古典への回帰、復興への歓喜 – チェンバーミュージックハウス第14回演奏会

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ヒネモスの指揮者である岡田先生が出演するということで、3月14日はチェンバーミュージックハウス第14回演奏会を聴いてきました。

チェンバーミュージックハウス 第14回演奏会

日時
2012年3月14日(水)
会場
練馬区立練馬文化センター 小ホール
指揮
新井義輝
曲目
セルゲイ・プロコフィエフ / 交響曲第1番 ニ長調 作品25 《古典交響曲》
オットリーノ・レスピーギ / リュートのための古風な舞曲とアリア 第2組曲
モーリス・ラヴェル / クープランの墓(全曲版)
エイトル・ヴィラ=ロボス / バキアナス・ブラジレイラス(ブラジル風バッハ)第7番

古典交響曲などはオーケストラでもよく演奏されますが、このチェンバーミュージックハウスの特徴は小編成に縮小して編曲されている点です。ホルンは2本ずつ、トランペットとトロンボーンは1本ずつという小ささ。弦楽器もバイオリンが2プルトずつなど、かなり小ぢんまりしています。

だからといってサウンドの響きが小さくなるかといえばそんなことはなく。小さい編成だからこそ凝縮したアンサンブルを作っている感じでしょうか、個々の技能の高さが存分に輝いていたと思います。クープランの墓は第1曲である前奏曲がこれでもかというぐらい速いテンポでしたが、上手に16部音符がつながっていました。木管5人でも大変なのに、よくオーケストラでできるなあ。普段は聞く機会のない第6曲トッカータも良かったですね、ラヴェルが管弦楽に編曲した際もピアニスティックな技巧が前面に出されるからトッカータは除外されましたが、オーケストラでも良い響きが出るんですね。

ブラジル風バッハは、第5番がHynemos Wind Orchestra 第4回定期演奏会で取り上げられるため、今回聞いた第7番も同じようなサウンドが随所に使われていて面白かったです。第3曲は特に南米特有の湿気と暑さ(厚さ)を感じさせながら、トッカータの快活さも失っていない楽曲というパンフレットの触れ込み通り、快活かつ湿潤な南米の空気が良く出ていたともいます。

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