東工大の話題を3つまとめて。
G8大学サミット、東工大学長も出席
北海道洞爺湖サミットに合わせて、G8大学サミットという国際的な大学間での会議が6月29日から7月1日にかけて京王プラザホテル札幌で開催されたそうです。日本からは、北大や東大など、私立も含め14の大学が出席したそうです。
本大学サミットは、日本の呼びかけによりG8諸国等の主要大学長等が一堂に会し、国際社会が直面する喫緊の課題について、学問的また中立的な立場から議論する歴史上初めての試みである。G8北海道洞爺湖サミット開催を機に合計14カ国、35大学の学長等(27大学長及び代理8大学)が参集し、地球規模での持続可能性実現のために大学が果たすべき責務とそれらを達成するための具体的な取り組みについて議論し、学術界から国際的な努力を促進し、また、それに対して貢献することを目指して開催された。
全体会議の他、東工大の伊賀学長は清華大学(中国)やアーヘン工科大学(ドイツ)のトップとそれぞれ会談を行ったそうです。
G8サミット本体は首脳同士の話し合いですが、これだけでは政治的な駆け引きに終始しがち(今回は環境問題もテーマだったらしいけど・・・)です。G8大学サミットは今年から始まったそうですが、学術的立場の人間が意見を交換するこの会議は非常に重要だとおもいます、何でいままでなかったんだろう。
Web講義コラムiランド島民募集
東工大の講義「こらむらんど」のウェブ版である「コラムiランド」で、学外の島民(受講者)を募集しているそうです。
東京工業大学で15年の実績を持つ講義版「コラムランド」を母胎に
昨年の夏、ふわふわと漂い出たばかりの新島です。
80名の若者がつどった昨年の夏の賑わいは
コラムiランドの「講義ノート」へどうぞ。今年はこの場に、キャンパスの外からも島民をお迎えしたく、広く公募を致します。
せっかくWebの海に漂い出たのですから、東工大カラーで固まらず、
いろんな刺激を受けてみたいと思い立ちました。みんなで漂流、しませんか?
漂流期間は、8月11日から10月10日までの2か月間。
そのあいだ、ほぼ1週間単位で、
作品を書いて投稿する→匿名作品が数十並ぶコンテスト開催→コメントの応酬と投票→結果発表→作者さんが名乗り出て作者コメント披露
というサイクルが5回繰り返されます。
東工大の文系の授業の中でも一際異彩を放っている「コラムランド」。毎週お題を提示され、匿名で作品を提出します。授業では数人ずつに分かれたチームごとに批評しあい、全チームの点数を総合して順位を付けて行き、その順位発表の場で初めてだれの文章かがわかる、というルールです。
今回はそのウェブ版(アイランド)の受講者(島民)を、なんと学外からも募っちゃうと言う太っ腹。しかも参加資格は高校生以上。これは面白そう。てか昨夏から始まってたのか、しらなかった・・・。
- コラムランド
- Tokyo Tech OCW
- b4log
- こらむらんどと第九と
- 東工大附高校を振り返る (4) 高大連携 特別選抜 って? – こらむらんどは自分の高大連携にとって深く関わっています
東工大のウェブサイトによると、7月1日に事務局が組織変更したそうです。
それだけだったら別にどうってことないんですが、改組された部門を眺めてみますと:
- 総務部 130周年事業準備事務室
- 財務部 契約課
- 国際部
- 研究情報部 外部資金支援課
組織図を見てもぱっとどこがどうなったのか判りにくいのですが、太字になっていて変わったようなところをピックアップしました。
注目すべきは、総務部に130周年事業準備事務室が設置されたこと。どうやら東工大は創立130周年をそれなりに盛り上げて行く方針らしいです。そういえば今年の年頭所感でも130年について触れていました。
130周年を迎える2011年といえば自分が修士2年で東工大を卒業する(予定の)年、大学の動きがもっと活発になるかも、というかならざるを得ない予感。