スマホゲーム「Pokémon GO」嫌いの漫画家やくみつる、漫画も嫌い

世界中で、そして日本でも大ヒットしているスマートフォン向けゲーム「Pokémon GO」、皆さんはもう遊んでみましたか?私も今やポケモンマスターです。

歩きスマホや私有地への侵入など問題も少なからず聞こえてきますが、昨日のワイドショー番組の中で、漫画家やくみつる氏の発言が波紋を呼んでいます。

漫画家、やくみつる氏(57)が25日、コメンテーターとして出演した日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)で、話題となっているスマートフォン向け人気ゲーム「ポケモンGO(ゴー)」について否定的な意見を述べた。

(中略)

公園に群がるトレーナーたちには「愚かでしかない。こんなことに打ち興じてる人って、心の底から侮蔑します」とバッサリ。

やく氏は現実にあふれている面白いことに興味を持つべきと主張し、「路端の植え込みだって、その中にいる虫に興味を示せばいいものを、そこを見ながら(スマホを介して)現実的じゃないものを探す…。親はもっと楽しいことを子供に提供する義務がありますよ。一緒になって打ち興じたらアホな子にしか育たないですよ」と、否定的な姿勢を貫いた。

マナーの悪いゲーム利用者に対して苦言を呈するのであればまだしも、ポケモンGOだけでなく全てのゲーム利用者を敵に回すようなこの発言には、ネット上でも批判する声が多く出ています。

「現実でないゲームを嗜むことは愚かである」という理屈がもし通るならば、現実の姿からデフォルメし、空想の世界を描くことができる漫画という作品形態を嗜むことも、同じように愚かなことであるといえる。それを漫画を世に送り出す漫画家が言ってしまうとはなんという皮肉だろうか――という意味を込めて、私は次のようなブックマークコメントを書きました。

やくみつる氏、ポケモンGO利用者を「心の底から侮蔑します」 – 芸能社会 – SANSPO.COM(サンスポ)

拡張現実を「現実的じゃない」と主張されるのであれば、漫画も「現実的じゃない」ので「侮蔑」される対象になりうるのではないでしょうか

2016/07/25 21:48

ただ、その後でちょっと調べてみたところ、どうもやく氏はそもそも漫画が嫌いだそうです。

漫画についての姿勢

やくは漫画家であるにもかかわらず「漫画嫌い」で知られる。著書「小言主義」に収録したエッセイでは、「同人誌系がすべてがそうではないだろう」としながらも「仲間内で楽しめばいいという感覚をひきずったままプロになる(中略)ため、人に読んでもらうということに対しての自覚が皆無に等しい」、「ネタについてのとらえ方も、独善的であいまいだ」、「こういう輩が跋扈する限り、業界はますますヒドくなるだろう」と、同人作家からプロの漫画家となった人間に対して、批判的な態度を示している。(後略)

小林よしのりの『ゴーマニズム宣言』に、まだ本格的に賛否両論が激しくなる前でありながら「漫画で人を啓蒙したり、世の中変えたり、そんな大それたことはできません。漫画はしょせん刺し身のつま、漫画はしょせん漫画ですよ」と、批判エッセイを寄稿していた。(後略)

漫画は読むのも描くのも時間の無駄で、辞められるのなら辞めたいが、小遣い稼ぎに始めただけで、金の為にだけやっていると語っている[3]。

Wikipediaの記載が正しいとすれば、漫画もゲームも、どちらも現実とは異なるフィールドのものであるから嫌い、ということでしょうか。

自身が嫌いなのにも関わらず商売のために続けている漫画家さんに、同じく嫌いなゲームを周囲がプレイすることにとやかく言われる筋合いはないと思います。そもそもこの発言も商売のため(メディアへの露出を増やすため)にしているかもしれませんし。マナーを守って楽しくゲームをしましょう。

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