もう演奏会まで6日となったので宣伝しておきます。オケの同期を中心として行うアンサンブル、プヨーの第1回演奏会です。
アンサンブル・プヨー 第1回演奏会
- 曲目
- アントニン・ドヴォルザーク/木管五重奏曲 作品96 ヘ長調『アメリカ』(弦楽四重奏曲第12番ヘ長調 作品96 B.179より編曲:デヴィッド・ワルター)
- フランツ・ダンツィ/木管五重奏曲 作品68 第2番 ヘ長調
- ヨハネス・ブラームス / ピアノとクラリネットとチェロのためのトリオ 作品114
- フランシス・プーランク / クラリネットとファゴットのためのソナタ
- エドヴァルド・グリーグ / 4つの抒情小組曲 (木管8重奏編曲:ウィラード・エリオット)
- ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト / オペラ・デュオより抜粋(『ドン・ジョバンニ』より「みんな楽しくお酒を飲んで」、『フィガロの結婚』より「恋とはどんなものかしら」、『魔笛』より「復讐は心の地獄のように胸に燃え」)
- 日時
- 2009年3月15日 開場18:00 開演18:30
- 会場
- 大岡山ルーテル教会(東急大岡山駅徒歩8分)
- 入場料
- 無料
プヨーの初自主公演です。このページの紹介文では第1回不定期演奏会
とあるように、第2回がいつ行われるか(というか行えるかなあ?)分りませんが。
自分はブラームスとモーツァルト以外の4曲に出演しています。ドヴォルザークとグリーグは紹介文を自分が書いたので、そちらも引用しておきます。
- アントニン・ドヴォルザーク/木管五重奏曲 作品96 ヘ長調『アメリカ』(弦楽四重奏第12番 Op.96, B.179より編曲:デヴィッド・ワルター)
- Antonín Leopold Dvořák/Woodwind Quintet “American” in F Major (Transcripted from String Quartet No.12, Op.96, B.179 by David Walter)
1892年9月にアメリカに渡ったドヴォルザークは、ニューヨーク・ナショナル音楽院の院長として教鞭をとる傍ら、黒人霊歌やアメリカ先住民たちの歌に触れ、自身の音楽に取り入れていった。こうしてアメリカに滞在している間に作曲されたのが、代表作である交響曲第9番「新世界より」やチェロ協奏曲、そして「アメリカ」と呼ばれ親しまれている弦楽四重奏第12番である。
今回演奏するのはこの弦楽四重奏曲を、モラゲス木管五重奏団のオーボエ奏者であるデヴィッド・ワルターが木管五重奏へ編曲したものである。各々の管楽器の音色を存分に引き出しており、まるでドヴォルザークが最初から木管五重奏として書いたかのような完成度の高さである。
- 第1楽章 Allegro ma non troppo
ヘ長調のソナタ形式。第1主題は五音音階によるどこか懐かしい雰囲気の旋律で、ファゴットにより歌われる(原曲ではヴィオラ)。第2主題はイ長調でクラリネットが提示する。
- 第2楽章 Lento
ニ短調、三部形式の感動的な緩徐楽章である。オーボエが黒人霊歌風の歌を切々と歌い、ファゴットがこれを受け継ぐ。中間部はボヘミアの民謡風の音楽となり、郷愁を誘う音楽である。
- 第3楽章 Molto vivace
ヘ長調のスケルツォ楽章。中間部はヘ短調で、主部から派生した主題を用いて構成されている。この主題は、スピルヴィルで耳にした鳥のさえずりをメモしたものといわれる。
- 第4楽章 Vivace ma non troppo
ヘ長調のロンド。ロンド主題は快活な性格の主題だが、第2副主題はこれとは対照的にコラール風なもので、美しい対比を奏でる。
「新世界より」「チェロ協奏曲」どちらも自身がオーケストラで演奏した経験があり、ドヴォルザークの楽曲にはおおいに親しみを感じている。スラブとアメリカの音楽を美しくまとめあげた「アメリカ」をお聴かせできれば幸いである。
(Yes, We Can って入れるのを忘れたB4たかし)
- エドヴァルド・グリーグ/木管八重奏曲 4つの抒情小組曲(編曲:ウィラード・エリオット)
- Edvard Hagerup Grieg/Four Lyric Pieces for Woodwind Octet (Transcripted by Willard Elliot)
「ペール・ギュント」や「ピアノ協奏曲」の代表作で知られるノルウェーの作曲家 グリーグは、1867年から1903年にかけてピアノ曲集「抒情小曲集」を作曲した。6〜8曲ごとに出版され、全10集からなる。
ここで演奏するのは、ウィラード・エリオットによって、全66曲から4曲を選んで木管八重奏に編曲されたもの。
- 羊飼いの少年(第5集 作品54-1より)
8分の6拍子、ト短調。イングリッシュホルンが憂いをおびた旋律を奏で、他の楽器が受け継いでいく。曲を通してイングリッシュホルンが効果的に使われている。
- 夜想曲(第5集 作品54-4より)
8分の9拍子、変ロ長調(原曲はハ長調)。3連の音符の上でオーボエが幻想的なメロディを奏でる。途中8分の6拍子でテンポが速まるが、再びもとのテンポに落ち着く。
- 余韻(第10集 作品71-7より)
4分の3拍子、変ホ長調。第1集第1曲の「アリエッタ」を3拍子に変奏したワルツ。オーボエの最初のト音および終結のト音にはフェルマータが付けられ、余韻を残す。
- トロルドハウゲンの婚礼の日(第8集 作品65-6より)
4分の4拍子、ニ長調。グリーグは1884年にベルゲン近郊のトロルドハウゲン(トロールハウゲン、妖精の丘)に永住のすみかを構えている。Esクラリネットの軽快なメロディが、婚礼の日の楽しい雰囲気を描く。中間部では4分の2拍子、ト長調となる。再び元の曲調に戻り、フィナーレを迎える。
今回は1,3,4を演奏します。グリーグの抒情あふれる曲調が伝わるでしょうか。
(「妖精の丘での結婚式」なんて全く関係ない東工大生、B4たかし)
アンサンブル・プヨー 第1回演奏会 パンフレット曲紹介文より
かれこれ半年くらいは練習を積み重ねた(研究で1ヶ月ぐらい中断しましたが)ので、お時間がある方は是非お越し下さい。