温故知新 – 2001年の東工大オケのブラ2

東工大オケのウェブサイトから過去の演奏会を遡ればわかるのですが、ブラ2は一番最近で2001年の冬、新宿文化センターで行われた東京工業大学創立120周年記念特別演奏会で演奏されています(この年度の「定期演奏会」は5月26日の第125回定期演奏会だけで、次の演奏会は2002年5月26日の第126回定期演奏会となっています)。

  • ベルリオーズ 序曲「ローマの謝肉祭」
  • レスピーギ 交響詩「ローマの噴水」
  • ブラームス 交響曲第2番

中プロはレスピーギのローマの噴水です。東工大オケは、その昔は大曲を次々こなすような冒険的な楽団だったようで、ローマの噴水を演奏したこの演奏会が「冒険していた最後の演奏会」だそうです(よくわかりませんが、マーラーとかブルックナーとか最近は選曲段階で候補から外れますし)。

次の春定やこのまえの冬定のプログラムは、歴代からの先輩が「なんて在り来たりなつまんない演奏会!」と嘆いていたそうです。「定番の曲は社会人になってからもやれるから、時間のある学生のうちにもっといろんな(大変な)曲をやれ」ということでしょうが、言われてみればその通りかも。

話がそれましたが、その演奏会のCDを、このまえ部室の渉外ロッカーから発見したので、持ち帰って聴いてみました。「勝手に持って帰って良いの?」という疑問も湧くと思いますが、まぁ渉外チーフだからOKということでご容赦を。

前中はかなり完成度が高かったと思います。特にローマの噴水、金管凄過ぎ。メインのブラ2が、たまに木管がこけてるところもありますが、良い演奏になってます。流石先輩達。

それより気になるのはブラ2のテンポです。わかりやすくそれぞれの楽章ごとの時間を比較してみました。

? 末永隆一
東工大管
チェリビダッケ
シュトゥットガルト放送響
バーンスタイン
ウィーンフィル
47:45 41:01 48:29
第1楽章 18:21 14:45 20:48
第2楽章 11:20 11:15 12:02
第3楽章 6:01 5:19 5:32
第4楽章 11:40 9:42 10:05

最後の楽章の後で拍手の時間があるとか多少の差はあるでしょうが、「遅い」という評判のチェリビダッケよりさらに遅い。これは史上最も遅いブラ2では・・・と思ったらバーンスタインのブラ2がもっと長かったので載せました。うーん、でも視聴した限りだと東工大オケの方がテンポがゆっくりに感じられる(特に2楽章)。みんなに聴いてもらって判断してもらおうかな・・・。

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