12月26日に行われた交響楽団CTKの第2回演奏会に、コントラファゴットのエキストラとして出演してきました。
交響楽団CTK 第2回演奏会
- 曲目
- ドミートリイ・ショスタコーヴィチ / 映画音楽「五日五夜」作品111(日本初演)
- ドミートリイ・ショスタコーヴィチ / 交響曲第7番ハ長調作品60「レニングラード」
- 指揮
- 佐藤雄一
- 日時
- 2015年12月26日(土) 開場17:20 開演18:00
- 会場
- 横浜みなとみらいホール 大ホール
- チケット
- 全席指定(当日指定) 1,000円
交響楽団CTKは、昨年「ブルックナーの交響曲第8番が演奏したい」という意向の元に、医科系学生を中心として結成されたオーケストラだそう。ちなみにCTKはそのうちのメンバーの一人の名前をもじったとかもじってないとか。
「五日五夜」は、第二次大戦直後のドイツのソ連軍によるドレスデン開放、という内容の映画のために作られた音楽。「交響曲第7番」はナチス・ドイツのレニングラード包囲戦の最中に作られた交響曲。ということで、CTKの第2回の演奏会はショスタコーヴィチの戦争にまつわる曲がテーマのようです。
日本初演となる「五日五夜」、元が映画音楽だけにわりと聴きやすいメロディで構成されているのですが、いろんな曲から引用を行っています。ベートーヴェンの交響曲第9番「歓喜の歌」とか、メロディが出てくるとちょっと笑ってしまうほど。他にもいろんな曲を引用していて、彼の政府に背かず、かつパロディを忘れない精神が見え隠れします。
「交響曲第7番」は、第1楽章を演奏するだけで30分もかかる長大な曲(全曲通すと約75分)かつ金管楽器も第2群までいるなど大編成な曲です。第1楽章の途中でボレロ風に曲が盛り上がる箇所はナチスによる侵攻を描写しているようです。
第4楽章のフィナーレなど、オーケストラ全体での強奏がけたたましい一方で、木管だけの緻密なアンサンブルも込められています。アダージョ楽章である第3楽章には、クラリネットとバス・クラリネットとコントラファゴットだけによるコラールもあり、コンファゴを吹いている自分も緊張するシーンが幾度もありました。
飲み会の席で楽団の代表が「演奏としてはともかく、企画としては失敗」と総評していました。練習の段取りが想定通りではなかったり、かなり他の団員さんも最後の最後まで音楽作りに苦心していたようです。私が出席していた4回の練習のうち、交響曲の第2楽章・第4楽章を通したのが1回ずつだったりして、私も余裕を持って演奏に挑めなかったというのは確か。演奏会としては成功していたと思うのですけれども。
個人的には、パンフレットのデザインなどが非常に凝っていて好きでした。私もこんなデザインしたいもんです。
こんだけ大胆なデザインのパンフ良いなあ pic.twitter.com/lkhi7NFDFk
— B4たかし@12/26横浜CTK (@b4takashi) 2015, 12月 26
ちなみに次回の演奏会は会場も曲目も決定していて、マーラーの交響曲第6番「悲劇的」と今度も大曲に挑むそうです。
2016/12/24 交響楽団CTK(神奈川県) https://t.co/MvHiTR2qWB イヴに轟くスペクタクル。マーラー作曲、交響曲第6番。
— ConcertSquare (@concert_square) December 22, 2015