良い演奏会だった、はず

良い演奏だったかは、聞いてくれたお客さんに評価して欲しい(コメント欄でも)。でも、「良い演奏会」だった、とは出演者である自分が胸を張っていいはずだ。多分。

川村文雄プレコンサート

日時
2008年12月6日(土) 開場17:00 開演17:30
場所
大田区民ホール・アプリコ 大ホール
曲目
チャイコフスキー / 『四季』より 12月「クリスマス」
ベートーヴェン / ピアノソナタ 第8番 ハ短調 作品13 「悲愴」 第2楽章
リスト / 3つの演奏会用練習曲より 第3番「ため息」
ショパン / バラード 第1番 ト短調 作品23
アンコール : ショパン / ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9-2
演奏
川村文雄

東京工業大学管弦楽団 第139回定期演奏会[東工大オケ 第139定期 チラシ]

日時
2008年12月6日(土) 開場17:00 開演18:30
場所
大田区民ホール・アプリコ 大ホール
曲目
ウェーバー / 『魔弾の射手』J.277 序曲
ドヴォルザーク / チェロ協奏曲ロ短調 Op.104 B.191
チャイコフスキー / 交響曲第6番ロ短調 Op.74『悲愴』
アンコール : チャイコフスキー / バレエ「くるみ割り人形」より『トレパック(ロシアの踊り)』
指揮
末永隆一
チェロ独奏
堀内詩織
場所
大田区民ホール・アプリコ 大ホール

17:00に開場して、17:30からプレコンサート。それが終わると15分後に本編の東工大オケの演奏で、終演したのは20:55ごろ。実に3時間半の長丁場で、最初から聞いてくれた観客の皆様はお疲れさまです。

リハーサルが終わって、楽器にスワブを通して、急いで客席へ。川村さんのピアノを2階席で聞いてきました。曲目がチャイコフスキーだったりベートーヴェンの悲愴だったりリストのため息だったりと、明らかに今回の東工大オケの曲目を意識して選ばれています。ピアノの演奏を聴きながら、「ああ、チャイコフスキーはこんな美しい旋律を書いているんだな」とか「ああ、同じ『悲愴』という標題でもベートーヴェンはこんな曲だったか」とか「嘆息の動機はチャイコの悲愴にも出て来たな、リストはため息をこんな風に書いたのか」とか、いろいろ演奏にフィードバックできそうなことを考えながら聞いていました。プレコンサートでもお客さんがそこそこ入っていたねえ。

そうそう、まずはこの演奏会での観客に大いに感謝したいです。まさか悲愴の第3楽章が終わって拍手が起きないとは思わなかった。そこで(観客に)感動して泣きそうでした、まだ第4楽章終わってないのに:-)。一説によると第3楽章で盛り上がらなかったから拍手しなかったらしいですが。

自分の演奏の出来としては、楽器の孔に溜まった水を除いてたら入り損ねたとか、シャープを落としたとか、間違った箇所はいくつかあった。でも自分が目立つ場所で実力を出し切ることは出来たんじゃないかな。後でDVDを見て確認しておこう。

演奏会全体の出来も良かったと思う。リハーサルの段階でまだ不安要素があったドボコンも、本番ではチェリストとちゃんと合わせることが出来たし、悲愴も若干縦がずれそうな個所があったけれどなんとか持ち直したし。指揮がオーケストラとずれてしまったときは焦ったけど、コンサートマスターを筆頭にちゃんと崩壊せずに進んでくれた。

なによりも、今回の演奏会ではオーケストラの一体感が春より断然に増したと思う。成長するってこういうことなのかな。技術だけじゃない何かが良くなったという気はする。

そいえば前回の春定の後の4年飲みでの話題をこう振り返っている:

あと「今日の演奏会を終えて、改めて去年の冬定が神だった」的な話の流れに。ホールが良かったとか演奏者が良かったとかいろいろ理由は言われてましたが、「難しい曲に敢えて挑む」という姿勢が結実したのかも。

曲の難易度は簡単に測れないけれど、まだ本格的な交響曲でない(作曲家自身が交響曲第7番を「本格的なもの」と称してる)ドヴォルザークの交響曲第6番より、晩年に書かれたチャイコフスキーの交響曲第6番のほうが難しいのはおそらく間違いない。「本当にこんな大曲、完成するのかな・・・」と、少しは崖っぷちに立たされた状況に置かれれば気合いが入って、オケの連帯感も生まれるのかな。・・・と他人事のように言ってみました。

悲愴の冒頭のソロを吹いた彼女、あれだけ成長するとは。いや、その台詞は去年も言ったことですね。「出来るか出来ないかじゃない、やるんだ!」と言い聞かせていた効果があったかは分りませんが、この1年での向上振りはまた素晴らしいです。今のファゴットパートに3年生がいないため、2年の彼女と4年(既にOBですが)の自分が負担を分け合ってなんとか乗り切ってきました。悲愴の1stなんて負担を渡してしまったのはちょっと不安でしたが、いろんな知識を吸収して、彼女も頼もしい(暫定じゃない)パートトップになりました。次はシベ5、本当に頑張ってね!

自分が懸念していたもう一つは、オケの中心を担う3年生のファゴットがいないことでオケの運営に支障が出てしまっては困るなあ、ということ。ファゴットがいないからトップ練習できない→ちゃんと合奏できない→イマイチな演奏になってしまう、という流れはイヤだったので。そうならなかったことに、前ファゴットパートリーダーである自分が安堵しています。

とにかく、現役の皆さんはお疲れさまです。あ、あと自分もお疲れさま!全乗りは楽器をまめに下ろさないと、肩にハリがでることがよーく分りました。