チラシをホールに配送したら行方不明に、その原因が予想外だった

昨日に引き続き21日も演奏会に行ってきました。今回はブロカートフィルハーモニー管弦楽団という、東京電機大学管弦楽団のOBが主体となって創設されたオーケストラです。

ブロカートフィルハーモニー管弦楽団 第33回定期演奏会

日時
2014年9月21日(日)  午後2時開演(午後1時30分開場)
会場
かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール (京成青砥駅から徒歩8分)
指揮
吉川 武典
曲目
ブラームス 大学祝典序曲 ハ短調 作品80
ブラームス ハイドンの主題による変奏曲 作品56a
ブルックナー 交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」

演奏会に赴いた第一の目的は、来月13日の東京ハートフェルトハーモニック管弦楽団(THPO)の演奏会チラシをパンフレットに挟み込むことで、ついでに演奏会を聞いていこう…というつもりでいたのですが、やっかいな展開になりました。

今回の挟みこみでは事前に広報担当者からホール宛にチラシを配送していたそうなのですが、そのチラシが挟みこみ会場に見当たりません。宅配業者であるヤマト運輸に尋ねるとホールには確かに配達したそうです。ホール事務所に届けれられている荷物は楽団担当者に全て渡したそう。じゃあTHPOのチラシは何処へ?しかも他の2楽団も同じような状況のようでした。

更に詳しくチラシの動向について追跡した結果、以下のような経緯をたどったことが判明しました。

THPOのチラシはホールに9月20日に到着している

演奏会の前日である「9月20日」というのは、ブロカートフィルの指示通り。演奏会当日に到着したのでは挟みこみ作業に間に合わない可能性が高いため。送り状の備考欄に「9/21モーツァルトホール ブロカートフィルチラシ」といった内容で(正確な文章は忘れましたが)9月21日演奏会のためのチラシであることを明記していました。

届いたチラシはホール事務所からホール入口に移動した

ホール担当者は「宅配業者がホール入口まで直接届けた」、宅配業者は「ホール事務所に持っていった所ホール入口に行くように指示された」、と主張が食い違っているようでした。宅配業者が事務所を素通りしてホールの入口に直接向かうことは考えにくいのですが…。

9月20日の演奏会担当者がチラシを受け取り、挟み込んだ

その日はモーツァルトホールでオペラの公演があったようです。ホール受付をスタンバイしていたであろう主催者の一人が、送り状の備考をよく確認せず、チラシを受け取り、そのままチラシを挟み込んだようです。

何故挟み込まれた!?と突っ込みたいところですが、その公演の担当は、どの団体が挟み込みするのか、といった管理を一切していなかったようです。それ故、届いてしまったチラシは全てパンフレットに挟み込んだようなのですが…なんだそれありえねえ

つまり、9月21日の公演に挟み込むはずだったチラシが、一日前の9月20日に既に挟み込まれていたという前代未聞な理由によって、チラシは既に大部分がバラ撒かれていたのです。

不幸中の幸いであるのは、一日前の公演がオペラであり、オーケストラ公演のチラシでも宣伝効果はそれなりにありそうである、ということ。もう一つは、一日前の公演のパンフレット挟み込みで余ってしまったチラシはホールで破棄処分される予定だったのが、ホール内に集積されていた段階だったので回収でき、300枚ほどですが今日の公演で挟みこむことが出来た、ということです。

THPOの他、OB管弦楽団笛吹きたちのコンサートのチラシもちゃんと挟み込まれていました。

肝心の演奏のほうですが、弦楽器は正確にハーモニーを紡いでいるし、木管の響きも豊かで、金管の迫力も光っていました。ブルックナーの交響曲第4番をホールできちんと聴いたのは初めてだったのですが、案外とファゴットが目立っていた(だってiPodとかじゃ聞こえないんだもの…)し、ブルックナーらしいオーケストレーションを目で確認することが出来ました。個人的に第2楽章の弦楽器ソロのメロディが、ヴァイオリンでもチェロでもなくヴィオラだったのが驚きでした。ああそういえば音域的にそうでした。

そんな結構よい演奏会…だったのですが、どうにも演奏会前のバタバタが強く印象に残ってしまうこととなってしまいました。

あと、挟み込みのためにチラシを郵送すると、ホールまで重い荷物を抱えなくて済むという利点はあるのですが、こういった落とし穴がある、ということにも気付かされました。今後こういうことが発生しないよう、何か対策を講じる必要があるかもしれませんね。

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