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1812&レニングラード – 東工大135周年特演に出演して

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3月5日は東京工業大学管弦楽団の修士2年のメンバーが主体となって企画された東工大135周年特別演奏会があり、私も出演してきました。…(入団から数えて)6年生の演奏会に、12年生の私が!もちろん(指揮者と賛助を除いた)出演メンバーでは最年長です。

東京工業大学創立135周年記念特別演奏会 チラシ

東京工業大学創立135周年記念特別演奏会 チラシ

東京工業大学創立135周年記念特別演奏会

日時
2017年3月5日(日) 開場17:00 開演18:00
会場
横浜みなとみらいホール 大ホール
指揮
末永隆一
演奏
東京工業大学管弦楽団 卒団員・現役有志
曲目
ピョートル・チャイコフスキー / 祝典序曲『1812年』
ドミートリイ・ショスタコーヴィチ / 交響曲第7番ハ長調作品60『レニングラード
料金
当日座席指定 1000円

特別演奏会とは、東工大(創立1881年)や東工大オケ(創立1925年)などの、節目の年を飾るべく大学などにより企画される演奏会ではなく、かつて学部3年の時にオケを運営していたメンバーが「もう一度演奏会やりたい!」と思い立って企画される演奏会で、3年後の修士2年の卒業直前に開催することが多いです。

東工大の名を関した演奏会は、2006年3月21日に行われた東京工業大学創立125周年特別演奏会(ショスタコーヴィチとベートーヴェンの交響曲第9番、私は裏方の手伝いをしていました、そのメンバーが後にオーケストラ夢十夜の母体となります)が最後、他には特に創立年を冠していない東京工業大学管弦楽団特別演奏会(ブルックナー交響曲第8番、私は出演していました)が2009年3月20日にありました。特別演奏会としての演奏会はそれから8年開かれていなかったことになります。

ちなみに「卒団したOBOGが特別演奏会を企画する」というのも決まりきっているわけではなく、過去には2001年冬の定期演奏会が東京工業大学創立120周年特別演奏会(2001年12月25日)という演奏会名で開かれています。また今演奏会名も、1881年の東工大創立からもうすぐ136年経ってしまいますが、演奏会の行われる3月5日はまだ2016年度、ということで135周年の名を冠しています。

2007年12月25日(巨人)の冬定期で現役を引退してから9年、2009年12月24日(不滅)の冬定期で東工大オケに最後に出演してから7年、2012年3月26日の卒業式で学歌を演奏してから5年。東工大から離れてもう5年ほど経つ私は客席で聴くくらいしかお手伝いはできないだろう、と思っていたのですが、なぜだか私が出演してしまうことになりました。

この頃も2年に1回ぐらいで開催されている東工大オケファゴット会(10人ぐらいで午後にアンサンブルを演奏した後、夜間に飲み屋に繰り出す会、50歳代の人から現役生まで参加している)にも連続出演しています。オケの後輩のTwitterをフォローしていたりしますし、7つ下の後輩に誘われて交響楽団CTKの演奏会に出演したことも過去にあります。あとついでにいうと東工大オケ公式ウェブサイトのアクセシビリティが悪くなっている件について(2014-05-06)という記事も過去に書いていて、悪い意味でも東工大オケでは名が通っている私。しかしまー、入団してから数えて丸12年ですよ、もう30歳を超えたオッサンが、10代と一緒に演奏するなんて、なんということでしょう。

いや頼られる分には嬉しいんです。記念すべき東工大創立135周年を祝う演奏会に出演できるなんて光栄であります。しかしこちとら12年生です(3度目)、ジェネレーションギャップがあるんじゃねえかな、これで後輩の足を引っ張ったりしたら最悪だな老害にもほどがあるな死んだほうがマシか、いや乗り番が空いちゃうから死んだら困るな、とかいろいろ考えながら練習に臨んでいました。

