ファゴット編に続いておけ全体の解説も行ってしまいます。勿論ながらこの解説はB4たかしの独断と偏見でピックアップしているのでご了承を。
ちなみに『悲愴』(fr : Pathétique, Патетическая)というタイトルは、弟のモデストが「標題なら、『悲愴』はどうだろう」と提案したところ、ピョートル・イリイチが「ブラボー!」と採用した — という説があるらしいですが、どうやらそれは弟・モデストの創作であるようです。
また、ロシア語の「Патетическая」は「熱情」とかの意味があるから、いわゆる「悲愴」じゃないんだよ、という話もあるそうですが、チャイコフスキーの自筆譜の冒頭にフランス語の「Simphonie Pathétique」(Pathétiqueは悲愴と言う意味で良いらしい)とあることから、敢えてどちらの意味も持たせることにしたとかなんとか。

![[チャイコフスキー 交響曲第6番『悲愴』 第1楽章]](http://b4t.jp/p_blog/resources/20081202-Tchaikovsky_-_Symphony_No_6_Op_74_-_First_movement-1-mini.png)