2017年、明けましておめでとうございます。写真は元旦に撮影した、実家近くからの初日の出です。今年も私、B4たかしをよろしくお願いいたします。
さて、「今年もよろしく」でこの記事を終えても良いのですが、今年の抱負みたいなものを書き記したいと思います。
いきなり話が逸れますが、一昨年の春と去年の秋(つまりつい先月まで)放映していたアニメ「響け!ユーフォニアム」「響け!ユーフォニアム2」について。高校の吹奏楽部でコンクールに情熱を傾ける、黄前久美子とその仲間との、時に切磋琢磨、時に衝突しながらも、前へ進んでいく青春アニメです。音楽や人物、背景の美しさもさることながら、「ああ、そうそう吹奏楽部ってこういう感じだよね」という空気感が醸し出されているところに感動してしまいました。
このアニメの良さを語ろうとするとキリがないのでさておき。アニメ第1期では、主人公の幼なじみでもある斎藤葵(テナーサックス)が、受験勉強に専念することを理由に、コンクールへ向けた練習の最中、退部を申し出ます。
第2期では、田中あすかが同じく受験勉強に専念させるため、母親が半ば強制的に退部届を突きつけます。が、田中あすかの場合は、顧問の滝昇は「本人の意思でなければ退部届は受け取れない」と突き返します。紆余曲折ありつつ、田中あすかは全国模試での好成績を盾に部活を継続、コンクール全国大会にこぎ着けることとなります。
田中あすかが楽器を続けるのは、他の人にはない並々ならぬ理由があるのですが。この二人の吹奏楽部に対する姿勢の違いは以下のようにまとめることが出来るでしょうか。
- 吹奏楽に特別な思い入れのない斎藤葵は楽器を続けるのをあきらめ、特殊な事情がある田中あすかは楽器を続けることを選択した
- 高校で少しずつ落ち目になっていた凡人・斎藤葵は部活と勉強の両立は難しく、高校に入ってからも勉強も音楽も上手くやっている天才・田中あすかは両立できた
…いや、これはちょっと杓子定規な、特に後者に至っては悪意のあるまとめ方ですね。こういうことが言いたかったんじゃない…葵ちゃんは悪い子じゃないんだ…そうじゃない…
私がいいたいのはこういうことではなく、本業と趣味のバランスの取り方は人それぞれ、同じだけの負荷であっても、両立できる人もいればできない人もいる。趣味に対する思い入れの大きさが関わっているでしょうし、その人の職場・家庭・経済・地理的環境にも左右されるでしょうし、その人自身の持っている素養にも依るでしょうし。
さて、ここからは私の話。私の「本業と趣味のバランス」の話。
すでに当ブログでも何度か告知したこともあると思いますが、現在私は吹奏楽団であるHynemos Wind Orchestra (ヒネモス・ウインド・オーケストラ)と、オーケストラである東京ハートフェルトフィルハーモニック管弦楽団に所属しています。両楽団では楽器を演奏するだけでなく、前者では広報係臨時チーフ、後者では企画係(一応筆頭)として楽団運営に多少成りとも携わり、チラシデザインやウェブサイト更新などの活動をしております。
所属している楽団の他、年に数回エキストラで他楽団の演奏会に出演しております。直近ではフェルヴェール管楽合奏団の演奏会が2月に、3月には東工大特別演奏会に呼ばれております。他にもちょくちょく声を掛けられていて、この他にも出演する演奏会が増えるかも。
私が現在住んでいて勤め先があるのは栃木県は那須塩原市、楽団の練習会場があるのは東京都内またはその近郊。そのため土日は練習会場に行くために、ある時は在来線で、ある時は自動車で、またある時は出張にかこつけて新幹線で、栃木と東京の150kmを往復しています。
――ということを、先日の東工大オケの定期演奏会でたまたま出会った友人に話したら「よく続けられるね」と言われました。彼は東工大オケの同期で、大学院を出て社会人となって最初の1〜2年はオーケストラへの出演を続けていましたが、もう数年も楽器を触っていないようです。
ああ、いえ、彼が特別なのではないのです。学生から社会人になれば自由に使える時間は減ります、身の環境も変わりますし、ずっと楽器を続けられる、というほうがむしろ特殊なのではないか、と思います(私の周りには「特殊」な人がやけに多いのが不思議ですけれど)。
私は「この曲が演奏したい」「あの作曲家に挑戦したい」という具体的な目標はあまり持っておらず、周囲の人に誘われて楽団に入団する、とわりと受動的に音楽活動を続けています。とはいえ、ここ数年は誘われたら何でも引き受けるというのは止めて、出演する演奏会を取捨選択するようにしています。いくつかの楽団は退団しましたし、練習に多く参加できないエキストラはその旨を伝えて辞退するように心がけています。
あまり多く引き受けすぎて練習に参加できないとなると楽団の他の人に迷惑ですし、そもそも私の身体が持ちません。仮に迷惑でなくて身体的に余裕があっても、演奏する曲や演奏会全体に私自身がのめり込んで取り組むような精神状態にならなければ、奏者や運営する皆さん、そして演奏会を聴きにきてくださる方に失礼とも思います。
これまでもそうでしたが、今年は私自身が仕事の関係で例年より忙しくなる予定で、わりと意識的に出演数を制限しなければいけないのでは、と考え始めています。現在行っている2楽団での運営業務、特にウェブサイト関連は、誰かに引き継げるようにしなければ、とも思っています。
ウェブサイトというと、楽団とは違いますが、今まで管理していた以下のサイトを昨年末をもって更新停止しました。
正確には2年ほど前から更新が滞っていたのですが、「更新しなきゃな〜でもバグが残っていて面倒だな〜」と引きずっていた状態で精神衛生的に良くないこと、代替できるサイトが現れたことで相対的にやる夫界での重要度が低下したことから、止めることにしました。2010年頃に自分自身が有していたプログラム能力を存分に発揮した思い入れのあるサイトではあるのですが、もういろいろ草臥れていたので。
一方で、このブログは自分自身の備忘録として使える余地がまだまだあるので、引き続き更新していく予定です。ただ、これも疲れない程度にマイペースでいこうと思います。
これまでいろいろ手を出してきたこれまでと違って、いろいろ取捨選択しつつ自分なりの活動を行えるよう、今年は生きていこうと思います。