免許の更新の後、すみだトリフォニーホール 小ホールで行われる第13回東京藝大ファゴット集団演奏会を聞きに行くことにしました。
開場時間を過ぎて受け付けに行ってみたところ、なんと当日券も完売してしまいキャンセル待ちとのことでした。定員が252名と少ないとはいえ、満員になるとは。恐るべし藝大。
開演ギリギリになってキャンセルが出たのでようやく入れました。確かに客席は満員。高校生(藝高生?)からファゴットを初めて知ったようなご年配の方まで幅広い客層でした。
- G. C. ヴァーゲンザイル/ソナタ 第3番 ハ長調
- M. アラール/パガニーニの主題による変奏曲
- E. ボザ/ディヴェルティスマン
- 中村ありす/ファゴットとマリンバのための「不均衡な告知」
- P. シックリー/ラストタンゴ イン バイロイト
- G. ガーシュイン/ポートレート
- G. ネーター/ファゴットカルテット 1987
- J. W. カリヴォダ/変奏とロンド 作品57
- 三浦真里/桜の画集─日本の四季─
こんな曲目。うわ、どれも聞いたことない。作曲家もガーシュインとシックリーを知ってるくらい。前者は「ラプソディ・イン・ブルー」で知ってる(というかラプソディ〜を含んだ4曲をアレンジしたもの)、後者はトロンブーンで有名?な人だし。
でまあ感想な訳ですが、「上手い!」とひと言で云ってしまっては味気ないので、自分との相違点を挙げてみると、まずどの音も厚みが断然に厚い。良い音で曲中ずっと吹けるってのが凄いです。そして指の正確さも段違い。そして各個人のピッチの正確さも素晴らしいです。ドコを取っても和音に成り立ってると言うか。で、一言で表すと、「上手い!」んです。
ところで4曲目のファゴット・マリンバの2重奏は委嘱作品だそうで、曲の演奏の後、作曲者が壇上に上がってました。マリンバとの2重奏というのも珍しいですが、この曲、途中でファゴット奏者がリードを外して、ボーカルに唇を付けて直に吹奏する場面があります。リップリードだから金管楽器の奏法か、なんだそれ。前衛っぽくて好きになりましたけれど。