ヒネモスの第3回目となるアンサンブル演奏会、昨日無事に終了しました。
Hynemos Wind Orchestra 第3回アンサンブル演奏会
- 日時
- 2014年8月10日(日) 13:00開場 13:30開演
- 会場
- 練馬区 関区民ホール 多目的ホール
- 西武新宿線 武蔵関駅南口から徒歩5分
- 入場料
- 無料
- 曲目
- ジョヴァンニ・ガブリエーリ / 第7旋法による8声のカンツォン 第2番 [金管8重奏]
- イサーク・アルベニス / 3つの小品 [サクソフォン4重奏]
- ポール・タファネル / 木管5重奏曲
- 宮川泰 | 渡部哲也 編曲 / 組曲「宇宙戦艦ヤマト」 [サクソフォン4重奏]
- モーリス・ラヴェル | 山本教生 編曲 / 3つの歌 [金管8重奏]
- ピエール=マックス・デュボワ / シンフォニア・ダ・カメラ [木管6重奏]
- ジョン・ケージ / リビングルーム・ミュージック [パーカッション4重奏]
- アウグスト・クルークハルト / 木管5重奏曲 作品79
- ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン / 管楽6重奏曲変ホ長調 作品71
第1回は13曲、第2回の15曲に比べ、今回は9曲と曲数から言えば少なくなっていますが、20分を超える大曲が複数あったこともあり、純演奏時間だけで108分もあるという充実のプログラムでした。
自分が出演したのは3曲、デュボワのシンフォニア・ダ・カメラ、ジョン・ケージのリビングルーム・ミュージック、ベートーヴェンの管楽6重奏曲の3つ。どれも大変でした。
デュボワのシンフォニア・ダ・カメラは、フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットの木管5重奏の編成にアルト・サックスを加えた、珍しい編成の曲。6月のアンサンブル大会後の飲み会で「サックスも交えた編成をやってみたい!」と言い出して実現したプログラム。自分は第2回のアンサンブル演奏会でも「バソンの歴史」を演奏していて、意図せずP. M. デュボワの曲を連続して演奏することとなりました。
@ozakikazuyuki おお、恥ずかしながらミルデのエチュード初めて知りました。今後さらってみたいと思います。
…しかし明々後日のこれは、P.M.デュボワ先生には悪いけど出来る気しないっす… pic.twitter.com/jZ8cjKxtLJ
— B4たかし (@b4takashi) 2014, 8月 7
twitpic.com/e7noug お分かり頂けただろうか?そう、フルートとファゴットが【4オクターブの】ユニゾンなのである。 今宵は皆さんを、デュボアの華麗なる音楽の世界へ招待しよう
posted at 22:50:31
難しすぎる跳躍、4オクターブというかけ離れた楽器とのユニゾンなど、かなりアグレッシブで難易度の高い曲でした。また練習期間が実質1ヶ月ほどしかなく、各プレイヤーとのアンサンブルが上手にいきませんでした。細かいミスも(特に自分が)少なくなく、もうちょっといい演奏が出来たのではないかと思います。
ジョン・ケージのリビングルーム・ミュージックは、自分史上初のパーカッションとしての出演作品。「4分33秒」で有名なように、これまでの音楽という概念を壊してきた作曲家で、この曲は「従来の打楽器は使わないこと」という指定付き、食器や瓶、パソコンなどの身の回りにあるものを鳴らして演奏します。
リビングでの様子を再現する、ということで設定にもこだわり、4人家族という設定が出来上がりました。譜面隠しも兼ねている各々が持っている雑誌も、主婦向けの「STORY」、独立・企業の雑誌「アントレ」、トレーニング雑誌「Tarzan」、Disney FANと、設定に合わせたものにしました。
そしてできたのがこんな感じ。ホールの舞台上にリビングを持ってきました。うん、どこからどうみてもリビングだ。
設定や小道具は良いとして、肝心の演奏の方がちょっと、というかかなり危うかったです。第2楽章「STORY」は打楽ではなく、「THE WORLD IS ROUND」というガートルード・スタインの詩をかわるがわるスピーチするのですが、曲の途中でどこを演奏しているのか分からなくなってしまいました。途中からズレ出しているのに気付いたのですが、修正することも出来ず、動揺したら自分もトチってしまい収拾不可能に…。思い切って3rdの「on-ce…on-ce…」の後に「once upon a time!」と叫んで(ああ、あれはスピーチというよりはシャウトだったかもしれない)、なんとか曲を最後まで続けることが出来ました。
そんな危なっかしい演奏でしたが、曲が終わると予想以上に拍手をもらうことが出来ました。何というか設定の勝利だと思います。
3曲目にして演奏会のトリを飾るのはベートーヴェンの管楽6重奏曲、4月6日の第6回定期演奏会ではロビーコンサートで演奏したこの曲、今回は第4楽章まで全部演奏しました。昨年のアンサンブル大会から足掛け10ヶ月、メンバーも同じだったこともあってかなり個々人でのアンサンブルが出来た演奏に仕上がっていたと思います。ミスもちょろっとあったのですが、概ね良い演奏だったのではないかと思います。
台風11号の影響もあって集客が不安だったのですが、これまでより多いお客様にお越しいただくことが出来ました。3回のアンサンブル演奏会を通じて、全体の演奏力もかなり向上していると思います。次回はよりアンサンブルができる演奏を披露したいですね。