東工大すずかけ台キャンパスでまた実験中の爆発

12月29日なんて年の瀬、しかも23時なんて深夜まで学生が実験を行っていたのには感動すら覚えてしまうのですが、とにかく東工大でまた実験中に爆発が起きてしまったそうです。

横浜の東工大 器材が破裂、男性1人けが

29日午後11時20分ごろ、横浜市緑区長津田町の東京工業大学すずかけ台キャンパスにいた男性から「爆発があった」と119番通報があった。横浜市安全管理局や神奈川県警によると、大学院1号館G1棟7階のエレベーターホール内で、オゾンの容器を液体窒素入りの魔法瓶に入れて運んでいて破裂し、20代の男性の学生1人が顔に負傷した。男性は軽傷という。大学関係者によると、学生はふだんから実験などで夜間もいるという。

「横浜の東工大」に激しく違和感を覚えますが、それは置いといて。東工大の爆発といえば2007年9月にも起きています。ここ数日「東工大 爆発」というキーワードでこの記事にたどり着いてくる訪問者が多かったようです。

朝日新聞の記事だけだと、爆発したときの状況がよく分らないが、読売新聞神奈川版に詳細が掲載されていた。

東工大でポット爆発 学生軽傷

29日午後11時10分頃、横浜市緑区長津田町の東京工業大すずかけ台キャンパス・大学院1号館7階エレベーター前で、理学部4年の男子学生(22)が手に持っていたポットが突然、爆発し、顔や手に軽傷を負った。ほかにけが人はなかった。

緑署の発表や同大の説明によると、爆発したポットには、液体オゾン入り試験管(直径約1センチ、長さ約15センチ)と、冷却用の液体窒素が入っており、学生は7階の実験室から、2階の検査室に運ぶ途中だったという。通常は使用しない木製のふたをポットにかぶせていたといい、同署はポットが密閉されずに内部で何らかの化学反応が起きたとみて、詳しく調べている。

同大によると、負傷した学生は総合理工学研究科の研究室に所属し、地球温暖化をテーマにした卒業研究の実験中。事故前に実験室で、大学院生らと、検査用の液体オゾンを作っていたという。研究室責任者の吉田尚弘教授(54)(環境理工学創造専攻)は「安全には気をつけていたはずだが、不十分な点があった。今後は徹底させたい」と話している。

(2008年12月31日 読売新聞)

ちなみに産經新聞にも掲載されていたけど、チョー簡単に触れられていただけだった。

薬品容器が破裂、1人軽傷 横浜の東工大キャンパス

29日午後11時20分ごろ、横浜市緑区長津田町、東京工業大すずかけ台キャンパスの校舎7階エレベーターホールで、男性が薬品を運搬中に容器が破裂し、男性が軽傷を負った。緑署や横浜市安全管理局によると、容器には試薬が入っていたという。男性は学生とみられる。現場は東急田園都市線すずかけ台駅近く。

まあ爆発したとはいえ、学生が軽傷を負っただけだから大したニュースではないのも確か。オゾンとか液体窒素とか化学の話題については専門外なのでよく分らんが、下手に完全に密閉できない木製の蓋をかぶせたのが良くなかったのかなあ。完全に密閉するか、もしくは完全に開放していれば、こんな爆発は起こらなかったのかな。

何にせよ、実験は安全第一で行いたいですね。

話はちょっとそれますが、この事件を(多分)真っ先に報道したasahi.com(朝日新聞)の記事のはてなブックマークにこんなのが:

  • toledtoled 今回は反自由党は犯行声明を出しません。やってないから。 2009/01/02

id:toledと言えば、あずまんの授業に乗り込もうとしたうちの1人。(元)登校拒否系というはてな日記でその考え方が伺い知れるが、簡単に言うとバリバリのサヨク。サヨクという思想云々をここで言うつもりはありません(自分には基本的に受け付けられない考えなのは確かだが)が、「次は犯行声明をちゃんと出して東工大にテロを仕掛けるぞ」と読み取れるブクマコメントはいかがなものかな、と思った次第です。

個人的にはid:toled氏がテロを起こす勇気なんてこれっぽっちも無いだろうとは思うけどね。ていうか起こすな。暴力で革命なんて反対なのだ。言論で革命を起こしてくれるのなら賛成してもいいけどね、賛同できるなら。

Facebook にシェア
LINEで送る
Pocket