先週の9日から16日まで、東工大の世界文明センターが「IRISH WEEK at the CSWC アイルランド芸術祭」と題打って、アイルランドの芸術・文化を取り上げていました。
今日はそのアイリッシュウィークの最終日、守安功・守安雅子によるアイルランド音楽の演奏会があったので、西9号館ディジタル多目的ホールで聴いてきました。
守安功・守安雅子 伝統楽器が奏でるアイルランド音楽
日程 2009年6月16日(火) 時間 18時30分?20時00分 会場 西9号館2Fディジタル多目的ホール 講師 守安功・守安雅子 講演内容 守安功・守安雅子(演奏家)による伝統楽器が奏でるアイルランド音楽
- キルナモーナ・バーンダンス
- 妖精の女王
- 夏の終わり
- ダニー・ボーイ
- 他
守安夫妻による演奏で、楽器はアイリッシュ・ハープにティン・ホイッスル、アイリッシュ・フルートやコンサーティーナやバウロンなどを取っ替え引っ替えしながら演奏を続けていました。曲目も、上記の4曲が一応はプログラムには載っていたのですが、観客の要望や機嫌などを取り入れて曲を演奏するなど、かなり自由な演奏会でした。
ちなみに、アイリッシュといえばRiverdanceなどのアイリッシュ・ダンスなども有名だけれど、アイリッシュダンスが米国などに移住を余儀なくされた移民たちが母国アイルランドを想って書かれた音楽なのに対し、ここでのアイルランド音楽は長年イングランドに支配されながら生きているアイルランド人の内面を描いた作品で、両者は丁度両極端な音楽らしいです。
アイルランドなんて、自分はイギリスの隣りにある国、というくらいの認識しかなかったけれど、イングランドに800年もの間支配下に置かれていた歴史をもつ国だったのね。北アイルランド問題も現在は平和的に解決に向かっているようだけれど(ウィキペディアより)、それでも苦難の歴史を負っていたんだなあ。アイルランドの音楽にはこういった裏の設定(?)というのが逐一ついているようなので、今回のような説明とセットになったような演奏会の形態は良かったです。