参院選 (2) 解党したり大臣交代したり

参院選関連では先に他のネタ書くつもりだったのですが、久間章生氏が防衛大臣を辞任して小池百合子首相補佐官が就任したり、新党日本の議員2人が自ら解党宣言してしまう、と何かと騒がしいので一度まとめて取り上げておきます。

新党日本の荒井、滝両議員が「解党宣言」

新党日本の荒井広幸参院議員と滝実衆院議員は5日、国会内で記者会見し、同党の解党を宣言し、今後は無所属で活動すると発表した。田中康夫代表は解党を拒否しているが、意見対立は決定的で党は分裂した。

会見で荒井氏らは、田中氏が6月27日、党内手続きを経ないまま参院選の公約に「憲法9条第1項、第2項の堅持」を盛り込み、発表したことを批判。この内容は容認できないとし、修正を含め対応を協議してきたが、話し合いがつかず「信頼関係を欠いている」(滝氏)と、事実上の離党に踏み切った。

郵政民営化に反対した議員が組んで生まれた同党ですが、キャスティングボードを握ることで少数でも議会を動かす事に活路を見出した国民新党は「主要6政党」なんて呼ばれたりして存在感を増してるのに、新党日本は国民新党と協調する事もなく、荒井さんがたまにテレビに出演するくらい。国会での活動はほとんど報道されず、このごろ有田芳生氏がここから出馬する事で話題を集めたくらい。存在感というか党自体の存在意義もだんだん薄れてましたね。

そんなわけで同党が憲法9条改正反対を表明していた事も知りませんでした。てかこの両議員も知らなかったのかな。国会議員で新党日本所属なのはこの2人だけなのだから、そりゃ怒りますよね。田中康夫氏の個人商店に見切りをつけたって所ですか。ま、良い頃合いかも。

しかしこのまま自民党に合流するのは虫が良過ぎるのでは。国民新党なら理念も近そうだし(ていうか以前は議員を互いにレンタルしてたし)、少数だから動きやすいし言いたいこと言えそうだから、党会派を解消した過去は置いといて、こちらに入ったらどうなんだろう。ここで一つ荒井さんに新風から出馬すると面白いんですが、自民好きの彼はそうはしないだろうなあ。

久間防衛相辞任→小池防衛相就任

自分の個人的な考えとしては、原爆投下を容認するわけにはいかないけど、「原爆投下で降伏が早まって、ソ連が本土に侵攻する前にアメリカの占領下に入り、分断されなかった」という意見はもっともだと思うから、まあ結果的によかったのかなあ・・・と思ったりもします。でも、それを現職の防衛大臣が言ってしまったのは良くなかった。

でもまさか本当に辞任するとはね。そのまま防衛相やってても選挙に影響しただろうけど、辞めたところで回避できるかなあ・・・。

そしてその穴を埋めるのが小池氏だとは。サプライズというか苦し紛れというか人気取りというか。自分はまだ環境大臣のイメージが強いです。イメージは悪くないけど、防衛省のトップには合わない気が。国家安全保障問題担当の首相補佐官だから適任なのかな。でも選挙の終わる残り1ヶ月くらい安倍晋三氏で良くないのかな、ダメなのかな。

現時点で「ポスト安倍」の有力候補として名前が浮上しているのは、麻生太郎外相、福田康夫元官房長官、谷垣禎一前財務相、中川昭一政調会長の4人。

(中略)4人とも帯に短し、タスキに長しというわけだ。そこで「大穴」候補として小池氏の存在がクローズアップされてくる。

自民党ベテラン秘書は、「選挙情勢は極めて厳しい。過半数どころではなく、『負けをどこまで減らせるか』という段階。仮に、小池氏が選挙戦で『初の女性防衛相』として日本全国を駆け回って、ブームを起こし、安倍自民の負けを食い止められれば、自民党のジャンヌ・ダルクとして『ポスト安倍』に担ぎ上げられる可能性が出てくるだろう」と明かす。

「ポスト安倍」の有力候補として小池氏は大化けするのか。

この勢いに乗って小池総裁誕生・・・まああり得なくもなさそう。国民の印象も悪くないだろうし。まあ麻生氏が妥当だろうけど。

なんにしても、もう安倍内閣は選挙後に総退陣した方がよいと思います。選挙でハンパに勝ってそのまま居残っても残ってる問題は山積して、国民の政治不信がますます強くなると思います。どうにかして選挙を負けて、とっとと逃げた方がスッキリすると思います。次に内閣をする側としてはいろいろやることがあって大変だけど、それでも課題を一からやり直すということで国民が掛ける望みが繋がると思います。

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