本日、一橋大学兼松講堂で何かが行われるらしいです… pic.twitter.com/zbA8GcLm8V
— 一橋大学管弦楽団 (@Hit_Orchestra) 2018年1月7日
3連休の中日というの特に予定がなかったのですが、上記のツイートを発見し、一橋大学兼松講堂に行ってみました。
国立マーラー楽友協会 New Year Concert 2018
- 日時
- 2018年1月7日(日) 開場15:00 開演15:30
- 会場
- 一橋大学兼松講堂
- 指揮
- 齊藤栄一
- 曲目
- グスタフ・マーラー / 交響曲第9番ニ長調
- 入場料
- 入場無料 全席自由
パンフレットによれば、一橋大学管弦楽団のメンバー有志が元となって1983年に創設されたそうで、一貫してマーラー交響曲第9番に取り組んでいるようです。途中で中断した時期もあったようですが、ウェブサイトによれば昨年も一昨年もマーラーの交響曲第9番を演奏しています。
マーラーの全ての交響曲をきちんと把握しておらず、特に第9番は「第9の呪いを避けて先に大地の歌を作ったんでしょう?」くらいにしか把握していませんでした。第1楽章の混沌から光が導かれるようにして曲が終わり、第2楽章ではクラリネットがベルアップするほど明るい曲調で叫び(今演奏会ではやりすぎなほどのベルアップでした!)、第3楽章で目まぐるしく動く様が感じ取れました。
第4楽章はうってかわって緩徐楽章、弦楽器が奏でるメロディにそれぞれの管楽器が重なっていき、一瞬金管楽器がホール全体を響きで包んだ後、徐々にその響きが収まっていき、最後は「死に絶えるように」静かになって収まっていく。――この楽章を聴いてようやく感じました、『マーラーは打楽器でガチャガチャするだけじゃない、本当に繊細かつ美しい響きを作り出せる作曲家なのだ』と。有名な交響曲第5番の第4楽章アダージェットでその豊かな響きを既に知っていたはずなのですが、より暖かなメロディで、より深いサウンドの楽章が交響曲第9番にあるということを、今演奏会で知ることが出来ました。
一橋大学兼松講堂は挟み込みで来たことはあるけど、ホールで演奏を聴くのは初めてかも pic.twitter.com/Sku3K52lfQ
— B4たかし (@b4takashi) 2018年1月7日
兼松講堂は以前挟み込みなどで訪れたことはあったはずなのですが、ホール内で演奏を聞くのはおそらくこれが初めて。外見だけでなく内部も見事な装飾で、歴史あるホールが今も稼働していることに感服しました。ただマーラーのような大きい編成の曲を演奏するにはちょっと舞台が小さすぎたようで、指揮者の出入りも弦楽器奏者の間を縫うようにしていました。また1階席はほぼ傾斜がないために特に後の座席は舞台面が見づらいからか、ほとんどの観客は2階席で鑑賞していたようでした。
- 国立マーラー楽友協会
- 水星交響楽団 – 同じ一橋大学管弦楽団を母体に持ち、2年前の公演を水星交響楽団Facebookで告知しているなど、つながりが深いようです
- 一橋大学管弦楽団