「ねじ図鑑」、売れてます

高校の機械科で担任だった門田先生の本が、今いたる所で注目を集めているようです。

[amazon asin=’4416307128′ type=’banner’]

この間、取り組んでいたねじ図鑑がようやく届きました。写真は豊富に載っているので、絵ときねじ基礎のきそと合わせると、ねじに関する理解がより深まるでしょう。2007年は、ねじ本で始まり、ロボット図鑑(監修)とロボット本、そしてねじ図鑑(監修)で執筆編集活動を終えたいと思います。今後、監修は慎重に引き受けようと思います。

以前から機械やロボットに関しての本を何冊か執筆していましたが、ついにねじにまで及びましたか。確かにねじって意外と種類が豊富だけど、それを図解した本ってなかったかな。

そんな「ねじ図鑑」、去年の暮れに発売されたようですが、じわじわと反響が出ています。まずは今年2月23日付けのねじ業界専門誌(そんなものがあるのにも驚きだけど)、「ファスニングジャーナル」から:

ねじ図鑑 ものづくり初心者の手引きに

ねじの種類と上手な使い方がよくわかる「ねじ図鑑」が刊行され、紀伊国屋書店のねじランキングでは現在1位の売れ行きである。

ねじ図鑑は、主にものづくりの初心者が適材適所のねじを選定するための手引きとなることを目的としている。門田和雄氏(東京工業大学附属科学技術高等学校教諭)の監修。発行所は誠文堂新光社。本体価格1,800円。

そして紀伊国屋書店に「ねじランキング」なんてあるのもビックリ。ここ半年(2008年3月15日現在)では「JISハンドブック ねじ 1・2」を抑えての堂々第一位です。ねじの標準本より売れるとは、これは確かに凄い。

そして3月3日には日刊サイゾーにも掲載されました。サイゾーって芸能界なんかのスキャンダラスな記事しか書かないと思ってたんですが、こういうニッチな本も気になるようで:

機械も建物も、世の中ねじだらけ! 『ねじ図鑑』で知る奥深さ

なべ・皿・チーズ……これら、いったいなんのことかおわかりだろうか? 台所にあったものを適当に挙げたわけでは、もちろんない。ねじの頭部形状の名称の一部だ。『ねじ図鑑』(誠文堂新光社)に書いてあったのだが……ねじの図鑑って、かなりレアじゃなかろうか!?

「学校の近所にねじ工場があり、作業現場を見せていただく機会があったんです。それで、『ねじの入門書があればな』と思いまして。ねじは物作りに欠かせませんし、皆にその大切さに気づいてほしかったというのもあります」

ねじの生産業者などの中には、ねじの基礎知識がない人も多く、同書が社員教育に使用されているのだとか。

東京工業大学附属科学技術高等学校教諭の門田氏。普段は機械工学を教えていて、現在は人工筋肉で動くロボットを研究・開発中。「ロボットを作るのには、100本以上のねじを使用します。こだわっていくと規格内のねじでは合わない場合もあり、そんなときは自分でねじを作ることも」(門田氏)というから、もう「ねじ博士」と呼ばせてください!!

いやあ、ねじ博士ってそんなに持ち上げないでも・・・。あ、でも現在は高校教師の傍ら院に通っているらしいから、そのうち博士号まで取得するのかな?

それより「自分でねじを作る」というのがちょっと不安。というのも、規格を共通化しているからどこのメーカーでもおなじ形のねじが簡単に手に入るのだから、独自のねじを作ってしまっては、部品交換などが簡単に出来ないんじゃないかと。

まさか転造から自力でやっているわけじゃなかろうから、長さを短くするくらいかな。それだったらそんなに手間じゃないけどね。まあ一点ものの機械を制作している間に凝ってしまうと、それくらいやってしまう気持ちはわかります。

Facebook にシェア
LINEで送る
Pocket