プロコフィエフは、やっぱり難しい – 日本フィル定期#611@サントリーホール

前回に続いて、昨日は日本フィルの東京定期を聴いてきました。

日本フィルハーモニー交響楽団 第611回定期演奏会

曲目
チャイコフスキー : 組曲第4番 ト長調 モーツァルティアーナ 作品61
モーツァルト : ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216
(アンコール)イザイ : 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第5番 ト長調 から 第2楽章
プロコフィエフ : 交響曲第2番 ニ短調
(アンコール)プロコフィエフ : 交響組曲「3つのオレンジへの恋」より マーチ
指揮
アレクサンドル・ラザレフ
ヴァイオリン独奏
ニコラ・ベネデッティ
日時
2009年 6月 19日 (金) 午後7時 / 20日 (土) 午後2時

チャイコフスキーの組曲は「モーツァルティアーナ」という別名で、なんかモーツァルトに関係あるのかと思ったら、ずばりモーツァルトの曲を編曲したものらしい。確かにメロディなどは古典っぽいけど、楽器の使用法などはチャイコらしい。

組曲は4曲からなり、第1曲「ジーグ」は《小さなジーグ》K.574、第2曲「メヌエット」はK.355のメヌエット、第3曲「祈り」はK.618のモテット《アヴェ・ヴェルム・コルプス》をリストがピアノ編曲したものを、そして全曲の半分以上を占める第4曲「主題と変奏」ではK.455の《グルックの歌劇「メッカの巡礼」の主題による十の変奏》を大規模に編曲している。

日本フィルハーモニー交響楽団 第611回東京定期演奏会 パンフレット

ヴァイオリン協奏曲を演奏したニコラ・ベネデッティは、噂によると日本に来てこれが初の公演だそうです。どおりで観客が多いわけだ。高い技術もさるものながら、その容姿の美しさもその人気を生み出しているようです、ってか良い演奏でしたよ。何度も拍手に応えて、5回目ぐらいに舞台に出た時にようやくアンコールを披露していました。当初の予定ではアンコールは無しだったのかな?

プロコフィエフと言えば、以前ショス12を聴いたときの中プロがヴァイオリン協奏曲第2番だったけど、そのときの感想がこんな感じ:

プロコフィエフは・・・正直、聞くのがしんどかったです。主題がどこから出てくるのかわからないし・・・。そいえば来シーズンの定期演奏会から「プロコフィエフ交響曲 全曲演奏プロジェクト」が日フィルで始まるそうな。それくら銘打つってことは、あまりプロのオーケストラでも取り上げなかったのでしょうか。

で、今回交響曲の第2番を聴いた感じも、やっぱりしんどかったです。2楽章のみという構成も特殊だけれど、作者自身が「鉄と鋼でできた」交響曲というぐらいの前衛的なつくりだから、うむ、理解できんぞ・・・。Vn.協奏曲第2番は虚な部分が見え隠れしていたけど、交響曲第2番は密なところがはみ出している感じ。よくわかんないや。第2楽章は変奏曲構成とあったから、主題と変奏部分を対比するようにすれば聴きやすいと思っていたんだけれど、そうでもなかった。取り敢えずファゴットとコントラファゴットのソロが随所で出てくるのは解りましたが。

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