小学・中学校の同級生から、「高幡台団地の夏祭りが今年で最後らしいから行かない?」という内容のメールが届いて吃驚しました。その友人と一緒には行けなかったのですが、幼少の10年間を過ごした団地の最後の祭りときいては行かないわけには生きません。3連休の真ん中、7月18日に日野市高幡台団地の夏祭り納涼大会を覗きにいってきました。
高幡台団地は、京王・多摩モノレールの高幡不動駅から徒歩15分ほど、バスで4分ほどの高台にある、日野市に位置する都市再生機構(UR都市機構、元 日本住宅公団、住宅・都市整備公団)の団地です。自分が中学校に通うまではここの賃貸住宅に住んでいました。
去年73号棟を撮影して以来、約1年ぶりに訪れました。その時は商店街の前も閑散としていたのですが、この日はさすがに夏祭りとあって、子供からご年配の方まで多くの方で賑わっていました。
並んでいる露店の一つに、「73号棟に住み続けたい住民の会」が出している店がありました。出店している一人がたまたま同級生(つまり73号棟の住人)だったので、詳しく話を聞くことが出来ました。
現在は多くの住人はすでに73号棟から引っ越しているのですが、「他の棟もボロいんだから大して変わらない」等の理由でまだ住み続けているそうです。やはり慣れ親しんだ住居から離れるのは嫌なようです。
ただ、「機構だって涙も欠片も無いわけじゃないんだから!」と他の同級生が言っていたように、老朽化して危険を孕んだままの11階建ての建物から、スムーズに転居が進むようにあれこれ手を尽くしても居るようです。
18日は祭りは20時で終わりの予定だったそうですが、結局22時ごろまで祭りの余韻が続いていました。久々に賑やかな高幡台団地が見られて良かったです。ただ、自分が小学生の頃はもっと露店も出店されていて、盆踊りだけでなく、カラオケ大会の舞台もあってもっともっと活気溢れていたはず、やはり人口が減っているようでした。
ちなみに、「夏祭りが今年で最後」というのは実は一昨年から噂されていたらしく、しかし昨年も今年も夏祭りは開催されていたわけで、結局のところガセだったようです。これでちょっと一安心。ただ、73号棟の解体工事が始まると商店街前の道路が閉鎖されると思われるので、そうすると本当に祭りが開催出来なくなってしまうかもしれませんが。