東京工業大学の大岡山キャンパスは、現在桜が咲き誇っており、大学生のみならず近所の住民の方々もスロープやウッドデッキなどでお花見を楽しんでいます。
大岡山キャンパスでは2月頃から数カ所で工事が行われていましたが、新学期のこの時期におおよそ完成したようです。
本館東側 歩車道整備
先月お伝えした記事では車道部分のアスファルト舗装が済んだ段階でしたが、その後アスファルトの上に、インターロッキングブロック(目地に砂を使用した、雨水を通しやすいブロックの一種だそうです)が敷き詰められました。
この区間は車道も2方向(本館から正門までの区間は片側通行)で、歩行者に加え自転車の通りも多い箇所です。従来の歩道はアスファルト舗装が荒れていて歩き難く、歩行者が並んで車道を歩く場面も良く見受けられました。
この工事により、本館東側の道路は、本館から南2号館の前までの区間で歩道と車道の段差が無くなりました。歩道自体も歩きやすくなりましたし、自転車や歩行者が車道にはみ出ても、対向車がくればすぐに歩道側に避難しやすくなりました。水たまりが出来そうな側溝のくぼみが無くなったのも嬉しいです。あと、銀杏の実がむやみやたらに潰されることの防止にもなる、かも。
本館西側 歩車道整備・一部道路緩斜面化
大岡山キャンパスは、ここ本館の東側だけでなく西側の通りもアスファルトが荒れているので、こちらも早めに工事してもらいたいですね。
そんなことを書いていたら、本当に道路が改修されました。今まで台車で荷物を運ぶとガタガタ音をたてていましたが、そんな心配ももうなさそうです。
この工事では整備の他、坂道の平坦化も行われました。西7号館への入口をスロープにすることで、最急勾配が18.89‰あったのが、7.75‰まで緩和されたようです。実際台車で荷物を運ぶ時には苦労していましたが、これで台車から荷物が転げ落ちる不安も減りそうです。
スロープ 通路拡幅整備
本館前ウッドデッキの中央付近から、斜めにスロープを横断するレンガブロックの歩道が工事の対象です。西1号館・体育館側の低木を撤去して、その部分をレンガブロックで敷き詰めたようです。
この区間は本館西側や西8号館に行き来する人で結構使われていたのですが、歩道の横幅は人間が2人並ぶと道を塞いでしまうほど狭く、向かいから来た人を避けようにも両脇の低木がそれを阻んでいるような状態でした。
今回の工事でおよそ4人分ぐらいの幅員になり、点字ブロックも前後の歩道と合わせて繋がるようになりました。
大岡山西9号館前 歩道舗装整備
西9号館と70周年記念講堂に挟まれた道路と、図書館から下り坂で大学食堂前を通り西9号館・西8号館に至る道路との合流地点にあたります。従来はソテツが植えられた緑地帯だったのですが、西9号館から大学食堂への近道となるため、ソテツの左右の地面が踏みつけられて、「緑地」と言えるか微妙な具合でした。
今回の工事ではソテツを囲うように歩道が整備され、西9号館から大学食堂への近道になる部分にはコンクリート平板で階段が作られました。歩道の脇にベンチが設けられたのも良いですね。西9号館のディジタル多目的ホールの周りには竹やツタなどが植えられ、新たなスタイルの緑地となりました。
スロープ下 道路拡幅整備
先述の「スロープ 道路拡幅整備」と同時に行われた、スロープ下の本館と西9号館を繋ぐ道路の工事です。
本館側の道路が拡幅されてロータリーのような場所となりました。これより南(本館)側は新たに車両進入禁止の看板が立てられています。以前はこの道路は本館側から西9号館側への一方通行(さらにそれ以前は全区間で両方向行き来が出来ました)でしたが、この工事が完了すると、スロープ下から西9号館前までの区間のみ両方向、それより南、本館前の道路は片側通行ということになるようです。
確かに両方向になる区間は道幅が広く、また本館前は「大岡山キャンパスのメインスポット」とも言えるほど歩行者が多いので、片側通行になるのは適切でしょう。ただ、その中間地点にロータリーがあっても、それを使う自動車がどれだけあるのかが分かりませんが。ここでわざわざ引き返す車は、ここまで何をするために来たんでしょう?