新年の気分がまだ残った時期、1月5日はエヴァーグリーンウインドオーケストラの第1回演奏会に出演してきました。
エヴァーグリーンウインドオーケストラ 第1回演奏会《フェイバリッツ・オブ・アルフレッド・リード》
- 日時
- 2020年1月5日[日] 開場13:30 開演14:00
- 会場
- タワーホール船堀 大ホール
- 入場料
- 無料
- 曲目
- アルフレッド・リード Alfred Reed /
- 音楽祭のプレリュード A Festival Prelude
- 春の猟犬 The Hounds of Sprint
- エル・カミーノ・レアル El Camino Real – A Latin Fantasy
- ギリギア 追憶の歌 Giligia A Song of Remembrance
- 交響曲第3番 Symphony No.3
- (アンコール)グリーンスリーヴス Greensleeves
- (アンコール)吹奏楽のための第1組曲より 第4曲「ギャロップ」 4. Gallop from First Suite for Band
- 指揮
- 小林和巳
- コンサートマスター
- 芳賀崇弥
リズオフ (劇場アニメ映画「リズと青い鳥」のために作られた吹奏楽のための組曲「リズと青い鳥」(松田彬人 作曲、黒田賢一 編曲)を合奏するためのオフ会)と同じ小林さん(かずみん)が主催という縁があって参加することになりました。リズオフはいわばアニメ音楽ですが、今回は全て吹奏楽オリジナル曲。
ギリギアは1st、それ以外の曲はコントラファゴットを担当しました。ギリギアはこの演奏会に参加するまで存じない曲だったのですが、亡き父を偲ぶために作られた曲だそうで、アルメニアン・ダンス、エルサレム讃歌に続いて、アルメニア出身の指揮者ハリー・ビジンに作られた3つ目の曲だそう。終始ゆっくりとしたテンポで、リードらしい木管楽器によるハーモニー、重厚な響きの大変よい曲です。
交響曲第3番は3楽章構成で、うち第2楽章(Slowly, with longing (but not dragging))には「Variations on the “Porazzi” Theme of Wagner (1882)」と副題が付いていて、単独で作られた変奏曲を組み込んだようです。第1楽章(Pesante e molto sostenuto – Allegro agitato)は、途中で出てくるクラリネットパートだけの箇所が何だかヒンデミットの「吹奏楽のための交響曲」を想起させるメロディでした。参考にしていたりするんでしょうか。第3楽章(Allegro deciso)も含め、コントラファゴットにも容赦なく低音の激しい動きを求めてくる、リードらしい曲でした。
80人ものメンバーで作る音楽なのでさすが響きも豊かだったのですが、反面でメンバー同士のアンサンブルがもうちょっと出来たら良かったな、と。…正直なところ、どこに合わせて演奏するべきか最後までモヤモヤしていたので。
そうは言っても出自も様々なメンバーが一つの公演のために合奏する機会は楽しかったです。次の企画も検討されていて、自分が出演するかはまだ未定ですが、今後も楽しみですね。