受験に特化した掲示板群「ミルクカフェ」が今年7月末で閉鎖

この記事を書いた今年1月頃はミルクカフェもまだまだ現役だったのですが、2009年7月末をもって学生向け掲示板「ミルクカフェ」は稼働停止、9月をもってログの公開を停止することとなったそうです。

上記のb4logの記事でmegabbsやザ掲示板の閉鎖、いちごびびえすやLevel-3 BBSの縮小ぶりを伝えましたが、やはりネットの主流は掲示板からSNS・ブログへと移行している、ということでしょうか。

学生向け掲示板「ミルクカフェ」が閉鎖 9年の歴史に幕(ITmedia News)

ミルクカフェは、古川さんが大学受験予備校に通っていた2000年、予備校教員の評判を書き込む掲示板としてオープン。その後、大学生向けや高校生向け掲示板なども拡充した。現在の月間ユニークユーザー数は約100万、ページビューは約300万。

年間20万円ほどのサーバ費用がかかっていたが、収益があがらず赤字が続き、クレームの処理にも手間がかかっていた。ビジネスモデルを模索したり、クレーム処理を後輩の学生に頼んだりしたがうまくいかず、衰退していったという。

「閉鎖のお知らせ」に詳しく経緯が書かれていますが、色々と管理人のけんすう氏も試行錯誤していたようですが、好転することは無かったようです。近頃はmixiやモバゲータウン等のSNSでも学生向けのコミュニティがあるので、ミルクカフェも徐々に衰退していたようです。

ちなみに買収する話があれば乗ってくれるらしいです。

大学受験・予備校掲示板の「ミルクカフェ」が2009年7月末に閉鎖予定、9年間の歴史に幕(GIGAZINE)

なお、「ミルクカフェを運営したいので譲渡してくれ」という企業があれば連絡してほしいとしており、さらに一般の個人で「似たようなコミュニティを作ったのでリンクを張ってほしい」という場合にも連絡をすればリンクを張ってくれるそうです。

ところで、閉鎖のお知らせの中で自分的に興味を引かれた部分がありました:

今自分でやっている小さいサービスに関しては、 移転に関わるお金程度でバイアウトというのをしていっています。 残りはきちんと組織としてまわせるような仕組みにしていき、 個人がいなくても大丈夫なようにしていこうと思っています。

自分の情報を発信するだけのブログなどならともかく、サービスを提供するようなこととなると個人だけで負担するのは限度がある、ということなんだなあ、と。

個人的な情報だけでなく東工大や東工大オケについての情報をバンバン載せていて、キーワードによってはGoogle検索で一位にくることも稀ではないb4log管理人のB4たかしとしては、この文は他人事には思えないのです。まあちょっと思い上がっている節もありますが、「公」的なサイトを「私」が支えるのは無理がある、と感じました。

9年間にわたり運営を続けてきたけんすうさん、お疲れ様でした。

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