親からチケットを貰ったので、前回に引き続き日本フィルの第603回東京定期演奏会を聞きにいってきました。
- 曲目
- シューベルト : 交響曲第7番 ロ短調 D759 《未完成》
- ブルックナー : 交響曲第9番 ニ短調
- 指揮
- ハルトムー・ヘンヒェン
- 共通点
- どちらも「未完成交響曲」
- 共にウィーンで活躍したロマン派の作曲家
- 相違点
- 「未完成」になった経緯が違う
シューベルトはこの曲の完成を諦めて、第8番(グレート)に取り掛かった。「4分の3のスケルツォがありきたり」や「第2楽章まででも芸術的に完成している」とも。
一方のブルックナーは、途中から以前の交響曲の改訂作業に追われてしまい、第9番を完成する前に死んでしまった。
- シューベルト(1797-1828)とブルックナー(1824-1896)では、「同じロマン派」と言っても初期と後期でずいぶん差がある。編成も2管から3管へと拡大している。
- 「未完成」になった経緯が違う
どちらも良い演奏でした。シューベルトは木管楽しそう。ブルックナーは金管が元気でした。
両方とも緩徐楽章で終わるので、交響曲として締まりがないのが残念ですが、まあ「未完成」なので仕方ないですね。ブルックナーはいくつか補完による第4楽章が作られてるとのことですが、今回は第3楽章まででした。