チラシのデザインについては前の記事で書きましたが、演奏そのものについて。
思い起こせば、昨年の第8回定期では本番の前日にコントラファゴットのボーカルを曲げてしまう、前のアメリカ特集だった第4回定期では広報に力を入れていたのに研修のため本番のみ出演できず、とHynemos Wind Orchestraの本番では何かしら事件があるような気がしていました。まあどのような演奏会でもトラブルは付き物ですが…
で、実際トラブル起きました。本番の8日前である15日から腹痛が収まらず、翌16日に総合病院に診てもらったところ急性虫垂炎と診断、即日手術が行われることになりました。
腹痛が収まりつつある。完治してないけど。
— B4たかし (@b4takashi) 2017年4月15日
近況報告です pic.twitter.com/gjMrjAe4TS
— B4たかし (@b4takashi) 2017年4月16日
16日の日曜日に手術を受け、翌月曜日には歩けるようになり、火曜日には点滴が不要となり、水曜日の正午前には退院することができました。
ただ、病院にいなくてもいいというだけで普段の生活が全く支障なく行えるかというとそういうわけではなく。退院した直後はまだ歩行すると切開した脇腹近辺がちょっと痛みました。また布団から起き上がろうとすると腹筋を(自分が思っていたよりも)使うようでその際にも痛みが走りました。最も腹部に痛みを感じたのはクシャミをした時で、横隔膜が激しく変動するためか、瞬間ではありますが此の世の終わりを願うほどの激痛に襲われました。
こんな状態でしたが、日を追う毎に痛みは和らいできましたし、普段の生活を行う上ではほぼ問題ないため、次の日曜日の演奏会に出演しないという選択肢は退院する前日頃には消え去っていました。ただ、ちゃんと息を吸って楽器に息を吹き込み、音を奏でることができるのか、という不安は残っていましたが。
前日のリハーサルでほぼ本番のテンションで演奏してみたところ、やはり息を大きく吸うのはつらいけれど、ブレスをこまめにとってやれば演奏することは概ね可能で、おそらく演奏には支障ないだろう、パートをこれから変更して演奏を混乱させるよりもリスクが少ないだろう、という結論になりました。
Hynemos Wind Orchestra 第9回定期演奏会
- 日時
- 2017年4月23日(日) 開場13:30 開演14:00
13:40よりロビーコンサート開催予定- 会場
- ルネこだいら 大ホール
- 入場料
- 無料・全席自由
- 入場には入場整理券が必要です。当日12:30より受付にて配布いたします。
- 指揮
- 岡田渉
- 曲目
- ロビーコンサート : ヴァーツラフ・ネリベル / コラールと舞曲 [クラリネット・アンサンブル]
- アルフレッド・リード / 音楽祭のプレリュード
- ヴィンセント・パーシケッティ / コラールプレリュード「汝ふりむくなかれ」作品105
- ロバート・ラッセル・ベネット / 古いアメリカ舞曲による組曲
- サミュエル・バーバー / コマンド・マーチ
- ハワード・ハンソン / ディエス・ナタリス
- ロバート・ジェイガー / 吹奏楽のための交響曲第1番
- アンコール : ジョン・フィリップ・スーザ / ホワイトハウスの庭での復活祭の月曜日
- アンコール : ジョン・フィリップ・スーザ / 行進曲「雷神」
- 主催
- Hynemos Wind Orchestra
- 後援
- 小平市、小平市教育委員会
本番当日のリハーサルでもリードの調子がイマイチで(黴が生えてしまっていたのだからそもそも万全ではなかったのだけれど…)不安が残っていたのですが、直前で調整を加えてどうにか良いコンディションで本番に臨むことが出来ました。ジェイガー1番のソロも、まあまあ良く出来たんじゃないかなあ。ベネットの古いアメリカ舞曲による組曲は、5年越しで演奏できたということで個人的に大満足です。
半年ほど準備を続けてきた演奏会ですから、他にもいろいろ反省しておいたほうがよい事柄があるとは思うのですが、1週間前の入院&手術で全て吹っ飛んでしまいました。そのせいで各方面に迷惑をかけつつ、なんとか本番が無事に終えられたのは、関係者に感謝しかありません。あと「自分がいなくても楽団の運営が回るように」という体制を作っておいたほうがよいな、と思ったのでした。