オーケストラ楽器別人間学

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知り合いの人がこの本を紹介してくれて、気になったので先日購入して、一気に読破しました。

NHK交響楽団のオーボエ首席奏者である著者の茂木大輔さんは、演奏活動の傍ら執筆活動も行っていて、のだめカンタービレの取材協力もしているそうです。

20年以上楽器に携わっていた経験を生かして、「こんな人があの楽器をやる」「この楽器は奏者をこういう人格に形成していく」等の、まったく独自の(というか勝手に)考察を行っています。はっきり言うとデタラメが多数含まれていますが、楽器ごとの性格から言ってそうなのかなあ、と納得してしまいます。さすがに浦島太郎がどの楽器に適しているかを考察しているのは驚きです。なおこの考察ではファゴット奏者が5人ほど挙っています。

また文庫版の特典として、「弦素、管素とその化合物」があり、楽器を元素にたとえ、アンサンブルの愛称などを化学反応っぽく表してます。理系大学のオーケストラ所属の自分としてはかなり面白かったです。こちらは東京大学新領域創世科学研究科複雑理工学専攻の方が監修だそうで、なるほど芸が細かいです 😀 。

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