ラフマニノフ 交響曲第2番 by 東工大オケ (2011) @めぐろパーシモン

当ブログでも宣伝した、東工大オケの定期演奏会に行って来ました。

東京工業大学管弦楽団 第145回定期演奏会

日時
2011年11月30日(水) 開場18:30 開演19:00
会場
めぐろパーシモンホール 大ホール
曲目
ラフマニノフ 交響曲第2番ホ短調作品27
ボロディン 交響曲第3番
ドヴォルザーク 序曲『オセロ』
指揮
末永 隆一

この前に用事があったため、聴けるかどうか不安だったのですが、どうにか中プログラムから客席で聞くことが出来ました。

今回のプログラム、ボロディンの交響曲第3番は自分が東工大オケに入団して初めての定期演奏会である第132回定期演奏会の中プログラム(自分は裏方として参加)、ラフマニノフの交響曲第2番は初めて演奏者として参加した定期演奏会である第133回定期演奏会のメインプログラムであった曲目、6年前の初々しさとともに記憶されているプログラムだけに、普段にも増して期待して聞かせてもらいました。

ボロディンは2楽章までの未完成交響曲で、両楽章ともオーボエのソロから始まるという過酷な曲ですが、上手くメロディックに吹いていました。木管同士のアンサンブルも良かったですし…というより、木管セクションだけになる箇所がいくつかあるんですね、この曲は。ちゃんと出来ていたけれど、心臓に悪かった:-)。

ラフマニノフは約1時間の長大な曲、でも長さを感じさせない濃密な演奏でした。陰鬱な低音楽器の唸りや木管とソロヴァイオリンのメロディー、金管の鐘の響きのような動機の1楽章は安心して聞くことが出来ました。2楽章も良かったです、というかこの楽章をちゃんと聞くのは今回が初めてかなあ。何と言ってもこの曲の醍醐味である第3楽章、クラリネットが見事に歌ってくれました。ブラボー!長い長いクラリネット1stのソロ(1分以上あるでしょうか)、その甘美な旋律に心奪われてしまって、危うく泣いてしまうところでした。オーケストラの中でも一際目立っていましたね、体良く動いていたし。オーケストラでこのメロディの再現が行われる所でまたグッと来てしまいました。弦セクションがこれほど鳴ってくれるとはビックリでした、木管の対旋律も良かったしね。この楽章が終わった時に拍手が起きてしまったのだけれど、この曲・この演奏に関しては仕方が無いことかなあ、と思います。本当にいい演奏だったし、快活な第4楽章とギャップがありすぎるしね。

平日にもかかわらず、めぐろパーシモンの大ホールは多くのお客が入っていました、おそらく1000人は来ていたはず。会場の変更や平日公演など、演奏を行う当人たちは大変だったと思いますが、大変に良い演奏会でした。

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