それでも「ガッチャマン クラウズ」は「ガッチャマン」である

実写映画「ガッチャマン」が色んな所で不評を買っているのを尻目に、33年ぶりのTVアニメシリーズとなる「ガッチャマン クラウズ」が、このところジワジワと話題になっている。一部ではこのアニメを評することを「クラウズ論壇」と言ったりするとかしないとか。

日テレオンデマンドにて一週間無料で公開されていたので、この機会に見なおした方も居るのではないでしょうか。斯くいう自分も昨日までに、最新話まで視聴して、このアニメの面白さに衝撃を受けました。

どのぐらい衝撃だったかというと、今期視聴を継続してる「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」「〈物語〉シリーズセカンドシーズン」「ローゼンメイデン」「ダンガンロンパ The Animation」「劇場版 空の境界」「サーバントxサービス」「たまゆら-もあぐれっしぶ-」「銀の匙」「進撃の巨人」の感想がすっ飛んでしまうぐらい。あ、進撃の巨人は目が離せない状態が続いてますが。しかしそのぐらいの面白さ、自分的には「魔法少女まどか☆マギカ」以来の衝撃です。

このアニメの魅力については、上記サイトの内容に任せるとして。このアニメでよく言われるのが、「ガッチャマンとついているが、今までのガッチャマンじゃない」という指摘。確かに同じガッチャマンを期待して見始めると、そのテーマやデザインの違いに驚かされるかもしれません。

ただ、私は敢えて言いたいです。コンセプトの違いはあれども、これは2013年のガッチャマンなのだと。

実写映画「ガッチャマン」とTVアニメ「ガッチャマン クラウズ」は、1970年代アニメ「科学忍者隊ガッチャマン」をモチーフに、両方とも2013年らしくリメイクしました。ただ、その方向性は随分と違いますね。

  • 実写映画「ガッチャマン」:ブレスレットやバードスタイルの服装など、ガッチャマンとしての装備・機能はそのままで、実写化・CGなど最新の映像化技術を取り込む
  • TVアニメ「ガッチャマン クラウズ」:アニメというメディアはそのままで、変身後の服装や先頭のスタイルなどを21世紀らしくアレンジ

「1970年代ならともかくさー、21世紀にマントをバサバサッと翻して登場するヒーローってどうなの?というか忍者らしさも無くていいんじゃん?変身は手帳で☆」というふうに、ガッチャマンというヒーローを再構成した結果、元のガッチャマンとは似て非なるガッチャマンとなった、というのがクラウズなのかな、と。

対して、実写映画の方は、アニメだった「科学忍者隊ガッチャマン」をそのまま生身の人間にしてドン!CGならアニメのようにも戦えるから中年層を取り込むドン!松坂桃李と綾野剛で若い女性を取り込むドン!剛力彩芽で若い男性も取り込むドン!恋慕シーンも入れてトレンディドラマ風に仕上げるドン!というふうに発展させた作品なのでしょう。劇場で鑑賞してないので実際の所は異なるところがあるかもしれませんが。

どちらが優れてどちらが劣っている、というわけではありませんね。どちらの方向性に持っていくのもアリでしょうし、どちらに転んでも面白くなる要素は十二分にあります。…だから、実写映画のほうだって、面白いかも、し、しれませんよね…。

ま、そんな考察は置いておいて、「ガッチャマン クラウズ」は面白いアニメです。昨日第8話まで放映が終わり、いよいよストーリーがクライマックスへ動きそう!その時、一ノ瀬はじめ(主人公、破天荒な天然少女、巨乳)とガッチャマン達は、そして爾乃美家累(にのみや るい、SNS「GALAX」を使いヒーロー無しで世界を救おうとしている、女装系男子)は、そして世界はどうなるのか!見逃せません。

ネットでの配信が日テレオンデマンドとバンダイチャンネルしかないのが残念ではありますが、バンダイチャンネルなら第1話は無料で視られますし、無料期間が終わっても300円程度で1話視られます。この夏、一番おすすめできるアニメ、貴方も是非!

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