論座・月刊現代が休刊するので、オピニオン誌を列挙してみた

オピニオン誌である「論座」が2008年10月号で、「月刊現代」が2009年1月号でそれぞれ休刊するらしいです。

しかし「オピニオン誌」ってどんなのがあったっけ、ってことで列挙してみました。

2chマスコミ板のオピニオン誌総合スレから、自分勝手に分類してみました。

結構メジャー・老舗の雑誌

月刊現代は自分の中で論座よりイメージが薄いんですが、論座より歴史が長いっぽいのでまとめて主要7誌におしこめました。同じ(株)文藝春秋から発刊されているのに「諸君!」と「文藝春秋」がかぶっています。「文藝春秋」なんて芥川賞を発表するちゃんとした文芸誌、な気もしますが、10月号の特集が「新・東京裁判 国家を破滅に導いたのは誰だ」と主張の強いタイトルなので、まあオピニオン誌で良いか。

スタンスとしては正論・諸君!(・文春)は保守、中公は最近になって親米保守寄り、現代はリベラル寄り、論座・世界は革新リベラルというかんじでしょうか。

そこそこ知られている・新興の雑誌

Voiceは1977年創刊で「新興」じゃないし、新潮45は中吊り広告でもよく見るんだけど、このへんで。ていうか新潮45は「女と男の人間探求月刊誌」とか謳っているのにオピニオン誌に入れていいのか?

SIGHTは刊行元が音楽系の出版社であるrockin′onという異色の季刊雑誌です。

マイナーな雑誌

はっきり言ってあまり書店でもみないものばかり。創は田代まさしのインタビューが載ってたイメージ。潮・ビューポイントなんてカルト宗教げふんげふん。

これだけの雑誌が犇めいて、さらに最近になって若年層向けのオピニオン誌も発刊されているため、老舗オピニオン誌が窮地に立たされたとのことです。

朝日新聞社のオピニオン月刊誌「論座」が、9月1日発売の2008年10月号をもって休刊する方向であることが明らかになった。

89年創刊の「月刊Asahi」を前身とする同誌は、岩波書店の「世界」とともにリベラル派の代表とされてきたが、最近の発行部数は1万部程度にとどまっていたと見られており、事業としては赤字が続いていたという。

「思想地図」(NHK出版)、「ロスジェネ」(かもがわ出版)、「m9」(晋遊舎)など若年層向けのオピニオン誌が続々発刊される中、老舗の論壇は相当の苦戦を強いられているようだ。

思想地図は「思想誌」らしいのだけれど、オピニオン誌に分類して良いのかな?毎号論文を公募してるらしい。東浩紀と北田暁大の共編というのも面白そう。

「超左翼マガジン」という過激な説明がついているロスジェネはその名の通り、「ロストジェネレーション=失われた世代」と呼ばれる労働者の立場の雑誌らしい。左翼と現実とをつなぐ空間を設定するという宣言を読んで、「現代蟹工船」とか「日本共産党の党員増加」とか「マルクス主義の復活」とかのキーワードが浮かんできました。

m9は、以前晋遊舎が発刊していた「スレッド」の後継とも言える雑誌。「ライトオピニオン」誌を標榜している。雑誌名の由来は、「m9(^Д^)プギャー」らしい。2ちゃんねるやオタク文化などの記事も多いのが特徴。

旧来の雑誌が苦戦する中で、新たな雑誌も生まれるというのは、今までの雑誌が時代の流れに追いついていないということでしょうか。産経新聞も「SANKEI EXPRESS」というタブロイド紙を出したし、週刊現代は記事の一部がケータイで見られるサービスを行っています(同じ講談社の月刊現代の休刊理由が「ネットの普及」というのも皮肉ですが)。ネットの普及で活字媒体の需要はこれ以上増えることはなさそうですから、出版社側もこれからの時代のニーズに沿った展開が迫られてるのではないでしょうか。

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