自分が出演する「レニングラード」、15ヶ月前に交響楽団CTKにて演奏したばかり。それ故曲の構成は概ね把握していていました。しかしこの時はミスが何箇所かあり不本意な結果となっていました。そのリベンジを果たすためにも、と練習になるべく多く参加するように心がけていました。

最後に金管のバンダが出て来る1812しかり、金管が2セット出て曲終盤で咆哮するレニングラードしかり、どちらもロシア(ソビエト連邦)が戦争に立ち向かう曲で金管には体力的に大変で打楽器的にも重いプログラム。金管だけでなく弦楽器・木管楽器としても困難なはずですが、練習に参加する毎に周りの皆が実力を上げているのがヒシヒシと感じられました。アマチュアの楽団に見られがちな「本番の直前まで不安な箇所が残っている」ということがないリハーサルというのは、私としては最近にはない経験でした。1年以上の準備期間を経ていて、学生時代最後!という気合の入れようが他とは違うからでしょうか。

指使いの難しいところをさらい、入りのタイミングや音の変わるタイミングを間違えそうな箇所にはことごとく影譜を振っておき、リードは1週間前に新しいものにして、去年曲げてしまったボーカルは知人に借りたもので代用し、私としては準備万端として演奏会当日を迎えました。

開演は18時からなのですが、ホールの準備は9時から行われ、受付準備や挟み込みは10時から、リハーサルは11時から開始、リハーサル終了から開演まで2時間ほどの空き時間、など余裕をもった時間で進行していました。

本番の演奏は、私としてはこれまでで最もよく演奏できていた、と自賛したいです。第1楽章のファゴットソロの裏での和音、第2楽章での木管合奏から弦楽合奏への受け渡しの裏での低音の動き、第3楽章でのクラリネットとのソロ、第4楽章でのファゴットとバス・クラリネットとの動きなど、各所での主人公を邪魔しない程度に活躍できたのではないかな、と思っています。ファゴットとバス・クラリネットの皆さんとパート練習をした甲斐もありました。

オケ全体としても非常に良い演奏になっていたと思います。各ソロも上手く奏でていましたし、そもそもあれほど長大かつ体力の必要な曲なのに、ちゃんと最後までへこたれず演奏しきったのが凄いと思います。これが若さか!と唸ってしまいます。

実のところ一番憂慮していたのが、指揮者の末永先生の体力が保つかどうかだったのですが、衰えを感じさせない見事な指揮っぷりでした。後の打ち上げ会場で明かしていましたが、レニングラードの演奏が決まってから本番当日までずっとトレーニングを重ねていたとか。お陰様で第3楽章冒頭のコラールを思いっきり味わって演奏することが出来ました。

当日の集客は1207名、終演後は万雷の拍手に包まれました。チラシの挟み込みを半年ほど行うなど念の入った広報振りで(私も1度お手伝いしました)、良い演奏会になったと思います。

本番前日の深夜に譜面がないと気付いたときはどうしようかと思いましたが、まあ何とかなりました。

結局打ち上げに出席できたのですが、複数の人から「まさか12年生が出演しているなんて!」と驚かれました。ええ、私も驚いています。私、自分が思っているよりは若く見られるらしいですね。

東工大オケの私がいた2005年入団組は皆そこそこ仲の良いほうではあったと思うけれど、特別演奏会を企画するには至りませんでした(企画しようとしても東日本大震災の影響で開催できたかどうか怪しいですが)。今回のような特別演奏会が開催できる、というのは集まったメンバーの結束と働きがそれだけ大きいことの証左でしょう。そしてまたとない演奏会の思い出は、卒業し離れ離れになったとしてもずっと残っていくでしょう。そういった経験を持つことが出来た2011年入団組の皆さんを私はちょっぴり羨ましく思います。そしてまたこういう演奏会の機会がありそうなら、是非とも実現して欲しいな、と1人の卒団者として思うのです。

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