サブカルオケではない、しかしどこか変なオケ――けつおけ!第4回「不」定期演奏会

「けつおけ!」こと、ケツバット・キネン・オーケストラの第4回演奏会を聴きに行ってきました。

けつおけ! 第4回「不」定期演奏会
May the 4th be with you!

けつおけ!第4回「不」定期演奏会 チラシ表面
けつおけ!第4回「不」定期演奏会 チラシ表面
日時
2014年5月4日(日) 13:00開場 13:30開演
会場
渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
曲目
ヨハン・シュトラウス2世 / こうもり序曲
ルロイ・アンダーソン / ワルツィング・キャット
ルロイ・アンダーソン / タイプライター
ルロイ・アンダーソン / フィドル・ファドル
ジョン・ウィリアムズ / スター・ウォーズ組曲
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン / 交響曲第6番〈田園〉ヘ長調 作品68
アンコール : ルロイ・アンダーソン / トランペット吹きの休日
指揮
市原雄亮
小咄
市原雄亮
管弦楽
けつおけ!(ケツバット・キネン・オーケストラ)

けつおけ!はサブカルオケではありません。曲目からすればそれは真っ当な意見なのですが、何故か間違えられていることがあるとか。

ところで、よくわかっていないのですが、私の耳に入ってきた限りでは、けつおけ!がサブカル系オケに分類されているとかいないとか。なんだそれ。サブカル系というのは、ゲームやアニメといったサブカルチャーといわれる分野の音楽を演奏することを目的とした楽団のことをカテゴライズしたものだと認識しているのですが、私の定義が違うんですかね。

他にも、コンセプトオケでもないしプロ団体でもないし、ましてや日本BGMフィルの別名でもないと指揮者自ら否定する記事を書いています。出演しているメンバーにサブカルオケを掛け持ちしている人が多いことも、その誤解を発生させているんでしょうか。

ただ何でしょう、ジョン・ケージ「4分33秒」を演奏するとか、「ケツバット・キネン」という団体名とか、公式サイトの真面目なようでふざけている感じとか(お電話でのお問い合せはこちら : 受付時間 なしって何だよ!)、どう考えても普通のオケじゃないです。楽しそうではありますけれど。なので私の以前のブログの記事では「傍流オケ」と括らせて頂きました。なお、傍流がコレなら主流はなんだよ!?という質問に対してはスルーさせていただきます。

さて、演奏の内容ですが。前半は小咄を交えつつ演奏を行いました。こうもり序曲で多少縦線が乱れる場面もありましたが、いずれも楽しく聴くことが出来ました。実は今回の演奏会で「スター・ウォーズ」をあんまり期待しないできたのですが、5曲とも迫力ある金管のサウンド、繊細な弦楽器・木管楽器のソロもあって、聴き応え十分でした。あ、あと「ダース・ベイダーのテーマ」で指揮者がダース・ベイダーの格好してくれるかなーと思ったらちゃんとやってくれました。

後半はベートーヴェンの田園、こちらは基本的に小咄も司会も無し、曲間の拍手も無しのクラシックスタイル。こちらも良い演奏でした、第4楽章はきっちり雷雨と嵐の世界に、第5楽章ではちゃんと「嵐の後の喜ばしい」気持ちになれました。やっぱりベトベンは良いもんです。

演奏以外で良いと思ったのは、祝電を送られていて、それをロビーで掲示していたこと。祝電の受け取りを広くお知らせできますし、祝電を送った団体の広報としても作用しますね。私が所属する楽団でも是非取り入れたい文化ですね。

また、会場の渋谷区文化総合センター大和田は練習などでは来たことがあるのですが、さくらホールには初めて足を踏み入れました。729席という小振りなコンサートホールですが、ホールはよく響いていて、ロビーも明るい外光が射してよい雰囲気でした。

そういえば、けつおけ!(ケツバット・キネン・オーケストラ)って何でそんな名前なのだろう、と思ってパンフレットを捲ったところ、以下の様な文章が。

ご挨拶

(前略)

また、なぜ「ケツバット・キネン・オーケストラ」なのかにつきましても、紙面のスペースの都合上、次回以降に持ち越しとさせていただきたく存じます。謎を解きたいと毎回コンサートに足をお運びくださっている熱烈なケツバティアンの皆様には心よりお詫び申し上げません。なお、わたくし西園寺エリカと指揮の市原氏は、武藤敬二とグレート・ムタくらい別人ですので、くれぐれも事実誤認なきよう、お願いいたします。

(後略)

けつおけ! 第4回「不」定期演奏会 パンフレット

なるほど分かりませんでした。そういえば、田園が終わって花束が渡された際に、指揮者がケツバットされていましたね。訳が分かりませんが。

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