、廃道・廃線などを探索するサイト(あとで調べたら超有名サイトらしい)で、塩那道路というのがあると知ったので、車で行ける一番奥まで言ってみることにしました。…実はテキトーに車で言ってみたので、わりと当てずっぽうで道を選んだのですが、幸運にもお目当ての場所に辿り着けました。
- 廃道・廃線・未成道・隧道・林鉄・道路趣味~山さ行がねが~
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- 道路レポート 塩那道路 (県道中塩原板室那須線) その1 – 撮影した「塩那道路第1ゲート」の載っているページ。私はその先まで足を運んではおりませぬ…
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朝から撮影のために車を走らせてた。何のための写真かは…そのうち分かります pic.twitter.com/KgBMroOZFP
— B4たかし@4/15 #Hynemos Wind Orchestra (@b4takashi) 2017年12月8日
ちなみに積もった雪の上に指輪をのせた写真は沢山撮影したのですが、そのうち1枚をチラシ裏面に、たまたま数枚撮影した、苔むした石の上に指輪をのせた写真をメインビジュアルとして使うことにしました。でも結果的に緑と黄金のコントラストが美しくてこちらのほうが良いですね。
第4回定期のメイン曲であるオセロが中プログラム、今回のメインは演奏時間にして40分超え(普通のオーケストラ曲並ですね)の指輪物語ということで、さらうだけでも一苦労というプログラムでした。ただ4曲にイメージを絞ることができたので(オセロと指輪物語はその中で5楽章に分かれてはいますが)プログラム全体の雰囲気を掴むのは比較的早くに出来たと思います。
演奏の進捗管理を行ったインスペクターやコンサートミストレスはいろいろ気をもんでいたのかもしれませんが、これまでのヒネモスの演奏会で最も安定したペースで演奏の出来が固まっていくのを感じていて、演奏にそこまで不安は感じていませんでした(といって本番直前の練習まで入りを間違えている人がいたりしたのにはドキッとしましたけれども)。
課題が残ったと思うのは運営面、チラシの発注が遅れたこともあり、今回は用意したチラシの多くが残ってしまい、1万1千部ほどしかチラシを挟み込みに使えませんでした。逆に言えばそれだけの宣伝活動でも380人も集客できたのか、ということですがもっと集客できたのではないかな、というのは反省点です。
いつのまにか撮影の段取りを私がしていたのも良くなかったです。本番前に大ホールの楽屋と客席をダッシュするのは精神的に良くないです。それだけ苦労した甲斐あって、YouTubeに動画を掲載できたわけですが。
10年間の歴史をまとめるページとして、これまでの自主公演(主催がHynemos Wind Orchestraの演奏会、市などが主催の音楽祭は除く)をまとめたページをパンフレットに設けました。これまでの私のデザイン(第3回定期以降)を俯瞰できるようにしたのでワタシ的に大満足だったりします。
アンケートの集計など残作業がありますが、ひとまず10周年を飾るに相応しい演奏会を終えることが出来ました。新入社員研修で出演できなかったり、同日2公演だったり、本番前日にボーカルがへしゃげたり、本番一週間前に緊急入院したりと、なにかしら事件が起きる(と私の中では思っている)ヒネモスの演奏会ですが、今回は事件が起きることなく終えることが出来ました。