午後の分奏の後、急いでNHKホールに向かい、オリンピックコンサートを聴いてきました。
指揮は円光寺雅彦、管弦楽は新日フィルで、曲はJ.ウィリアムズの「スーパーマン」テーマやオリンピックファンファーレ&テーマ、スメタナの交響詩「モルダウ」等でした。来年の北京オリンピック(2008年8月8日8時8分開会)にちなんでベートーヴェンの交響曲第8番や、二胡奏者の姜建華との共演でモンティのチャールダーシュ(ヴァイオリン協奏曲を二胡で演奏)などもありました。最後はエルガーの威風堂々でパイルオルガンも含めて華やかに終演しました。
「オリンピックに関連した楽曲を演奏する」という触れ込みで聴きにいったのですが、演奏中にオリンピック関係の映像(過去の名場面など)が舞台後方に流され、曲の合間にゲストアスリートのインタビューがあったり、JOC会長の2016年東京オリンピック招致に掛ける想いを聞かされたり、長々3時間、結構退屈な演奏会でした。
元々クラシック音楽をじっくり聴く人向けのコンサートではないから仕方ないし、選手のインタビューも聞けて入場無料なのはお得なんだろうけど、また行きたいとは思わないなあ・・・。
しかし本気で東京にオリンピックを招致する気なんですかね。そりゃオリンピックは夢や希望を与えてくれるだろうし、東京のみならず日本中がお祭り騒ぎになるのは間違いないですね。東京五輪ができるかといえば、まあ出来なくはないでしょう。インフラ整備も1964年ほどの大掛かりにはならないだろうし、「コンパクトなオリンピック」が十分実現できると思います。
「前回(1964年)のオリンピックを知らない世代に伝えてあげたい」という想いもあるそうです(1972年には札幌、1998年には長野で冬季は開催されましたが)。誰の想いかよく分かりませんが。そいえば国際博覧会も1970年の大阪万博の次の2005年愛知万博で「人生一度は万博だ」と謳っていましたね。まあやりたいものなのか。
でも二つ前に北京五輪があるから無理じゃないかなあ、と素直に思います。意地悪い見方をすれば、北京オリンピックが諸事情によりコケて(モスクワみたいな感じで?)、アジアでもう一回やり直そう!という機運が日本を始め世界でわき上がれば、実現するかもしれないですね。いやはや、そんなこと今から言っても仕方がないですが。