ソニーフィルがカーネギーで10月にチャリティー公演

一介のアマチュアオーケストラでも、名の知れた企業だとこんなことも可能になるんですかね。

ソニーとソニーのグループ企業の社員や家族でつくるアマチュア交響楽団「ソニー・フィルハーモニック・オーケストラ」が10月、米ニューヨークの名門カーネギーホールでチャリティー公演を開催する。ロンドン交響楽団の首席客演指揮者などで知られるダニエル・ハーディングが指揮を務め、世界的なチェロ奏者、ヨーヨー・マも参加するという前例のない豪華版。楽団員たちは「彼らに負けない演奏を披露したい」と意気込んでいる。

ソニーによると、チャリティー公演が実現したきっかけは、同オーケストラの演奏を聞いた同社の会長兼CEO(最高経営責任者)、ハワード・ストリンガー氏が、社員の士気向上につながると考え、同ホールの上層部と交渉したこと。その結果「今年1月、ストリンガー氏あてに公演開催をOKする招待状が届いた」(ソニー)という。

同オーケストラにとって初の米公演だが、招待状には何と共演者としてクラシック界の超大物、ヨーヨー・マとハーディングの名が記されていた。「一生に一度あるかないかのチャンス」とメンバーたちは一気に色めき立ったという。

何という会長の心意気。そして何という招待状の豪華さ。

でも自分みたいな小市民には、「指揮とソリストのギャラはドコから出るの?」という事しか頭に無いのですが、このコンサートはチャリティーとして行われるようなのでその心配はいらないのか。

ココまで騒いでおいてなんですが、カーネギーホールってどんなホールだっけ、とWikipediaを引いてみたらこんな面白い記述が:

場所と伝説

ルービンシュタインがあるときこの近所で、「カーネギーホールへはどうやって行くんですか?(”Pardon me sir, but how do I get to Carnegie Hall?” )」と道順を尋かれたのに、こう答えたという。「練習して練習して、さらに練習してください。(”Practice, practice, practice.“)」

アマチュアだからって下手じゃ舞台には載せてくれないってことか。まあそりゃそうですよね。ソニーフィルだってCEOが演奏を聴いて「こいつらカーネギーでも通用するんじゃないの?」って思ったから打診したはずだし。多分。

なお、ソニーフィルのサイトの演奏会情報によれば、カーネギーで演奏する約2週間前に、ミューザ川崎で同じ曲を演奏するようです。ドヴォコンにチャイ5か、聞いてみたいな。

? 第18回演奏会 ニューヨーク特別公演
日付 2008年9月28日(日) 2008年10月14日(火)
会場 ミューザ川崎シンフォニーホール ニューヨーク・カーネギーホール
指揮 柳澤 寿男 ダニエル・ハーディング
チェロ独奏 河野文昭 ヨーヨー・マ
曲目
  • ベルリオーズ「海賊」序曲
  • ドボルザークチェロ協奏曲
  • チャイコフスキー交響曲第5番
料金 全席自由 2000円 ?
備考 コンサートの収益金の一部は、

  • The Harlem School of the Arts
  • みどり教育財団
  • Orchestra of St. Luke's Arts Education Program

に寄付される。

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