音楽が日常に戻る、その日まで

「東西リズ交流OFF 関東編」の終了後、こんなことをTwitterでつぶやいていました:

しかしこれから1週間の後、両演奏会とも開催中止となりました。

これまで出演を予定していた演奏会は、以下のように尽く延期、もしくは中止となってしまいました。

2020年3月29日:アーベント・フィルハーモニカー 第7回ブレーザー演奏会

3月28日の早朝に中止決定。

そもそも私の出演が決定したのが3月12日と遅かった。公共施設での練習ができなくなる→代替の練習会場を用意する、のイタチごっこを何度か続けてきたが、東京都および関東近県の移動自粛が次々に発令した3月26日頃からいよいよ開催が難しいと判断。

2020年4月26日:Hynemos Wind Orchestra 第12回定期演奏会

3月28日の夕方に中止決定。

昨年11月頃から練習を重ねてきたが、2月後半から3月にかけて、みらい館大明で練習をすることができなった。代替会場を探して練習を続けてきたが、上述と同じように感染拡大に歯止めがかからないことから、中止を決断。

なおのちの話し合いで、2021年に開催の定期演奏会はすでに曲目が決定していること、エキストラの確保が来年も可能か不透明なこと等から、完全な形での代替演奏会は予定していない。

2020年7月18日:毘沙門天管弦楽団 第58回演奏会

4月1日に中止決定。

2月9日の第57回演奏会の後、2月末から練習会場が使えないことから練習を休止していたが、練習を再開してから本番までの回数が少なくなることで、演奏の質が担保できないことから、本番を中止するとともに、全日程の練習を中止することとした。

「第58回演奏会」の公演名は次(2021年1月31日)にスライドするが、曲目はその次(2021年7月頃)にスライドすることとする。2021年1月31日での公演の曲目はそのままとする。これは曲目の季節性を考えてのこと。(2021年1月31日での演奏会にベルリオーズ「ローマの謝肉祭」、謝肉祭は冬から春にかけて実施。2021年7月頃での演奏会にメンデルスゾーン「真夏の夜の夢」。)

2020年7月24日:アヴァンプルミエ ウィンドアンサンブル 第32回定期演奏会

正式に出演打診が来ているわけではないのだが、内部情報として出演依頼が来ていて、そして演奏会中止の流れで話が進んでいるらしい。

2020年8月1日:フォーエバー・フィルハーモニー・オーケストラ

4月21日に中止決定。

小金井宮地楽器ホールにて「未完成」「ボレロ」「新世界」を演奏する予定だった。

2020年8月30日:Hynemos Wind Orchestra 第9回アンサンブル演奏会

まだ公に告知する前の状態であったが、ホール自体は確保していた。練習期間の確保が難しいことから今期の開催は無しとなった。

このことから、2020年度の上半期はまるまる演奏会本番が無くなってしまいました。昨年の4月から9月までの間に10本番があったことを考えると、劇的な差です。

そもそも3月末に東京に行って以来、栃木県から外に出られない状態です。しかもその際にファゴットを東京に置いたままにしていたので、転勤先で楽器を練習するのもままならない状態が続いています。

東京都内の練習会場で合奏の予定が詰まっていた土日も、全てキャンセルとなりました。変わって、ビデオ通話アプリ(Zoomなど)を用いたオンライン飲み会、通称「Zoom飲み会」を多く行っています。世間でも流行っているみたいですね。

Zoom飲み会のメリットの1つは、参加しているメンバー全員の顔が見えて、全員と喋れること。一般的な飲み会だと、机の前後左右に座った5〜6人と会話するのがせいぜいですが、これなら全員が共通の話題で盛り上がれます。逆に全員が同じ話題なので、机の反対側で別の話題を持ち出すことがしづらい、というのはデメリットかもしれませんが。

Zoom飲み会 スクリーンショット(20200429)
Zoom飲み会 スクリーンショット(20200429)

メリットのもう1つは、物理的な距離が関係ないこと。というのも、東京都内で平日に飲み会を開催されても、栃木県内の私が勤務後に参加するのは困難でした。しかしこれなら距離に関係なく、時間とネット環境さえあれば参加できる、むしろZoom飲み会が主流になってきた今の時期は飲み会参加率が高くなったとも言えます。

終電を気にする必要がなく、疲れたらソフトを終了して椅子の後ろにあるベッドに横になるだけ。翌朝の予定もないので心配なく飲んでいられます。夕方8時から始まって、翌朝未明の5時まで続いていることもしばしば。

これだけ長い時間話しているのか、と考えていたのですが、演奏とそれに伴うコミュニケーションが、長らく私の中で趣味活動を続けるモチベーションになっていた、と実感するのです。

思えば大学在学中、辛くなった時に自分に生きる希望を与えたのは音楽でした。社会人一年目の時、辛い労働でも耐えられたのは吹奏楽とオーケストラが頼みの綱だったから。楽団の事務作業が負担になって気が滅入りそうになりましたが、逆に全く無くなってしまうとやはり生き甲斐が無くなってしまいます。ストレスというのは多くても潰れてしまうが、無さすぎても精神を保てられない、というのと似ているかもしれません。

…後半は少し言い過ぎかもしれません。けれど今まで日常だった事柄が抜け落ちてしまったのは事実。その日常を、できる限り取り戻したいものです。

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