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科学コミュニケーションに関する読売新聞の記事

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今日の読売新聞の朝刊の教育面に、見開きで科学コミュニケーションの話題について書かれています。

科学の話、出前します「研究の理解者増やしたい」

「遺伝子」「バイオ」…メニュー様々

科学者がカフェなどで話をしたり、実験教室を開いたりする動きが盛んになっている。研究成果を社会に生かそうという試みで、国を挙げての取り組みだ。

「理科は苦手」「難しい」と敬遠しがちだが、参加してみると、意外と楽しく、暮らしとの接点が見つかりそうだ。

(中略)

科学者が気軽な雰囲気で一般市民と話し合うサイエンスカフェは1990年代にヨーロッパで始まったと言われ、日本でも各地に広がっている。独立行政法人「科学技術振興機構」(東京)では、サイエンスカフェの情報をホームページ「サイエンスポータル」に掲載しているが、2008年の掲載件数は589件。今年は8月上旬までで719件に増えた。主催者も企業や大学、NPO、個人など様々。

研究成果 社会に訴え
「橋渡し役」養成 国が本腰

国も「サイエンスコミュニケーション」を重視している。第3期科学技術基本計画(2006年度から5か年)に「社会・国民に支持され、成果を還元する科学技術」を盛り込み、科学と社会との橋渡し役となる「科学技術コミュニケーター」などの人材養成に乗り出した。

北大、東大、早稲田大の三つの大学のほか、国立科学博物館などでも、理科系の大学院生などを対象に、科学を説明する能力を磨くコースを設けている。06年から養成講座を始めた国立科学博物館では、すでに39人の「認定サイエンスコミュニケータ」が誕生し、企業や大学などで科学技術の広報活動に携わっているという。

(中略)

国立科学博物館の「サイエンスコミュニケータ養成実践講座」の講師を務める独立行政法人「科学技術振興機構」の渡辺政隆さんは、「サイエンスコミュニケーション」の狙いを「理科や科学と聞いただけで、シャッターを閉じるように敬遠してしまう風潮をなくすこと」と解説する。

食の安全が揺らぐなど、何を信じたらいいかわからない不安感が高まっている。それにつけ込むように科学を装って効果や効能をうたう「インチキ科学」も後を絶たない。「自分で必要な情報を集めて、判断することが求められている。そのために専門家と一緒に科学について考える場が役に立つ」という。

しかし、現状のサイエンスカフェなどの中には、「科学者から一方的に研究成果を伝えるだけで、一般人にはわかりづらいものもある」と指摘。「科学に関心を持つ人を増やせるかどうか、伝え方が問われている」と話している。

(2010年8月24日 読売新聞)

この記事の後半に出てきた、国立科学博物館の「サイエンスコミュニケータ養成実践講座」(SC1)を、自分はまさに今受講しているところです。今年度は24名が各大学や研究機関から受講しているのですが、受講生はどのメンバーも高い意志を持って講座に取り組んでいて、休み時間の間も科学リテラシーやどのような科学コミュニケーションが必要なのか、といった話題で持ち切りです。ちょっと自分が会話に取り残されているような気もしますが :-! 、それだけ研究に対する世間との理解のギャップに危機感を持っている人が大勢いる、ということでしょう。

なお、8月26日と27日には講座の集大成として、館内各所にあるディスカバリーポケットで、15分程度の研究内容を発表する「ディスカバリートーク」を行う予定です。自分は26日の午後に行う予定です、お暇な方は是非お越しください。

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