ムーティとウィーン・フィルの公開リハ、「グレート」でした

サントリーホールから、青少年のための公開リハーサルの招待ハガキが来ていました。オケはなんとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮はリッカルド・ムーティ!午後からあった練習に遅れる連絡をして、午前10時からの公開リハを聞いてきました。

しかし、招待状には終了時刻やリハーサル曲目については書かれていませんでした。取り敢えずサントリーホールのサイトから当日に催される曲目は調べておきました:

9月18日(木)

ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン2008
<オムロン75周年記念>
リッカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 公演情報詳細

  • 曲目 ヴェルディ:オペラ『ジョヴァンナ・ダルコ(ジャンヌ・ダルク)』序曲
  •    ヴェルディ:オペラ『シチリアの夕べの祈り』からバレエ音楽「四季」
  •    ニーノ・ロータ :トロンボーン協奏曲
  •    ニーノ・ロータ:映画『山猫』の音楽から
  • 出演 イアン・バウスフィールド(Trb)

リハ開始の10分ほど前に2階席の右前側の席に座りました。2階席の半分ほど埋まっていたでしょうか。座席券を交換する際にちらっと某音大の学生証が見えてしまった音大生が左隣、右はどうやら高校生?「青少年」と謳っているだけあって若者中心です。やっぱり音大生が多いのかな・・・。

そんなこんなで指揮者ムーティ氏が入場。団員とドイツ語で喋って舞台で笑いがおきてますが、日本人ばっかりの客席にはさっぱり伝わりません。大学で第2外国語のドイツ語をもっと真面目に受講とけば良かった、と今までで一番強く思いました。

そんなB4たかしの熱い想いはほっといてリハが始まりますが・・・、あれ、第1楽章のホルンの長いソロ、第2楽章のオーボエのメロディ、アルトトロンボーンを含めたトロンボーン3管、なのにホルンは2管(とアシ1本)、木管に殆どアシがつくくらい管楽器が疲れる曲の作り、それでいて良く作られているオーケストレーション、そして何より曲の長さ・・・リハとはいえそんなに中断してないのに1時間半は長い・・・。

後の休憩で確認して確信しました、これ、シューベルトの交響曲第8(9)番グレートじゃん! どうやら周りの客も「あれって今日の曲目のどれか?」「いや、あれグレートだって」と口にしていました。今日はやらない曲をリハーサルってことは、この後の公演にあるのかなあ、もしや公開リハのためだけのパフォーマンスだったり?と勘ぐっていました。

ちなみに休憩の後に行われたリハーサルはロータのトロンボーン協奏曲。聞いたことない曲ですがさすがに分かりました、ってTb協奏曲だから勿論ですが。一回さらっと通したくらいで終わりました。さすがにウィーンフィルの首席Trb奏者だけあって上手いのなんの。あとこの曲、意外とファゴット含めた木管が活躍しますね。面白かったです。

  • シューベルト:交響曲第8番「グレート」
  • N. ロータ:トロンボーン協奏曲

結局今日のリハは上記2曲で終了、終わったのは12:15頃でした。

リハーサルはドイツ語だったのですが、「フォルティッシモ!」や「ドーレーミーラーシドー(ツェー・デーの独式ではなく)」などの言葉は聞き取れましたし、なんとなく指摘していることは、木管のピッチだったりメロディの歌い方だったり強弱の付け方だったりと、自分たちが指摘されていることとあまり変わらないことに気付きました。同時に、そにつけても指揮者が求めているレベルと演奏者が応えるレベルの双方が桁違いに(何倍も、ではなくて!)(103?106乗倍くらい!)違うということにも気付かされました。個人の音色のレベルからしてどれも華やかだし、それが揃ってスンバらしいハーモニー奏でちゃってるし!

とにかく今回のリハはためになりました。今後の練習にも応用・・・できるかは分かりませんが。

なお、このリハで演奏した「グレート」は、20日に新潟で演奏するようですね。今月は14日から24日まで「ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2008」と題して日本の各地をまわるようですが、新潟の後にサントリーに戻ってまた公演と、忙しい日程ですね。

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