東工大オケ金管演奏会#40 聞いてきた

20日は東工大オケの金管演奏会に行ってきました。

東京工業大学管弦楽団 金管打楽器セクション 第40回定期演奏会

日時
2014年9月20日(土) 17:30開場 18:00開演
会場
横浜みなとみらいホール 小ホール
音楽監督
山田裕治
曲目
松尾善雄 (団員編曲) / パクス・ロマーナ
広瀬勇人 / アレハンドロ
L. バーンスタイン (D. アミテージ 編曲) / ウエストサイドストーリー メドレー
濱崎大吾 (竹森賢 編曲) / 夏の丘の町
E. エワイゼン / 「眠れる熊の伝説」より 1・3・4楽章
神前暁、ryo (団員編曲) / 化物語 メドレー
団員作曲 / ある彗星(ほし)の走馬灯
高橋宏樹 / The Times 1. Present 2. Past 3. Future
N. チェレプニン / ホルン4重奏のための6つの小品より 1・5・3楽章
M. アーノルド / 金管5重奏曲第1番
I. マクドナルド / Sea Sketches
M. アーノルド (土田繁 編曲) / 第六の幸福をもたらす宿
(アンコール) J. ファン=デル=ロースト / カンタベリーコラール

様々な編成の曲がありましたが、どの編成も全体的に上手かったです。金管らしい迫力あるサウンド、細やかなメロディどちらもホールに響きわたっていました。

事前から気になっていた曲目の一つがこちら。今まで知らなかったのですが、東工大オケ金管でもアニソンを例年やっていたそうです。今年は化物語ということで、「sugar sweet nightmare」(つばさキャットOP)、「帰り道」(まよいマイマイOP)、「staple stable」(ひたぎクラブOP)、「恋愛サーキュレーション」(なでこスネイクOP)、「君の知らない物語」(ED)を抜粋していました。特に「sugar sweet nightmare」は原曲の曲調と低音ブラスがマッチしていて良い編曲になっていたと思います。「恋愛サーキュレーション」は…、演奏は良かったと思うんですが、如何せん千石撫子(CV.花澤香菜)のか細い歌声の感じの原曲が感じられないなあという、金管向きじゃない曲であったと認識してしまいました。

もう一つ気になっていたのが打楽器アンサンブル。以前までは「金管セクション第○回定期演奏会」となっていたのが「金管打楽器セクション第40回定期演奏会」となったのも、どうやらこの打楽器のみの編成でのアンサンブルが行われていたためのようです。

最近になって積極的な活動を見せている東工大オケの打楽器セクションは、先月8月19日に打楽器単独での演奏会を開催しています。

この演奏会は平日だったため自分は聞くことが出来なかったのですが、そのうちの一曲を今回演奏していました。作曲は打楽器1年の団員で、今回の演奏会のために、演奏メンバーの1人であるSくんが当団の所有している楽器のみの編成で作曲してくれた曲(名前はイニシャルに修正)という、まさに東工大オケの打楽器セクションのために作られた曲だそうです。唐突な曲の冒頭、シロフォンとグロッケンを並べて奏でるなど、現代音楽の趣が強く出ていましたが、緩急つけた構成や聞き映えするオーケストレーションなど、打楽器アンサンブル曲として数多ある世の作品と比べても遜色ない曲でした。どうせならYouTubeやニコニコ動画などで作品を共有して、曲の素晴らしさ、そして東京工業大学管弦楽団(の打楽器セクション)の良さをより広めたらいいと思うのですが、どうなんでしょう。

3部構成の最後の第3部、アーノルドの第6の幸福をもたらす宿がメインでした。8年前の冬の定期演奏会で(もちろん原曲のオーケストラ編成で)東工大オケが取り上げたことも有るこの曲、金管アンサンブルの編成でもしっかりとその世界が表現されていました。

アンコールはファンデルローストのカンタベリーコラールでした。しっとりとコラールで演奏会を閉めるという上品な終わり方で、記念すべき第40回の金管演奏会は幕を閉じました。ぜひ来年以降も良い演奏をしてほしいですね。

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