病院に見舞いに行くことで行けなくなった父の代わりに、3月20日は新国立劇場でオペラを観に行きました。
自分は4階席の真ん中あたりの座席でした。開演直前にどうやら皇太子殿下が来られたようなのですが、殿下がいた席はどうやら2階席、自分からは全く視認できませんでした。
この日の演目は、ワグナー作のさまよえるオランダ人、ワグナーオペラは初めてです。演奏時間は休憩を含めおよそ3時間、ワグナーにしては短めですね。
2011/2012シーズンオペラ「さまよえるオランダ人」特設サイト | 新国立劇場
ものがたり
悪魔の呪いを受けて永遠に海をさまようオランダ人船長。彼は、7年に1度だけ上陸が許され、永遠の愛を捧げる乙女に出会った時、呪いから解かれる運命にあった。彼はノルウェー船船長のダーラントと出会い、娘のゼンタに求婚する。宿命的な出会いを感じたゼンタは、永遠の貞節をオランダ人に誓う。ゼンタを愛するエリックは彼女の心変わりを責め、それを聞いたオランダ人は絶望し出航を命じる。ゼンタは彼を追って海中に身を投じ、彼女の永遠の愛によりオランダ人は呪いから救われる。
以前もこうもりなどのオペラは観ていて、今回のオランダ人もやっぱり恋愛物。しかし、重い! オランダ人の救済のためにゼンダは身を投じ、そして救済される(=昇天する)というストーリーも重いし、ワグナー作曲の音楽も、オランダ人とゼンダの死という悲しいハッピーエンド、そして恋に敗れてしまうエリックの行く末を暗示するかのような、重厚な勇ましさ、そして悲しみにあふれています。
演技・演奏はとてもよかったのですが、自分は今のところ3時間ぐらいの鑑賞が限度ですね、座席で見ているだけでこんなにも疲れる作品は初めてです。上演で4日間も掛かるニーベルングの指輪とか、自分は無理だろうなあ。