自分はAOではなく、指定校推薦(という建前の附属校からのエレベーター)なのですが、やはり一般入試以外の入学方法についての動きは気になってしまいます。
近年、様々な大学でAO入試(自己推薦、一芸入試)が廃止の方向に進んできていますが、 筑波大学でも国際総合学類でAC入試(筑波大学ではAO入試をこう呼ぶ)が廃止になるそうです(朝日新聞の記事)。
筑波大学のAC入試といえば、アレゲ的には SoftEtherの登大遊氏、 VIVERの古橋貞之氏、 ProjectShizukuの小野永貴氏など、多数の未踏および未踏ユース採択者を輩出している入試であり、 VIVERプロジェクト採択時のコメントでは 「古橋君は、未踏ユースに数々の先輩を輩出してきている、あの筑波大学AC (Admission Centre) 入学の学生の一人である。 人の集まりは、そこに勢いが生じるとたちまちの内に加速する。 筑波大学は今、そうした加速中の集まりの一つであることは間違いない。」とまで言われた入試でもある。
タレコミ子個人的には、このような面白い人材を発掘しているAC入試が縮小される事を残念と思う一方、 大学生の学力低下というプレッシャーが大学に大きな影響を与えている現状、仕方ない事なのかなと思います。皆様は、この問題どう思いますか?
スラッシュドットの記事より。自分の高校の同級生も何人かAC入試で筑波大学に進んでいますが、きめ細かく検討して時間をかける割に、他の入試で入った学生と目立った違いがなかったため
、国際総合学類で廃止されることがアサヒ・コムで報じられています。
AO入試は00年以降、急速に増えている。「大学全入時代」を控え、学生の確保などを目的に大学が入試の多様化を進めたことが背景だ。
07年度入試では私大も含めて全大学の約6割に当たる454大学が実施。推薦入試で入った学生が21万6000人、AO組が4万2000人で両方を合わせると全入学者の4割以上を占める。
こうした広がりとともに「学力低下」の一因とする声も上がり始めた。11月解禁が原則とされる推薦入試のように時期的な縛りもないことから、学生の「青田買い」につながっているとの指摘もある。学力水準を保つため、中央教育審議会の作業部会は推薦・AO入試への一定の学力試験の導入を提言している。
文部科学省の担当者は「一部の大学はAO入試を安易に使いすぎている。きちんと時間をかけて受験生の能力をみていない」と話している。
「学力以外で秀でた能力のある学生を見つける」というのが本来のAO入試の目的だと思うんですが、「一般や推薦入試で他の大学に撮られる前に捕まえておけ」というような大学の思惑もあるのかもしれません。
翻って東工大の場合を見てみると、まだまだ入試の方法について模索しているようです。附属高校から『多面的素養』で選ぶ特別選抜を2005年度入試から始めたかと思えば、2007年度入試には数学5時間の『究極の1科目受験』であるAO型特別入学試験を理学部ではじめました。
少なくとも、センタ?試験も満遍なく点が取れる普通の学生だけ取っていれば良いという考え方でないのは確か。でもどういう方法がいいかというのはまだ結論が出せていない状況のようです。確かに特別選抜の初年度は成績がかなり怪しかったし、かといって成績がいい生徒を入学させては一般入試を通したものと変わらないし。
- /. 筑波大学でもAC廃止の動きが
- asahi.com:AO入試、廃止の動き 九大・筑波大など 「成績低い」
- b4log : 東工大附高校を振り返る (4) 高大連携 特別選抜 って?
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