長さの国家標準が「光周波数コム装置」を用いた新方式に

一応これでも大学の研究内容はレーザを用いた距離測定だったりするので、この話題には食いつかないわけにはいかない。

fuku0185 曰く、

1 メートルの長さを厳密に決める産業技術総合研究所 (茨城県つくば市) の「特定標準器」が 16 日、26 年ぶりに切り替わった (YOMIURI ONLINE の記事) 。

従来の装置に比べ 300 倍の精密さで 1 メートルを決めることができるため、今後、国家標準として様々な測定装置の校正に用いられるという。新しい標準器は、同研究所が開発した「光周波数コム装置」。極めて正確な波長作り、「光が 2 億 9979 万 2458 分の 1 秒間に真空中を進む距離」と定義される 1 メートルの長さを切り出すことができる。

しかし「光周波数コム」って何者なの?

◆光周波数コム

モード同期レーザーと呼ばれる超短光パルスレーザーから出力される、広帯域かつ櫛状のスペクトルを持つ光のこと。モード同期レーザーが発生する超短光パルス列は、光周波数コムの模式図にあるように、繰り返し周波数(frep)で決まる間隔を持った細いスペクトル成分(モード)を持つ。このスペクトルの形状がくし(comb)に似ていることから「光周波数コム(comb)」と呼ばれる。繰り返し周波数波数frepを、協定世界時に同期すれば、光周波数コムを「光周波数のものさし」として用いることができる。

うーん、この文を読んで、わかったような解らないような。もうちょっと何度か読み返すか、論文を読めば理解出来る、かな。

ともかく、この方式によって、従来の沃素安定化ヘリウムネオンレーザでの相対不確かさ2.1×10-11が、一気に7×10-14と、300倍高精度になったそうだ。

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